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高速道路6社、高速道路の逆走の発生状況と今後の対策を発表

高崎ICや岡谷JCTなど全国33個所で視覚的、物理的な逆走防止策を統一的に実施

2014年9月10日発表

 NEXCO東日本(東日本高速道路)、NEXCO中日本(中日本高速道路)、NEXCO西日本(西日本高速道路)、首都高速道路、阪神高速道路、JB本四高速(本州四国連絡高速道路)の6社は9月10日、高速道路における逆走の発生状況と今後の対策について発表した。

 各社はこれまでも重大事故につながる可能性が高い高速道路での逆走に対し、さまざまな防止対策を講じてきた。しかし、逆走が依然として多く発生していることを受け、警察庁からも協力を受けつつ、過去3年間の逆走事案を詳細に分析。発生状況や発生場所、それぞれの特徴などをまとめてデータ化した。

 公開されたデータでは、2011年~2013年に発生して交通事故を起こしたり、車両確保に至った逆走事案541件を分析。逆走事案の約半数はIC(インターチェンジ)、JCT(ジャンクション)で逆走を開始。年齢別では65歳以上の高齢者によるものが全体の68%を占め、運転者に認知症の疑いがあったり、飲酒状態などで逆走した割合は43%となっている。また、昼夜別では昼間57%、夜間43%となっている。

 このデータを受け、2014年度から逆走が複数回発生している全国の33個所で大型矢印標示などの視覚的な逆走抑制策、Uターン防止ラバーポールなどの物理的な逆走防止策を統一的に実施。2015年度以降はこれらの対策の効果を検証し、内容を改良しながらほかの個所にも適用していくとしている。

対策の基本パターン(イメージ)

(編集部:佐久間 秀)