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日産の新型「ローグ」にパナソニックの大画面HUD採用

大画面・低歪の映像投影を可能にするHUD本体の小型化を実現

2021年1月19日 発表

 パナソニックは1月19日、日産自動車が2020年10月に北米市場向けに発売した新型クロスオーバーSUV「ローグ(Rogue)」に、パナソニック オートモーティブ社の大画面HUD(Head Up Display)が採用されたと発表した。

 従来モデルのローグは、日本では「エクストレイル」の車名で販売されたモデル。新型ローグは、新開発プラットフォームを採用するとともに、全方位運転支援システム(セーフティ・シールド360)を標準搭載するなど、クラストップレベルの安全性を実現させたとしている。

新型ローグ

 新型ローグに搭載されるHUDは、フロントガラスへ映像を投影することで、ドライバーの視線の先に車速やナビゲーション、「ProPILOT」による運転支援などさまざまな情報を表示するシステム。ドライバーの視界の中心近くに表示することで、視線移動によるドライバーの負担を軽減し、ドライバーとシステムとの快適なインタラクションに貢献するという。

HUD外観

 開発にあたっては、パナソニックがデジタルカメラの開発で培ったレンズ設計・レンズ成形技術を活用した高精度の「フル自由曲面ミラー」を採用。限られた車両空間の中で大画面(画角7度×3度)で低歪の映像投影を可能にするHUD本体の小型化を実現。

 また、高輝度PGU(Picture Generation Unit)として、液晶ディスプレイの照明技術を応用した独自のHUD向けバックライト設計により、太陽光下やサングラス越しのような表示が見えにくくなる状況においても、ドライバーに鮮明な画像を提供するという。

フロントガラスに投影されるHUDのイメージ(画像提供:日産自動車株式会社)