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独アウディ、航続距離500km以上を謳うEVコンセプトをフランクフルトショー2015に出展

量産は2018年開始と予告。新型「A4」も展示

2015年9月8日(現地時間)発表

SUVタイプのEVコンセプト「e-tron quattro concept」

 独アウディは9月8日(現地時間)、ドイツで開催される第66回フランクフルト国際モーターショー(9月15日~16日プレスデー、9月17日~27日一般公開)で、SUVタイプのEVコンセプト「e-tron quattro concept」の概要を披露すると発表した。この「e-tron quattro concept」をベースとしたEVは、2018年に量産を開始することが予告されている。

 空気抵抗を減らす技術とクリエイティブなデザインを組み合わせるという、アウディの「Aerosthetics(エアロセティックス)」コンセプトに基づいたモデル。フロント、両サイド、リアに可動式の空力パーツを備えてCd値0.25を実現しており、これは500km以上とする航続距離に大きく貢献しているという。

 全長は「Q5」と「Q7」の中間としており、SUVスタイルのボディーとフラットでクーペライクなキャビンにより、ダイナミックなエクステリアデザインを実現。乗車定員は4名とアナウンスされている。

 パワートレーンについての詳細は伏せられているものの、フロントアクスル上に1つ、リアアクスルに2つの計3つの電気モーターを搭載。大型のリチウムイオンバッテリーは両アクスル間、乗員下のフロアに搭載され、この搭載位置により重心を低くすることができ、結果として前後のアクスル加重のバランスが向上しているという。

新型「A4」

 また、会場には建物内部の車両展示スペースを取り囲むように作られた「エクスペリエンスウォーク」と名付けられた通路が用意され、アウディのサブブランド「Audi Sport」、アウディ バーチャルコクピットからレーザーライトといった革新技術のラインアップを持つ「Audi Technology」など、会場を4つのテーマに分けて展示やプレゼンテーションなどを実施。会場の車両展示エリアには、6月に発表された新型「A4」が巨大なコンパスの一部となっている回転式ステージの中央部に鎮座する。

(編集部:小林 隆)