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昭和シェル石油と出光興産、経営統合に向けて基本合意

2016年10月~2017年4月を目途に統合会社を発足

2015年11月12日発表

 昭和シェル石油と出光興産は11月12日、対等の精神に基づく両社の経営統合に関する基本合意書を締結したと発表した。

 両社は7月30日、蘭ロイヤル・ダッチ・シェルと出光興産間で株式譲渡契約を締結したことを発表し、経営統合に向けた協議を本格化させてきた。今回の基本合意では、経営統合の目的や要旨について紹介。「それぞれの強みを持ち寄り、経営資源を結集することにより、屈指の競争力を有する業界のリーディングカンパニーを作る」「業界が抱える様々な構造的課題の解決に先頭に立って取組み、より効率的かつ安定的なエネルギーの供給を通じて国民生活の向上に資することを目指す」としている。

 両社による統合会社の商号や本社所在地は現時点では未定で、商号は協議の上で決定。本社所在地は両社の本社所在地ではない新たな場所にすることを予定しているという。ブランドについては経営統合後も一定期間は両社の既存ブランドを併用。その後、統合会社経営陣で協議の上で新たなブランドを決定することになる。

 今後は両社による相手方当事者とその子会社に関するデュー・ディリジェンスを実施した上で、経営統合の最終的な内容及び条件の詳細を定める法的拘束力のある正式契約を締結。両社の株主総会での承認をそれぞれ得たあと、2016年10月~2017年4月を目途に統合会社を発足させることを目指し、今後協議を進めるとしている。

(編集部:佐久間 秀)