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日産、7人乗り仕様も設定する新型「エクストレイル」発表会

3代目は先進安全装備を手に入れた“テクノロジー×タフギア”

3代目「エクストレイル」もアウトドアスポーツで活躍するタフなイメージをアピール
2013年12月11日開催

 日産自動車は、10月24日に車両価格以外の情報を公開して予約を受け付けてきた新型SUV「エクストレイル」を12月16日に正式発売する。価格は224万9100円~279万7200円。

 3代目となる新型エクストレイルは、9月に開催されたフランクフルトモーターショーの会場でワールドプレミア。日産のグローバルな成長を支えるモデルとして190か国での販売を予定し、アメリカでは新型「ローグ」として市場投入。2014年7月にはヨーロッパ市場でも販売が開始される予定となっている。

ハロゲンヘッドランプが標準で、20S以外のグレードにはLEDヘッドランプをオプション設定。シグネチャーLEDポジションランプは全車に標準装備される
エンジンは全車で直列4気筒DOHC 2.0リッター直噴のMR20DDを採用
アラウンドビューモニター装着車は左右ドアミラーと車両前後にカメラを設置。非装着車はサイドアンダーミラーが取り付けられる
「エマージェンシーブレーキパッケージ」の装着車は、フロントロアグリルにフロントソナーを設置
リアゲートにはアラウンドビューモニター用のカメラ、リモコンオートバックドア用のセンサーなども設置される
リモコンオートバックドアの開閉スイッチ
タイヤサイズは全車で225/65 R17 102Hを採用。20Sではスチールホイール+フルホイールカバー、それ以外のグレードではアルミホイールを標準装備する
3代目エクストレイルの発売と同時デビューとなった特装車の「エクストリーマー X」
持ち込み登録でオーテック扱いとなるエクストリーマー Xでは、フロントオーバーライダー&フロントアンダーカバー、大型フロントフォグランプ、サイドアンダーカバー、リアアンダーカバー、マッドガード、専用デザインアルミホイールなどを装着してタフイメージを強化する

 プラットフォームには日産・ルノーアライアンスが新たに共同開発した「コモン・モジュール・ファミリー(CMF)」を採用。CMFを使った最初のモデルとなっており、初代モデルから受け継いできた「ALL MODE 4×4-i」などによるSUVとしての走破性に加え、世界初の装備となる「アクティブエンジンブレーキ」など多彩な先進技術の投入も大きな見どころとして注目を集めている。このほか、車両の詳細な情報については関連記事(http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20131211_627149.html)(http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20131024_620350.html)をご参照いただきたい。

2眼式のファインビジョンメーターを採用。メーターパネル中央に「アドバンスド ドライブ アシスト ディスプレイ」を設定している
アラウンドビューモニターは「Nissan Connectナビゲーションシステム」とセットオプション
4WD車のセンターコンソールには「ALL MODE 4×4-i」の操作スイッチを用意
「Nissan Connectナビゲーションシステム」装着車はUSB端子、AUX端子をセンターコンソールに追加する
内装色は全車ブラック。リアドアのウインドーはこの位置まで下がる
5人乗り仕様のリアシート
フロントシートの「前席クイックコンフォートヒーター」は20Sでオプション、そのほかのグレードは標準装備となる
全車防水シートを標準装備。オプションでスエード調トリコットのクロスシートも用意されている
7人乗り仕様のセカンドシート。前後スライド式となる
フロントシートをドライビングポジションに合わせ、セカンドシートとサードシートのレッグスペースを同じような幅で合わせた状態
セカンドシートの下側に用意されたベルトを引くとシートのロックが解除されてサードシートに乗り込むスペースができる
サードシートは左右分割可倒式。シートバックのロックを解除して格納するときには座面も後方にダイブダウンする複雑なヒンジ構造となっている
5人乗り仕様のラゲッジスペース。6:4分割可倒式を採用
ラゲッジルームにも防水ラゲッジボードを使用する
5人乗り仕様の防水フレキシブルラゲッジは前後2枚のボードを使い分けて2種類のラゲッジモードを設定する
7人乗り仕様のラゲッジスペース。サードシート格納時には445Lの容量となる
7人乗り仕様でも車両後方側のラゲッジアンダースペースを利用できる

時代が求める先進機能や環境性能を手に入れて“最強のSUV”に進化

発表会に参加した日産自動車 副社長の片桐隆夫氏、プロスノーボーダーの角野友基選手、MCを務めたピストン西沢氏の3人が新型エクストレイルと並んでフォトセッション
日産自動車 副社長の片桐隆夫氏

 神奈川県横浜市の日産グローバル本社ギャラリーで行われた発表会では、日産自動車 副社長の片桐隆夫氏が登壇して歴代エクストレイルと新型について紹介。このなかで片桐氏は「新型エクストレイルは、がんがん使える道具としての力強さを継承・進化させながら、時代が求める先進機能や環境性能を加え、まさに“最強のSUV”と呼ぶにふさわしいクルマに仕上がっていると確信しています」と語り、好評の「ALL MODE 4×4-i」加え、「アクティブライドコントロール」「アクティブエンジンブレーキ」といった世界初のシャシー制御技術を採用して走行性能に磨きをかけていると解説する。

 また、「新型エクストレイルは単なる移動手段としてだけではない特別な価値を、お客様の毎日の生活にもたらすクルマになっています」「冬にはウインタースポーツを、夏にはキャンプやサーフィンを楽しむといった人も多いことでしょう。新型エクストレイルでは新たに追加した7人乗りの3列シート車もあり、どのようなアウトドアステージでもお客様にとって使いやすい道具として活躍してくれると思います」とコメント。このほかにも、新型エクストレイルは日産自動車九州の工場で生産が行われ、月販2500台を予定していること、日本国内におけるSUVの需要は2013年以降に横ばいになると予想されているが、近年はクロスオーバー系SUVの市場が拡大していることなどを紹介している。

新型エクストレイルの具体的な装備内容や新採用したアイテムなどについては日産ミスフェアレディから解説された

 このほかにも、ラジオパーソナリティなども務めるピストン西沢氏がMCを担当する前後編のトークショーを実施。前編では新型エクストレイルの日本市場での商品企画を担当した日産自動車 リージョナルプロダクトマネージャーの富岡保氏、国内マーケティングを担当した日産自動車 マーケティングディレクターの小林恭彦氏の2人が登場。ピストン西沢氏は事前に体験した新型エクストレイルの試乗内容と感想なども挟みながらトークを展開。

 富岡氏は「3代目になっても、エクストレイルの一番大切な部分は、アウトドアスポーツやレジャーを楽しむ人たちにとって最適な道具であり続けることで、このクルマのコアだと認識しています」「そのうえでナンバーワンを目指し、お客様が使うどんなシーンでもより高い満足を感じていただけるよう、いろいろな技術や装備をふんだんに採用して“最強のSUV”ができたと思っています」と語り、自身も2代目エクストレイルのオーナーでもある小林氏は「東京に住んでいると“毎日がアウトドア”ということではありません。でも、家族と遊びに出かけたり、スキー場に行ったりというシーンでは、例えば防水内装などは本当に助かる装備になっています。そんな“道具として使える”部分はお客様のハートに刺さる魅力なので、ここは変わることはありません」と述べている。

MCのピストン西沢氏は「新型エクストレイルは新しい装備がてんこ盛りで、いろいろ聞きたいことがあるんですが、手短にと言われていて残念です」と語りながら、開発に携わった両氏に質問を投げかけていた
日産自動車 リージョナルプロダクトマネージャーの富岡保氏
日産自動車 マーケティングディレクターの小林恭彦氏

 また、新しくスタートするテレビCM・Webムービーの広告展開についても解説が行われ、新型エクストレイルの魅力をアピールする新プロジェクト「X-TECH GEAR PROJECT」を公開した。このプロジェクトでは、新型エクストレイルが持つ特徴的な装備のイメージを、「面白法人カヤック」の手でスノーボード用品の中に投入。刺激的な魅力を持つ「X-TECH GEAR(エックス テック ギア)」として再現されている。

 トークショーの後編では、このX-TECH GEARの開発にテスターとして参加し、プロスノーボーダーとして2012~2013年シーズンのスノーボード・スロープスタイル世界チャンピオンになった角野友基選手がゲスト参加して、X-TECH GEARの開発で体感したそれぞれのアイテムの感想などを紹介。まだ17歳で免許を持っていない角野選手だが、父親にスキー場までクルマで連れて行ってもらったときのエピソード、免許を持っている先輩でエクストレイルに乗っている人がいることなどを語り、「免許を取ったらエクストレイルを買おうと思っていました。あ、僕、エクストレイル欲しいです!」とストレートにリクエストして会場の笑いを誘った。

角野友基選手は「日産X-TRAIL」所属のプロスノーボーダー。2012年の「Air&Style BEIJING」でアジア人として初優勝、2013年の「FIS Snowboard WORLD CUP 2013 Sierra Nevada」で日本人初優勝を果たし、スノーボード・スロープスタイルの2013シーズンチャンピオンを獲得している
ムービー撮影で利用した新型エクストレイルについて「後ろのドアが自動で開閉するのがとても便利でした。僕らボーダーはボードやリュックなど荷物も多くて、寒いなかでもグローブを外さずに手をかざすだけで開いてくれて助かりました」と評価する角野選手
年末に発表される「今年の漢字」にちなみ、角野選手が来年の抱負を込めた「来年の漢字」を披露。スノーボードをメジャーなスポーツにしたいという夢を実現する1年にしたいとの想いが込められている
「X-TECH GEAR PROJECT」で生み出されたX-TECH GEARのアイテムも展示
UAV(無人飛行体)の「INTELLIGENT SHOOTING HELICOPTER」は「インテリジェントパーキングアシスト」「アラウンドビューモニター」のイメージを使った撮影ギア。ボーダーが装着するヘルメットの取り付けたマーカーを認識し、一定の距離を保って上空からムービーを撮影。これまでにない上空からの動画撮影で、アウトドアスポーツの楽しさを広げるアイテムとなっている
新型エクストレイルの新装備「アクティブライドコントロール」にインスパイアされた「ACTIVE RIDE GRIP」は、ムービー撮影でエクストレイルとボーダーを繋ぐ牽引グリップとして使用されたアイテム。モニターとグリップ部分のライトを使ってクルマの走行状況を表示し、ボーダーのライドをサポートする
ボードの全面にLEDライトを設置する「ADVANCED DISPLAY BOARD」は、2種類のセンサーでスピードや荷重具合を検知。状況に応じた多彩なライトの点灯で演出を行う。新型エクストレイルのメーターパネル中央に設置された「アドバンスド ドライブ アシスト ディスプレイ」をイメージしている
日産グローバル本社ギャラリーでは、2014年1月5日まで新型エクストレイルとX-TECH GEARを展示している

(編集部:佐久間 秀)