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ホンダ、2014年ニューヨークショーで新型「アキュラ TLX」発表
直列4気筒2.4リッター車は世界初のトルコン付き8速DCT、V型6気筒3.5リッター車は新開発9速ATを採用
(2014/4/17 15:45)
本田技研工業の米国現地法人アメリカン・ホンダモーターは4月16日(現地時間)、2014年ニューヨーク国際自動車ショー(プレスデー:4月16日~17日、一般公開日:4月18日~27日)で、新型「アキュラ TLX」を発表した。
ミドルサイズラグジュアリーセダンの新型アキュラ TLXは、リリース中のTLやTSXから置き換わることになるモデルとして2014年後半から北米市場での販売を予定。TLからホイールベースやタンデムディスタンスは同等を維持しつつ、全長を縮小。エクステリアデザインでは、フロントマスクに「ジュエルアイ(Jewel Eye)LEDヘッドライト」を採用し、点灯時の高い視認性や広い照射範囲のほか、消灯中にも宝石のようにキラキラと輝くデザイン上のポイントとなっている。
エンジンは、直列4気筒DOHC 2.4リッター直噴 i-VTECと、V型6気筒SOHC 3.5リッター直噴 i-VTECの2種類を用意。新開発の2.4リッターエンジンは最高出力206馬力/最大トルク182lb.-ft.を発生し、トランスミッションには世界初となるトルクコンバーター付き8速DCTを採用する。MDXなどにも搭載している3.5リッターエンジンは、走行状況などに応じて6気筒と3気筒を切り替える可変シリンダーシステム(VCM)を採用。最高出力290馬力/最大トルク267lb.-ft.を発生し、新開発された9速ATと組み合わせる。
このほかに走行関連技術として、2WD(FF)モデルにリアサスペンション内に左右独立のトー制御システムを搭載し、トー角度の最適コントロールによって高い旋回性能とブレーキング時の安定性を幅広いシーンで発揮させる「プレシジョン・オール・ホイール・ステア(Precision All-Wheel Steer)」を採用。また、3.5リッターエンジンの4WD車には、従来型から25%軽量化させた新世代SH-AWDを採用。低速走行中やタイトコーナーでの旋回性能を向上させている。
先進安全装備では、アキュラモデルで初めて単眼カメラを利用した「路外逸脱抑制機能(RDM:ロード・デパーチャー・ミティゲーション)」を採用。このRDMにより、道路上にある白線やキャッツアイなどの車線境界線を検知し、ブレーキやステアリングを使って車両が走行中の車線から逸脱しないように抑制される。さらに低速追従機能付きアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)、レーンキープアシストシステム(LKAS)、次世代アキュラリンクなども搭載している。