ニュース

マクラーレン、ジュネーブショーで新型「650S クーペ」「650S スパイダー」初公開

V型8気筒ツインターボが発揮する最高出力は650PS、最高速は333km/h

「650S スパイダー」
2014年3月4日(現地時間)発表

 マクラーレンのグループ企業となる英マクラーレン・オートモーティブは、ジュネーブショーで新型「マクラーレン 650S クーペ」「マクラーレン 650S スパイダー」の2モデルをワールドプレミアした。

クーペボディーとなる650S クーペ。車両重量は1330kg
ステージ上でアンベールを待つ650S クーペ

 クーペ、スパイダーともにリアミッドにV型8気筒 3.8リッターツインターボエンジン「M838T」が縦置きされている。最高出力は650PS/7250rpmで、最大トルクは678Nm/6000rpm。0-100km/h加速はわずか3.0秒で、最高速はクーペが333km/h、スパイダーが329km/hとなっている。

 スーパースポーツモデルながら環境性能にも配慮しており、燃料消費量は欧州の複合サイクルで11.7L/100km、CO2の排出量は275g/kmと、同様のスーパースポーツと比較して最高レベルの数値をマークする。

 このようにクーペ、スパイダーともにほぼ同等のスペックが与えられていることに加え、ハンドリングや乗り心地に関しても同様の性能を持っているという。リトラクタブル・ハードトップ(RHT)ながらオープンボディーとなるスパイダーは、通常なら剛性面で不利となるところだが、650S両モデルはシャシーそのものが高い剛性を誇る「カーボン・ファイバー・モノセル・シャシー」を採用している。そのため、オープンモデルでもクーペと同様の性能が実現できている。

ブレーキローターはカーボンセラミック製を採用。専用の軽量ホイールとピレリのP Zero CORSAを装着する。タイヤサイズはフロントが235/35 R19、リアが305/30 R20
リアミッドに搭載されるエンジンはV型8気筒3.8リッターのツインターボ。エンジンまわりのモノコックもカーボンファイバーを使用している
シンプルなコクピットまわり。メーターパネルには単眼式のタコメーターを装備する
トランスミッションは7速デュアル・クラッチ・トランスミッションの「SSG」。変速操作はステアリングに備えるパドルシフトで操作を行う

 オープントップの650S スパイダーは2ピース型のRHTを採用していて、17秒未満で電動開閉が可能となっている。なお、30km/hまでのスピードなら走行中でも開閉できる。さらにこのRHTはルーフとリアウインドーでそれぞれ独立して開閉可能。ルーフを開けているときは、ウインドーを上げることで車内への風の巻き込みを抑制するディフレクターとして使用できる。また、ルーフを閉めているときにウインドーを開けると、リアに搭載されているV型8気筒エンジンのサウンドを楽しめるという。

 車両本体価格も発表され、650S クーペは19万5250ポンド、650S スパイダーは21万5250ポンドとなっている。

オープンモデルの650S スパイダー。車両重量は1370kgでクーペより40kg重い。オレンジのカラーリングは新たに追加された「タロッコオレンジ」。テクノロジーパートナーのアクゾノーベルによって開発された
モノコックはクーペ、スパイダーともに共通で、カーボン・ファイバー・モノセル・シャシーを採用する

(真鍋裕行)