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ジオニックトヨタ、市販化を目指すシャア専用オーリスII コンセプト「MS-185H-CA02」
アムロ役の古谷徹氏は「ぜひ来年はアムロ専用オーリスを」とアピール
(2015/7/21 00:00)
- 2015年7月17日発表
- メガウェブ:7月21日~8月中旬に展示
- キャラホビ2015(幕張メッセ):8月22日~23日に出展
トヨタマーケティングジャパンは7月17日、2013年に発売した「シャア専用オーリス」の2代目となる「シャア専用オーリスII コンセプト」を公開した。今回の発表は森アーツセンターギャラリー(東京都港区六本木)において7月18日から開催される「機動戦士ガンダム展」に合わせて行われたもの。
初代シャア専用オーリス「MS-186H-CA」は、「機動戦士ガンダム」とのコラボレーションにより実現したクルマ。トヨタ自動車と「ジオン公国を代表する重機メーカーのジオニック社」が技術提携を行い設立したヴァーチャルカンパニー「ジオニックトヨタ」が開発を担当した。2012年にコンセプトモデルが発表され、2013年にはトヨタモデリスタによって製造された市販モデルがリリースされている。
2代目となるシャア専用オーリスII コンセプト「MS-185H-CA02」は、この4月にマイナーチェンジを受けた新型オーリスをベースとしたもの。新型の1.2リッターターボエンジンを搭載したモデルに、専用エアロパーツやマフラー、シートなどを装備。市販化については検討中とのこと。
「機動戦士ガンダム展」の会場でコンセプトカーを発表
発表会では冒頭で、シャア・アズナブルからの指令をビデオで放映。ビデオは「新型機開発に急ぎ着手せよ」とのセリフで始まり、「グリップ性能の向上とバランスの良い足回りの強化を望む」「高性能シートの開発も検討されたし」と開発重点項目が挙げられた後、「諸君の更なる開発を期待する」と締めくくられた。
アンベール後、ジオニックトヨタ広報部所属 トヨタ自動車 ネッツ店営業部 グループ営業部 平松主氏が登壇。開発の狙いについて「ベースとなった新型オーリスはこの4月に発売開始になりました。この新型は旧型に比べまして随所にバージョンアップが施されております。高い走行性能は旧型から維持しつつ、よりダイナミックになった外装、内装は質感をより向上させております。また、安全面につきましては衝突回避を支援する“トヨタセーフティセンスC”を設定しております。さらに走りの楽しさと低燃費を両立した新開発の1.2リッターダウンサイジングターボエンジンを搭載しております。こちらを搭載したグレードが“120T”という名前でございまして、コンセプトカーも今回“120T”で準備しています」と、ベース車両のパフォーマンスアップが開発に着手した一因とした。
続いて特長については「今回もジオニックトヨタ一丸となってコンセプトカーの開発を進めてまいりました。映像にもありました通り、シャア大佐からの指令に基づき特長のある内装、外装に仕上げ、よりディテールにこだわりぬきました。最大の特長はオーバーフェンダーです。1.2リッターの誇る動力性能を受けるために大型ホイールを設定しております。その周囲を包み込むフェンダーにはクルマのエアインテークやモビルスーツのエアダクトを想起させるデザインといたしております。また、シャア専用としての速さ、強さをこちらのデザインで表現しております。また19インチのタイヤにはジオニックトヨタのマークと文字がトレッドパターンとして刻まれておりいます。次にリアの4本出しのマフラーです。こちらは前回同様、モビルスーツのスラスターをイメージしております。片側2本ずつのマフラーはリアバンパー内にフローティング配置としまして、削り出しの美しさとディテールの造形でより高い質感と世界観を追及しております。内装の特長はシートにございます。前回はレザーシートを用意しておりましたが、より高い機動性とホールド性を確保するために専用デザインのスポーツシートを用意しました。このように実際に触れる部分につきましてもシャア専用に恥じない作りとなっております」と、内外装ともに初代を超える仕上がりであることを強調。
最後に市販の予定について尋ねられると「ジオニックトヨタとして市販化は目指しておりますけれども、量産に向けた開発及び生産に向けての調整がまだ済んでおりませんでして、現時点では未定です」とした。公式には未定ではあるものの、前回の流れを考えると市販化の可能性はかなり高いといえそうだ。
続いてジオニックトヨタ広報部所属 トヨタマーケティングジャパンプロモーション室 田浪優氏が登壇。今後の活動について「再びジオニックトヨタの社員募集を開始いたします。もちろん、今までの社員のかたも一緒にご活躍いただきます。新しい社員の方を含めましてこのプロジェクトを盛り上げていただければと思います」と説明した。入社の特典については「専用名刺の製作」「初代のシャアオーリスのリアルペーパークラフトの作成」を挙げたほか、シャア専用オーリスIIコンセプトの市販化を目指して「市販モデルの販売を目指した外装デザインの募集」「メガウェブなどでコンセプトカーの特別試乗会」など、さまざまなミッションを予定しているという。「ぜひぜひジオニックトヨタに入社して我々と共にシャア専用オーリスIIコンセプトの市販化を目指していただければと思っております」と締めくくった。
古谷徹氏「ぜひ来年はアムロ専用オーリスを」とアピール
最後に行われたフォトセッションにはアムロ・レイ役を務める古谷徹氏がスペシャルゲストとして登場。シャア専用オーリスIIを見た感想を尋ねられると「悔しいけどシャア専用オーリスIIは格好いいんだな!」とアムロのセリフでひとこと。その後、実車を見ながら「さらにハデになりましたね。いやすごいですよ、このタイヤではきっと公道を走れないと思いますが、タイヤまですごいこだわりですね。いや、ビックリしました。シャアこんなに目立ちたがりだったのかな」とコメント。続けて「初代のシャア専用オーリス、中央や東名で3回ぐらい遭遇しました。追っかけましたけど3倍速かったんで追いつけませんでしたけど」と会場を笑わせた。
今回は量産型ザクのバージョンまで用意されていることに触れ「いや、ちょっと待ってくださいよ。白いアムロ専用オーリスはどこにあるんですか。あれ、おかしいな。ぜひ出してほしいと思っているんですけどね。僕もやっぱりアムロ専用オーリスのプロモーションビデオやりたいです」と、ちょっと悔しそう。が、田浪氏に「ライバル会社に売り込みしないでください」と突っ込まれると、「ジオニックトヨタだからガンダム系は難しいんですよね。アナハイムトヨタ作ってくれませんかね、ぜひ。そうしたらいろんなの作れますので」と、負けずに売り込んでいた。最後に「こういうところからもガンダムを応援してくださっている気持ちがすごく伝わってきます。正直言ってうれしいです」とまとめつつ、ダメ押しで「ぜひ来年はアムロ専用オーリスを」とアピールしていた。
シャア専用オーリスII コンセプトの展示予定
なお、「機動戦士ガンダム展」におけるシャア専用オーリスII コンセプト「MS-185H-CA02」の展示は7月20日まで。今後の展示予定は、東京のメガウェブで7月21日~8月中旬に展示されるほか、8月22日~23日開催のキャラホビ2015(幕張メッセ)に出展される。
「機動戦士ガンダム展」については、森アーツセンターギャラリー(東京都港区六本木)において7月18日から9月27日まで開催される。会場では特設シアターでにおいてホワイトベースでブライトら同艦クルーと大気圏突入をめぐる戦いを体験できる、新作映像を特別上映するほか、1000点におよぶ製作資料などが展示される。開館時間は10:00~20:00(入場は19時まで)。当日券は一般2000円、中学・高校生1500円、4歳~小学生800円。平日18時から20時の間は500円引きの1500円で入場できる「アフターシックス券」もある。