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6月25日11時に追加される東名高速(上り)海老名JCT~海老名SA間の付加車線

圏央道延伸を前に、海老名JCT~海老名SAを4車線(3車線+付加車線)で接続

海老名SA近辺に追加される付加車線
2014年6月25日11時供用開始

 NEXCO中日本(中日本高速道路)は6月25日11時に、東名高速(上り)海老名JCT(ジャンクション)~海老名SA(サービスエリア)間に車線を追加。供用を開始する。

 この付加車線は東名高速道路 今里工事と呼ばれているもので、6月28日15時に東名高速と中央自動車道が圏央道で結ばれることにより、従来より圏央道経由で東名高速(上り)への流入が増えることに対応したもの。圏央道と東名高速の結節点である海老名JCTから海老名SAまでを4車線化することで、スムーズな合流を可能とし、合流事故発生の抑制を図る。

 追加される車線は、33.010KP(キロポスト)~32.300KPと、31.843KP~31.150KPにおよぶ。32.300KP~31.843KPは2008年7月18日に付加車線が追加されており、そのほかの部分の完成に伴って4車線化(正確には3車線+付加車線)が完了する。付加車線は31.150KPで一旦なくなり、3車線へ。その先の海老名SA出口で加速車線が加わって、この加速車線は28KPで本線合流する。詳細は、写真で確認してほしい。

圏央道を相模原方面から東名高速方面へ向かう。つまり南に向かって走った
海老名JCTを東名 東京方面へ
左カーブを抜けて、東名へと合流する
右に見えるのが東名高速 上り
取材日(6月24日)は供用開始前の状態。東名へと合流しなければならない。東名の交通量が多いので注意が必要
25日の供用開始に備え作業が進む
実質4車線となる海老名JCT~海老名SA間
海老名SA入口付近
海老名SA入口を越えても付加車線は続く
海老名SA出口前で付加車線は終了。ここで本線は通常の3車線となる
海老名SA出口を越えると、再び左に車線が現れる。海老名SA出口の加速車線だ
加速車線は28KPまで3km続く
加速車線終了。ここからは再び3車線に
海老名SAの上りと下りに架かる作業橋から厚木方面を望む。右に付加車線が見える
東京方面を望む。左の付加車線が本線に合流している
現場概況図

 供用開始となる前日に、NEXCO中日本 東京支社 横浜保全・サービスセンターの桝永清氏に現場付近を案内していただいた。この付加車線工事は3.5mの車線を加えるもので、2013年6月から本線拡幅工事を開始。本線については約1年で工事を完了した。ただし、この厚木IC~横浜町田IC区間は日本でも有数の交通量がある区間で、車線拡幅工事を車線規制して行う際は土曜日の深夜しか工事が行えず非常に苦労したとのこと。舗装工事は雨の日はできず、さらに2014年2月には大雪に見舞われ、少ない工事可能日がさらに少なくなる状況での工事だったのとのこと。

 付加車線部を高速道路の外からも見学したが、今回の付加車線工事部にはまだ緑がなく、工事を終えたばかりなのが分かる。植栽も行っているので、これから外壁は緑に包まれていくのだろう。

 NEXCO中日本 東京支社 横浜保全・サービスセンター 所長 森島貴代治氏にもお話をうかがったが、この付加車線でより安全な道路となって、少しでも事故が減ればという。この付加車線工事が完了しても、東京方面を見ると渋滞の名所である大和トンネルが控えている。この辺りは複雑な勾配変化になっているため、それが渋滞の原因となっているとのこと。圏央道の延伸によってこの区間の渋滞発生がどう変化していくかにも要注目だろう。

NEXCO中日本 東京支社 横浜保全・サービスセンターのスタッフ。右が桝永清氏
付加車線について解説していただいた横浜保全・サービスセンター 所長 森島貴代治氏
東名高速 厚木IC~横浜町田IC間の勾配変化

(編集部:谷川 潔)