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「トヨタ ガズーレーシング フェスティバル 2012」開催
スバルBRZのワンメイク車輛が初公開
(2012/12/3 15:15)
11月25日、毎年恒例となった「トヨタ ガズーレーシング フェスティバル 2012」(以下、TGRF)が富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)で開催された。3万2000人(主催者発表)ものファンがさまざまなジャンルのモータースポーツの楽しさを満喫した。
オープニング時は富士スピードウェイのレーシングコースを来場者に開放。ホームストレート上で思い思いのメーセージを書き込んでもらうメッセージドローイングが行われイベントはスタートした。富士の長いストレートはチョークで書き込まれたファンからのメッセージやイラストで埋め尽くされた。
さまざまなメッセージで彩られたレーシングコースをオーナーズクラブパレードランが行われ、往年の名車トヨタ2000GTやトヨタスポーツ800等のトヨタ車、そしていすゞ117クーペもパレードに参加。コース上での走行イベントの幕を切った。
TGRFはレーシングコースのほか、ショップの販売やトークショーが行われるパドック、ジムカーナコースやドリフトコース、特設のラリーコースと、広大な富士スピードウェイの施設をフルに使用し、多様なジャンルのモータースポーツを楽しめるイベントとなっていた。その幾つかを紹介しよう。
サーキットサファリ(レーシングコース)
コースを走るレーシングカーの中を観光バスが走行し、観客席では決して見ることのできない視点でレーシングカーの姿を満喫する、SUPER GTなどでも行われている人気イベント。レーシングドライバーが務める努めるバスガイドのトークも人気の秘密。
パリダカエリア(ジムカーナコース)
ダカールラリー参戦車輛への同乗体験プログラム。ドライバーはダカールラリーやファラオラリーでのクラス優勝経験を持つ三橋淳選手。大きなランクルのジャンプシーンは圧巻。またランクルよりはるかに大きな日野レンジャーのダカール参戦車輛も展示されこちらは搭乗体験ができた。
ニュルブルクリンクスペシャルラン(レーシングコース)
ニュルブルクリンク24Hレースにチャレンジし続けるGAZOO Racing のLFAや86、スバルWRX、日産GT-Rのデモンストレーションラン。
2012年のモータースポーツと86/BRZ
デビュー間もないながらもモータースポーツの世界ではすっかりお馴染みとなった86(ハチロク)。今回TGRFに集まったマシンを紹介する。
86パフォーマンスショーでは3台の86による華麗なドリフトショーの後、豊田章男社長自らがホームストレート上でドリフト、ドーナツターンを披露し大勢の観客から喝采を浴びた。
BRZのワンメイク車輛
ほかにもTRDラリーチャレンジの車輛やD1車輛等様々な86がイベントに参加。また来年開催予定のワンメイクレース「GAZOO Racing 86/BRZ」に向けてすでにリリースされている86のほか、STIから発売予定のスバルBRZのワンメイク車輛が初公開された。
それに伴い今回のイベントでも86/BRZのワンメイク・スペシャルレースが開催されたが、中嶋一貴選手をはじめ立川祐路選手、大嶋和也選手、新田守男選手らトヨタのトップドライバー勢を抑えワンツーフィニッシュを決めたのが、なんとSUPER GT 300クラスでBRZを駆る山野哲也選手、佐々木孝太選手の2台の青いBRZワンメイク車輛。トヨタの名を冠したイベントでスバル勢が2012年のSUPER GTの鬱憤を晴らすようなアグレッシブな走りを披露。商品のお米“86kg”を獲得した。
イベント終盤に行われたSUPER GTスーパーバトルではGT500クラス、6台のSC430勢同士の争いを制したのは中嶋一貴選手。GT300クラスはプリウス、IS350、BRZの三つ巴となり、制したのはワンメイクレースに続き山野哲也選手。