今週末にフォーミュラ・ニッポン第5戦「MOTEGI 2&4」開催 伊沢選手が編集部を訪問。新エンジンを投入 |
今週末、8月4日~5日の2日間にわたり、栃木県茂木町にあるツインリンクもてぎにおいて、フォーミュラ・ニッポン(以下、FN)第5戦と2輪のMFJ全日本ロードレース選手権シリーズが同時に楽しめる「MOTEGI 2&4」が開催される。今年のFNは開幕戦の鈴鹿のレース、および第3戦のオートポリスのレースが2輪と同時開催になっているが、今回のツインリンクもてぎのレースはそうした2輪と併催されるレースとしては3つ目かつ今年最後のイベントとなる。
今回のこのMOTEGI 2&4レースのプロモーションとしてCar Watch編集部を訪問してくれたのが、ドコモチームダンディライアンレーシング所属の伊沢拓也選手だ。同選手が所属するダンディライアンレーシングは、今年の第3戦オートポリスのレースにおいて、チームメイトの塚越広大選手が優勝を遂げ、伊沢選手自身も開幕戦でポールポジションを獲得するなど好調さを維持しており、伊沢選手は次の優勝に最も近いドライバーとして期待されている存在だ。
■FN初優勝が期待される伊沢選手
伊沢選手によれば、このFN第5戦もてぎでは新しいエンジンが投入されることになると言う。伊沢選手は「1年に1度の新しいエンジンの投入なので、期待しています。ツインリンクもてぎはホンダのホームコースでもあるので、ぜひとも勝ちたいです」と、MOTEGI 2&4への熱い思いを語ってくれた。
というのも、今回のMOTEGI 2&4は、ホンダ勢にとっては巻き返しの意味もある大事なレースとなる。富士スピードウェイで行われた第4戦では、レインとドライの環境を行ったり来たりという特殊な環境であったとはいえ、ホンダ勢は1台も入賞圏内を走ることができなかったからだ。伊沢選手は「富士のレースは特殊な環境下で行われたレースでそれが実力を反映している結果ではない。MOTEGI 2&4ではそうではないことを証明したい」と述べ、新しいエンジンが投入されるタイミングでもあることと併せて巻き返していきたいと語ってくれた。
今シーズンのダンディライアンチームは非常に調子がよく、チームメイトである塚越広大選手が念願の初優勝を遂げたほか、伊沢選手自身も開幕戦でポールポジションを獲得するなど確実に結果を残している。伊沢選手は「僕たちのチームは2台のデータ共有が上手くいっていて上り調子です、去年は予選がよいときはあっても決勝レースのペースが課題だったのですが、今年はそれも解消され決勝ペースも非常によい。ぜひともツインリンクもてぎで結果を残したい」と語る。
「今シーズンは結果を期待されている立場。自分でも優勝に近いところにいることは分かっており、ぜひとも結果を残したい」と述べ、悲願のFN初優勝に向けての意気込みを語ってくれた。
■Enjoy Honda 2012も同時開催、さまざまなイベントを用意
今回のMOTEGI 2&4は、ホンダのファン向けイベントEnjoy Hondaと併催になっており、レースだけでなくさまざまなイベント、ホンダ所属のFNレーサーや、2輪のライダー達のトークショーなども予定されている。
そのほか、往年のファンにとって注目なのは、本田技術研究所のエンジニア達が手弁当で作り上げた"カラス"のコードネームで知られるオリジナルF1マシンがコレクションホールで展示され、当時その開発に携わった橋下建氏、瀧敬之介氏によるトークショーなどが予定されていることだ。おそらく“カラス”の詳細が一般に公開されるのはこれが最初だと思われるので、ファンには要注目だろう。
チケットは各種プレイガイドで取り扱っているほか、ツインリンクもてぎで当日販売も予定されている。なお、今回のイベントは夜遅くまでイベントが用意されていることもあり、場内泊も可能でテントなどを持ち込んで宿泊することができる。ただし、その場合には指定の駐車券が必要になるので、詳しくはツインリンクもてぎのWebサイト(http://www.twinring.jp/2and4/)で確認していただきたい。
(笠原一輝)
2012年 8月 3日