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独アウディ、2018年初頭に導入予定のEVスポーツSUV「e-トロン クワトロ コンセプト」

航続距離500kmを超えるEV。パワーブースト時は370kW/800Nmを発生

2015年9月14日(現地時間)発表

 独アウディAGは9月14日(現地時間)、フランクフルトモーターショーで世界初公開する「e-tron quattro concept(e-トロン クワトロ コンセプト)」を発表した。航続距離500kmを超える電気自動車のスポーツSUVで、2018年初頭に市場に導入予定。

 e-tron quattro conceptには、3つの電気モーターを搭載。1つのモーターが前輪を駆動し、残り2つのモーターが後輪を駆動。3つのモーターパワーの合計は320kW。室内の床下には、大容量95kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、500kmを超える航続距離を確保した。

 パフォーマンスでは、パワーブーストにより370kWの出力と800Nmを超えるトルクを発生し、スポーツカーに匹敵する動力性能を実現。0-100km加速は4.6秒、最高速は210km/h(リミッター作動)。

 ボディーサイズは4880×1930×1540mm(全長×全幅×全高)と、クーペのようなシルエットのデザインを採用。空気抵抗係数(Cd値)は0.25とSUVながら優れた空力性能を実現させた。

 また、レーダーセンサー、ビデオカメラ、超音波センサー、レーザースキャナーなど、アウディが自動運転のために開発したテクノロジーを搭載する。

 アウディ AG 技術開発担当取締役のDr. Prof. ウルリッヒ ハッケンベルク氏は「アウディは2018年の初頭に、ラグジュアリークラスにおいて電気自動車のスポーツSUVを市場に導入する予定。Audi e-tron quattro conceptは、そのモデルを明確に予告するものです」と述べるとともに、加えて「このクルマは、運転する歓びと長い航続距離、訴求力のあるデザイン、卓越した快適性を兼ね備えています」とコメントした。

(編集部:椿山和雄)