ルノー、「トゥインゴ R.S」「メガーヌ R.S」のF1優勝記念限定車 「モータースポーツで培ったエンジンやシャシーを味わっていただきたい」 |
ルノージャポンは11月15日、2011年にレッドブル・レーシングがコンストラクターズチャンピオンを獲得した記念モデルとして、「トゥインゴ R.S. レッドブル・レーシング RB7」と「メガーヌ R.S. レッドブル・レーシング RB7」を発売した。すでに登場が予告されたいたもので、各モデル限定30台。価格はそれぞれ235万円と429万円。全国17店舗のルノー・スポール スペシャリストディーラーで販売する。
同日、都内で両モデルの発表会を開催した。
■トゥインゴ R.S. レッドブル・レーシング RB7
トゥインゴの限定車である「トゥインゴ R.S. レッドブル・レーシング RB7」は、ロードユースを中心とした「シャシー・スポール」でセッティングされ、エモーショナルな走りと快適性をバランスし、活発で正確なステアリングと絶妙に調和していると言われるシャシーを持つ。
実際のエンジン等のメカニズムは、通常モデルとして販売中の「トゥインゴ ゴルディーニ R.S.」と変わらず直列4気筒DOHC 1.6リッターエンジンにマニュアル・トランスミッションを組み合わせた。ノワール ナクレ(黒)と呼ばれる専用ボディーカラーにイエローのアクセントが与えられ、限定車ということを強く主張している。エンジンの最高出力は98kW(134PS)/6750rpm、最大トルクは160Nm(16.3kgm)/4400rpm。
特別装備はボディーカラーのほか、イエローに塗られたエアインテークブレード、ドアミラーやスポイラーのほか、17インチホイール、専用レザー調シート、専用ステアリング、シリアルプレートなど数々の専用装備をまとっている。
専用ボディーカラーにイエローのアクセントが与えられたほか、エアインテークブレードやドアミラー、スポイラーなどの専用装備が備わる。ボディーサイズは3700×1690×1460mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2365mm。重量は1090kg |
インテリアでは専用レザー調シート、専用ステアリングなどを装備する |
■メガーヌ R.S. レッドブル・レーシング RB7
メガーヌの限定車は、メガーヌ R.S.に専用装備を装備したもの。シャシーのセッティングはサーキット走行も念頭に置いた「シャシー・カップ」。
濃度の高いブラックカラー「ノワールエトワール」のボディーカラーに19インチホイール、レザーレカロシート、イエローに塗られたエアインテークブレードやディフューザー、さらにシリアルプレートまで装備する。
搭載エンジンは直列4気筒DOHC 2.0リッターで、最高出力195kW(265PS)/5500rpm、最大トルク360Nm(36.7kgm)/3000rpmを発生。
メガーヌ R.S. レッドブル・レーシング RB7のエクステリア。ボディーサイズは4320×1850×1435mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2640mm、重量1430kg |
ブラックボディーにイエローのアクセントが入るエクステリア。19インチアルミホイール(タイヤサイズ:235/35 ZR19)にはレッドの加飾が与えられるなど、全体的にスポーティな仕上がり |
インテリアにはレザーのレカロ製バケットシート、シートベルトのカラーはイエロー |
■モータースポーツで培ったエンジンやシャシーを味わっていただきたい
今回の発売に伴い、ルノー・ジャポンは報道向けに実車を公開した。代表取締役社長の大極司氏は、「なかなかF1と市販車をつなげるものは難しい」としつつ、今回の限定車に乗って「モータースポーツで培ったエンジンやシャシーを味わっていただきたい」とアピール。
また、マーケティング部のフレデリック・ブレン氏は、ルノーがF1で35年間戦ったきたことに触れ「ルノースポールのエンジンの開発チームの350人ほどのうち、3割がルノーテクノセンターから派遣されてるエンジニア。ルノーの市販エンジンを開発しているエンジニアは、ルノー・スポールF1のエンジンに携わる経験を持つ」と述べ、F1の技術がルノーの市販車にも注がれていることを強調した。
なお、限定車は本日から受付を開始している。現在のところどちらも受付中だが、メガーヌはすでに残り少なくなっていると言う。
(正田拓也)
2012年 11月 15日