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トヨタ、ITS専用周波数(760MHz)を利用した協調型運転支援システムを2015年に導入

先行車の加減速情報を活用して追従性能を高めた「通信利用型レーダークルーズコントロール」など5機能を用意

2014年11月26日発表

協調型運転支援システムで利用できる「右折時注意喚起」機能のイメージ

 トヨタ自動車は11月26日、ITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)専用の無線通信を活用した協調型運転支援システムを、2015年に導入すると発表した。今回の協調型運転支援システムは、同日発表された新予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense P」のオプションとして設定される予定。

トヨタ、新予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を2015年から導入
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20141126_677697.html

 ITS専用周波数(760MHz)による路車間・車車間通信を活用したシステムで、クルマに搭載したセンサーで捉えきれない情報を同システムによって取得し、さらなる事故低減を目指している。

 具体的な機能としては、右折時に見えにくい対向直進車両や右折先の横断歩行者の存在を知らせる「右折時注意喚起」、救急車など緊急車両の接近を知らせる「緊急車両存在通知」、ITS専用の無線通信によって取得した信号情報をもとに、信号がかわるまでのおおよその目安を知らせる「信号待ち発進準備案内」、赤信号の交差点に進入する可能性を知らせる「赤信号注意喚起」、従来のミリ波レーダーによる先行車両との車間距離、相対速度の検知に加え、車車間通信によって得られた先行車両の加減速情報を活用することで追従性能を高めた「通信利用型レーダークルーズコントロール」という5つの機能が準備されている。

車車間通信を活用した「通信利用型レーダークルーズコントロール」
右折時注意喚起
緊急車両存在通知
信号待ち発進準備案内
赤信号注意喚起
通信利用型レーダークルーズコントロール

(編集部:小林 隆)