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トヨタ、“大人の武器”をコンセプトに「SAI」を一新

内外装のビッグチェンジで“優等生”から“個性派”に進化

団塊ジュニア世代にもアピールするべく“大人がモテる”内外装に大幅変更
2013年8月29日発売

321万円~421万円

 トヨタ自動車は8月29日、ハイブリッド専用のミドルクラスセダン「SAI」をマイナーチェンジして発売した。価格は321万円~421万円。

モデルハイブリッドシステム駆動方式価格
Sリダクション機構付きのTHS II2WD(FF)3,210,000円
S “Cパッケージ”3,310,000円
G3,820,000円
G “Aパッケージ”4,210,000円

 2009年の発売以来初めての変更となる今回のマイナーチェンジでは、開発担当者が「ほぼフルモデルチェンジ並み」と口にするほど大掛かりに内外装を一新。さらに走行関連でもブラッシュアップが行われ、軽快な操縦性と燃費向上を実現している。

 エクステリアデザインは、従来のコンサバでおとなしめともいえる雰囲気をガラリと変更。シャープでエッジの効いた形状となり、左右のヘッドライトを白色LEDで連続させた「超ワイドサイズヘッドランプ」や開口部の広い横桟グリルなどの組み合わせによって強い個性を持ったフロントマスクに生まれ変わっている。

ボディーカラーは、新色の「レッドマイカメタリック(写真)」と「グレーマイカメタリック」「クリアーストームメタリック」の3色を含めた全7色を設定
リアコンビランプもフロントマスクの形状に合わせたワイドタイプに一新。バンパー形状も立体感の強いエモーショナルなスタイルとなっている
2連プロジェクター式のLEDヘッドランプを全車標準装備
バンパー下部を彩るLEDフロントフォグランプはSでメーカーオプション。ほかは標準装着している

 内装では使い勝手と先進性を融合させた独特の形状を踏襲しつつも、内装色3色(4種類)、木目調パネル3色に選択肢を増加。華やかさや高級感のある空間としている。さらにセンターコンソールには無垢のアルミから削り出して作るオーディオノブを採用し、G/“G Aパッケージ”で標準装備するクリアブルーの夜間イルミネーションといったアイテムが上質感を際立たせる。リモートタッチも操作性を向上させながら、ソフトパッドが操作する人の手首を支える形状に変更されている。

形状に大きな変更はないが、内装色のバリエーションを増やして上質感を追求。写真はG/“G Aパッケージ”にオプション設定される本革シートと茶木目のパネルの組み合わせ
新しいシート色の「茜(アカネ)」は女性デザイナーの提案から生み出された。組み合わされる加飾パネルは赤木目
従来はオーディオの操作パネルを木目調パネルのリッドで隠していたが、こだわりのアルミ削り出しノブが中央で存在感をアピールするデザインに方向転換
G/“G Aパッケージ”で標準装備の夜間イルミネーション。クリアブルーの発光が周囲のメッキ加飾やアルミのオーディオノブに映り込むよう計算されている
従来からあるDC12V 120Wのアクセサリーソケットを、新たにAC100V 1500Wのアクセサリーコンセントに変更するオプション設定がG/“G Aパッケージ”に用意された。電化製品などの電源として直接利用でき、災害時などの非常用電源としても活用できる

 走行性能では車高を10mm下げて空気抵抗を低減し、補機バッテリーの配線取りまわしの変更、ハイブリッドシステムの制御見直しなどによってJC08モード燃費を21.0km/Lから22.4km/Lに向上させた。また、従来からある「エコドライブモード」「EVドライブモード」に加え、新しく「スポーツドライブモード」を設定。アクセルを大きく踏み込まなくても力強く加速するほか、パワーステアリングのアシスト量を減らしてステアリング操作を重くし、ダイレクト感のある運転が楽しめるようになる。また、吸遮音材の増設や遮音ガラスの採用、エンジンマウントの改良などによってキャビンの静粛性を追求。スポット溶接の打点数を追加してボディー剛性を強化し、エアロスタビライジングフィンの採用によって走行安定性を向上させるなど、クルマとしての基本性能もしっかりと磨いている。

スペック
エンジン型式2AZ-FXE
エンジン排気量(cc)2,362
エンジン最高出力(kW[PS]/rpm)110[150]/6,000
エンジン最大トルク(Nm[kgm]/rpm)187[19.1]/4,400
モーター型式2JM
モーター最高出力(kW[PS])105[143]
モーター最大トルク(Nm[kgm])270[27.5]
バッテリーニッケル水素
ボディー剛性の強化やエアロダイナミクスの改善で走りの基本特性を追求する
アイドリングストップやEVドライブモードを持つハイブリッドカーは静粛性が大きなアピールポイント。吸遮音材の増設や遮音ガラスの採用などでLクラスセダンを上まわる静かなキャビンを実現したと強調する
3つめの走行モード「スポーツドライブモード」を設定。積極的で爽快感のある走行性能を発揮する
車両前後のパフォーマンスダンパーは、G/“G Aパッケージ”にオプション設定

 SAIはハイブリッドカーであることに加え、室内表面積の約80%に植物資源を原料とする「エコプラスチック」を採用しているなど高い環境対応力でも定評があるが、マイチェンではさらにロアグリルやフロントアンダーカバーなどで樹脂リサイクル材の使用部位を大幅に増やし、これまでは使用が困難だった着色した内装材にもリサイクル品を採用。これにより、トヨタが独自に進めている「トヨタ環境取組プラン」で掲げる「樹脂部品のエコプラスチック、樹脂リサイクル材の20%使用技術確立」をいち早く達成したモデルとなっている。

内装などのエコプラスチック使用部位。インパネやドアトリムの上部など、高温になる部分以外はほぼエコプラスチックとなっている
内装以外でもマイチェン後のSAIはロアグリルなどで樹脂リサイクル材の利用を拡大している
S “Cパッケージ”ベースの助手席リフトアップシート車 Bタイプ。Bタイプはトランク内に電動式の手動車いす用収納装置を装備する

 このほか、ウェルキャブ(メーカー完成特装車)の「助手席リフトアップシート車」も合わせてマイナーチェンジ。シートへの乗降をサポートするアームレスト付き仕様を新たに設定している。

モデルハイブリッドシステム駆動方式価格
助手席リフトアップシート車 Aタイプ(S “Cパッケージ”ベース)リダクション機構付きのTHS II2WD(FF)3,860,000円
助手席リフトアップシート車 Aタイプ(Gベース)3,986,000円
助手席リフトアップシート車 Bタイプ(S “Cパッケージ”ベース)3,933,000円
助手席リフトアップシート車 Bタイプ(Gベース)4,059,000円

(編集部:佐久間 秀)