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昭和シェルと出光が2019年4月1日に経営統合。「出光昭和シェル」に

昭和シェルは2019年3月29日に上場廃止

2018年7月10日 発表

 昭和シェル石油と出光興産は7月10日、昭和シェルの株主に出光の株式を交付し、出光が昭和シェルの発行済株式のすべてを取得する株式交換を実施して2019年4月1日に経営統合すると発表した。経営統合後の一定期間は両社の既存ブランドを併用し、トレードネームは「出光昭和シェル」となる予定。

 両社は2015年7月30日に蘭ロイヤル・ダッチ・シェルと出光間で株式譲渡契約を締結し、経営統合に向けた協議を本格化させると発表。2017年5月9日には経営統合に先立ち、企業グループを形成して協働事業を強化・推進することを目的とする「協働事業の強化・推進に関する趣意書」を締結。「Brighter Energy Alliance(ブライターエナジーアライアンス)」の名称で経営統合に向けた各種プロセスを加速させ、両社で重複する各事業分野(原油船舶、精製、需給、物流、販売、コーポレート部門)でシナジー効果実現に向けた方策を検討。結果としてアライアンスでシナジー効果の目標として掲げている「250億円/3年」を早期に実現する見込みとしており、さらには「300億円/3年」の達成も視野に入っているという。

 今後のスケジュールは、10月に株式交換比率について合意する「株式交換契約締結」を行ない、12月に株式交換契約の内容を両社の臨時株主総会で承認。2019年3月29日を昭和シェルの上場廃止日として、2019年4月1日に株式交換によって経営統合する予定。

 なお、2019年3月末日までに株式交換契約が締結されなかった場合、または両社いずれかの臨時株主総会で株式交換契約の承認議案が否決された場合は、統合合意書は効力を失うことになる。