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TOYOTA GAZOO Racing、WECに新型「TS050 HYBRID」投入。ドライバーに小林可夢偉選手を起用

2016年のモータースポーツ活動計画を発表

2016年2月4日発表

WECに新型「TS050 HYBRID」を投入する(写真はTS040 HYBRID)

 TOYOTA GAZOO Racing(トヨタ自動車)は2月4日、2016年のTOYOTA GAZOO Racing活動計画を発表した。

 海外では世界耐久選手権(WEC)、ニュルブルクリンク24時間耐久レース、全日本ラリー選手権にチーム名“TOYOTA GAZOO Racing”で参戦。WECでは新ハイブリッドシステムを搭載した新型「TS050 HYBRID」を投入し、年間タイトルの獲得とル・マン24時間レースでの初優勝を目指す。

 TS050 HYBRIDは東富士研究所で開発されたTHS-R(TOYOTA Hybrid System-Racing)を採用。新エンジンと容量を増したモーター/ジェネレーターを前後に搭載し、四輪回生/力行システムを進化させることに成功したという。ドライバーはアンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴選手とともに、ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ選手と新たに加わる小林可夢偉選手の組み合せでWEC全戦に出場する。

 そのほか参戦10年目の節目を迎えるニュルブルクリンク24時間耐久レースでは「LEXUS RC」に加え、「TOYOTA C-HR Racing」「LEXUS RC F」を新たに投入して3台体制で参戦する。

 加えて2017年からの参戦を発表している世界ラリー選手権(WRC)については、「ヤリス(日本名:ヴィッツ)」をベースとしたWRC参戦車を2017年FIA規定に沿って開発している最中で、着実に準備を進めているとのこと。

 また、国内ではトップカテゴリーのレース「SUPER GT」「スーパーフォーミュラ」に参戦するとともに、「スーパー耐久」には86で参戦。さらにユーザー自らが参加し楽しむモータースポーツの「TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race」「TOYOTA GAZOO Racing Netz Cup Vitz Race」「TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジ」を開催するほか、サーキット等でのイベント開催、全国販売店と連携した体感イベントの開催を推進していく。さらにレース、ラリー、イベントの情報からレースやラリーでの経験を活かして商品化されたGRMN、G's等の情報を含め、WebやSNSを通じてきめ細かく発信していく。

WRC参戦車
ニュルブルクリンク24時間耐久レース参戦車
全日本ラリー参戦車

(編集部:小林 隆)