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トヨタ、新予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を2015年から導入

コンパクトカー向けの「Toyota Safety Sense C」、上級車向けの「Toyota Safety Sense P」を設定

2014年11月26日発表

 トヨタ自動車は11月26日、衝突回避支援または被害軽減を図る新予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を2015年から導入すると発表した。同パッケージは主にコンパクトカー向けの「Toyota Safety Sense C」、ミディアム・上級車向けの「Toyota Safety Sense P」の2種類が設定され、いずれも“普及を目指した”価格設定として2015年に導入、2017年末までに日本、北米、欧州で展開するほぼすべての乗用車(OEM車、共同開発車のぞく)に設定することを目指すとしている。

 予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」ではレーザーレーダーとカメラを組み合わせるToyota Safety Sense C、ミリ波レーダーとカメラを組み合わせるToyota Safety Sense Pの2種類が設定され、いずれも多面的な安全運転支援を可能にするというもの。

予防安全パッケージ検知対象自動ブレーキの作動速度域自動ブレーキの速度低減量センサー
Toyota Safety Sense C車両約10km/h~80km/h約30km/hレーザーレーダー+カメラ
Toyota Safety Sense P車両約10km/h~最高速約40km/hミリ波レーダー+カメラ
歩行者約10km/h~80km/h約30km/h

Toyota Safety Sense C

Toyota Safety Sense Cで設定する衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ(PCS)

 Toyota Safety Sense Cでは「衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ(PCS)」、車線を逸脱した場合にブザーとディスプレイ表示でドライバーに警告を行う「レーンディパーチャ―アラート(LDA)」、カメラで対向車のヘッドランプまたは先行車のテールランプを検知してハイビームとロービームを自動的に切り替える「オートマチックハイビーム(AHB)」というそれぞれの機能をパッケージ化。

 衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ(PCS)においては、レーザーレーダーとカメラによって前方の障害物を検知し、警告を出してブレーキを踏むように促す。ドライバーが危険に気づいてブレーキを踏んだ場合は強力なブレーキアシスト(約10km/h~80km/h)が作動する。自動ブレーキは約10km/h~80km/hの速度域で作動。

Toyota Safety Sense P

Toyota Safety Sense PではPCSに歩行者検知機能が付加される

 ミリ波レーダーとカメラを組み合わせるToyota Safety Sense Pでは、上記の衝突回避支援型PCS、LDA、AHBに加え、PCSに歩行者検知機能が付加されるとともに、設定車速内で先行車の車速に合わせて速度を調節する追従走行が可能なレーダークルーズコントロール機能が備わる。

 歩行者に対する自動ブレーキは10km/h~80km/hの範囲で作動し、車両に対しては10km/h~最高速という幅広い速度域で作動。一例として、停止車両に対して自車の速度が40km/hの場合、約40km/hの減速が可能になっている。

予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」

(編集部:小林 隆)