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伊沢拓也選手、2014年から“F1の登竜門”「GP2シリーズ」に参戦

マクラーレン レーシングとホンダが連携して日本人選手が世界で活躍するチャンスを拡大

1984年生まれで現在29歳の伊沢拓也選手
2014年1月23日発表

 本田技研工業は1月23日、2013年にSUPER GT、スーパーフォーミュラなどの国内トップカテゴリーレースで活躍した伊沢拓也選手が、2014年シーズンから「GP2シリーズ」に参戦すると発表した。

 GP2シリーズは国際F3000選手権を前身とする国際レースシリーズで、“F1の登竜門”とも呼ばれているフォーミュラカーレース。伊沢選手は4月4日(現地時間)にバーレーンで開幕する2014年シーズンのGP2シリーズに、フランスを拠点に活動するART GRAND PRIX(エーアールティー グランプリ)から参戦する。

伊沢選手は2013年のスーパーフォーミュラにDOCOMO TEAM DANDELION RACINGから、SUPER GTにTEAM KUNIMITSUから出場して活躍した

 ホンダは以前から、モータースポーツ界で活躍する有能なドライバーの育成を目的として、鈴鹿サーキットレーシングスクール・フォーミュラ(SRS-F)といったホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)を展開してきた。その活動が今回、新しくMcLaren Racing(マクラーレン レーシング)の「ヤングドライバーディベロップメントプログラム」とホンダのドライバー育成プログラムを協調させることで、F1ドライバー輩出に向けた取り組みの強化を図ることになった。

 伊沢選手のGP2シリーズ参戦はこのプロジェクトの一環で、今後もMcLaren Racingとの連携をさらに強め、日本人ドライバーが世界で活躍できるチャンスを拡大していくとしている。

伊沢拓也選手のコメント

「今シーズン、数多くのF1ドライバーを輩出し、世界のトップドライバーがしのぎを削るGP2シリーズへの参戦が決まり、これまでにない感情が湧いています。私自身にとって大きな挑戦となりますが、その先に続くものがいかに重要かを考えれば、必ず成功しなければいけないプロジェクトだと思っています。もちろんプレッシャーもありますが、国内トップカテゴリーで6年間戦い、学んだことに自信を持ち、また、ホンダのチャレンジングスピリットを受け継いだドライバーとして、これから世界に向けて、新たな一歩を踏み出します。今回、チャンスを与えてくれたホンダをはじめ、これまでサポートしてくれたすべての皆様に感謝しています。応援よろしくお願いします」

(編集部:佐久間 秀)