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2014年度グッドデザイン賞で「デミオ」「コペン」がグッドデザイン金賞を受賞

「疾走する猛獣を思わせる緊張感」「着せ替え可能な外板」などがそれぞれ評価

「2014-15 日本カー・オブ・ザ・イヤー」に続いての受賞となった「デミオ」
2014年11月4日発表

 日本デザイン振興会は11月4日、2014年度グッドデザイン特別賞を発表。自動車ではマツダの「デミオ」、ダイハツ工業の「コペン」がそれぞれ「グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)」を受賞している。

 グッドデザイン賞は1957年に創設された日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨制度。2014年度は1258件の対象から総合的に高い評価を得た「グッドデザイン・ベスト100」が先だって選ばれており、金賞は賞の審査で高く評価され、かつ多くの生活者から支持を得たデザインに贈られる「グッドデザイン大賞(内閣総理大臣賞)」に次ぐ評価。2014年度は19点がグッドデザイン金賞を受賞した。

 審査委員の評価としては、デミオに対して「マツダが数年前から展開している『魂動(こどう)デザイン』をコンパクトなボディーに凝縮。疾走する猛獣を思わせる緊張感あふれる面の張り、スピード感あふれる線の動きは、5ナンバー枠内で構築したとは思えぬほど躍動的である。インテリアはクラスの水準を抜く質感の高さもさることながら、前輪の位置を従来より前に出すことで、サイズを忘れさせる自然な運転姿勢を実現。『SKYACTIV(スカイアクティブ)技術』のひとつであるクリーンディーゼルエンジンとともに、人間が自らの意志で手足を動かし目的地を目指すという、自動車の根源的な喜びを五感で堪能できる」としており、コペンに対しては「鋼製骨格と樹脂製外板を組み合わせるという構造を採用することで、スポーツカーにふさわしい走行性能の高さと彫りの深い大胆な造形を両立した。しかも外板は着せ替え可能となっており、外部の工房が独創的なデザインを世に問い、ユーザーが自分好みのボディーを選択することで個性を表現するという、新しい自動車との付き合い方を提案している。軽自動車の枠を超えた質感のインテリアや快適な乗り心地など、プレミアムなスモールカーとして満足できる仕上がりも評価したい」と受賞の理由を紹介している。

「デミオ」と同じくグッドデザイン金賞を受賞したコペンは、内外装着脱構造「DRESS-FORMATION」の採用で外板が着せ替え可能となっていることが受賞理由の1つに挙げられた

(編集部:佐久間 秀)