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フォーミュラカーも公道を駆け抜けた! 「浅間ヒルクライム2016」リポート
浅間山麓にヒストリックカーから最新EVまで集結
(2016/5/31 20:49)
- 2016年5月28日~29日 開催
5月28日~29日、2015年に続き今年も晴天に恵まれた長野県小諸市にて「浅間ヒルクライム2016」が開催された。公道封鎖が行なわれて3度目となる今大会も、通常では公道を走行できない4輪のフォーミュラマシンやレーシングマシン、ナンバーを取得していないカスタマイズされたマシン、2輪ではMotoGPマシンなどが封鎖されたチェリーパークラインを駆け抜けた。
また、メイン会場となったアサマ2000パークには、輸入車インポーターをはじめさまざまな企業がブースを出展。こちらも賑わい、初日の小諸市内のパレードランを含め2日間で2万人近い来場者があった(主催者発表)。
ヒルクライム走行
メインイベントは、走行時間のみ完全に封鎖されたチェリーパークラインでのヒルクライム。新緑の美しい九十九折りの上下合わせて2車線の道路を道幅いっぱいに使い、標高およそ2000m付近のゴールに向かって一気に駆け上がる。約7kmのコースの標高差は700m以上と、クルマによってはエンジンセッティングも難しいコースだ。そんな難コースに挑んだ新旧さまざまなカテゴリーのマシンを写真で紹介しよう。
テスラモーターズ、NISMO(ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル)、横浜ゴム、トミーカイラは、このヒルクライムに電気自動車(EV)で参加。ドライブする楽しみやモータースポーツの世界に一歩踏み込んだEVと、往年の名車たちとのコントラストを感じるのもまた楽しいものだ。
2輪では、公道封鎖が実現した2014年からMotoGPマシンを走行させているHRC(ホンダ・レーシング)が今年も参加。2014年にシリーズを戦ったMotoGPマシン「RCV1000R」や、今年のダカールラリー参戦マシン「CRF450Rally」を含む4台のマシンを走行させた。
なお、HRCはライダーを含め8人ものスタッフが現地入りしているが、その大半がMotoGPマシンの走行のためのスタッフだという。世界最高峰のマシンを公道で走行させるのは、それほど大変なことなのだ。HRCと一般参加合わせて6台のホンダ、そして一般参加によるヤマハTZ250(3台)、Zero Engineering(1台)が走行した。
メイン会場(アサマ2000パーク)
スタート前、ゴール後と、参加マシンはここに集結する。さまざまなブースが出展し、ここにも多くのモデルが展示された。
公道封鎖によるヒルクライムが始まり早3年。今年も天候に恵まれた中での開催となった「浅間ヒルクライム」も、すっかりこの地に定着した感がある。昨年起こったサイドカーのアクシデント等、順風満帆とはいえない部分もあったが、それを乗り越え今年は100人以上のボランティアスタッフが集まり、地元の行政機関、関係各所はもとより多くのスポンサーの協力を得て今年も成功を収めたと言っていいだろう。多くのマシンに負担を強いた坂道でのスタンディングスタートの変更など、さまざまな改善が行なわれた今年の大会は、エントラントにとっても好評だったようで、1歩1歩着実に進化しているようだ。
この素晴らしいロケーションを、オーナーの手によって大切に維持された貴重なマシンや最新モデルが駆け抜ける姿は、多くのギャラリーを今年も楽しませたようだ。