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クローズドの“公道”でレーシングカーも走行した「浅間ヒルクライム2014」リポート
GMは新型「コルベットコンバーチブル」を、ルノーは新型「メガーヌ」を会場で発表
(2014/6/20 22:08)
6月14日、15日に晴天の長野県小諸市にて「浅間ヒルクライム2014」が開催された。初日に行われたナンバー付車両による小諸市内パレードランから大会はスタート。その後チェリーパークラインでヒルクライムデモンストレーションランが行われた。
このヒルクライムは開催3回目にして初めて公道封鎖が行われ、これによりフォーミュラカーやモトGPマシンなど通常では公道走行ができないレーシングマシンの走行が可能となり、一般参加の車両とともに多くのギャラリーの前で走行を披露した。
ヒルクライムデモンストレーションラン
メインイベントであるヒルクライムでは、走行時間のみ公道封鎖が行われ、普段はサーキット等でしか走行できないマシンも多数走行。一般参加車両のほかに数多くの協賛メーカーやディーラーが持ち込んだ最新モデル、全日本ラリーやジムカーナ参戦車両、そして2013年モトGPチャンピオンマシンなど、年式やカテゴリーに垣根のないバラエティに富んだマシンが走行して会場は沸いた。
それでは実際に走行した車両を写真で紹介しよう(記事中の車名は大会運営事務局のエントリーリストによるもの)。
ジムカーナや新車発表会など様々なイベントが目白押しだったメイン会場
メイン会場となった浅間2000パークスキー場では、ヒルクライム参加車両によるジムカーナが行われた。また、ゼネラルモーターズ・ジャパンは同会場で新型「コルベットコンバーチブル」を初披露し、ルノー・ジャポンは新型「メガーヌ」の発表を行った。
大会初日には、近隣で行われているクラシックカーイベント「スプレンドーレ伊香保」とのコラボイベントも実現し、貴重なクラシックカーから最新モデルまで、まさに垣根を越えて会場に集まった。
今回の会場とは異なるものの、浅間の麓といえばかつて日本初の「浅間高原自動車テストコース」が存在し、我が国の自動車産業に大きく寄与した地だ。その地で海外でも人気の高いヒルクライム走行を行うことは非常に意義深く、GMが歴史のあるコルベットの最新モデルお披露目の場にこの地を選んだのもそういう理由によるものだという。
また、3年目にして地元の関係各所の協力を得て念願の公道封鎖が実現し、ナンバーのないレーシングマシンが他のさまざまなモデルとともにチェリーパークラインを走行することが今大会より可能となった。愛好家の手によって大切に保存されてきた戦前のモデルや一世を風靡したいわゆる”スーパーカー”、そしてさまざまな協賛メーカーやディーラーの協力により実現した普段目にする機会の少ない最新モデルまでが一堂に揃い、その走行する姿をエンジン音とともに堪能でき非常に楽しい時間を過ごせた。貴重な歴史的名車の参加も多い「スプレンドーレ伊香保」とのコラボレーションによりクルマのバリエーションが広がったことは、来場者にとっても朗報だったであろう。
まだ歴史の浅いイベントではあるが、クルマにそれほど興味のない方からマニアまで広く受け入れらるような、地域に根ざしたお祭りとして末永く成長していくことを期待せずにはいられないイベントであった。