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写真で見る日産「ジューク」


 6月9日に登場した日産「ジューク」。車名はアメリカンフットボールなどのスポーツ競技で「ディフェンスを軽快にかわす」という意味を持ち、SUVでありながらスポーツカーとしての素質も兼ね備えるクロスオーバーモデルとしてデビューした。

 ジュークのアピールポイントは大きく分けて3つある。

 1つめのポイントはデザイン。ジュークのデザインコンセプトは「ROBIOTIC(ロバイオティック)」呼ばれ、これは「生体的であり機械的」という異なる要素を結合させたことを意味しており、インテリア/エクステリアでの共通コンセプトとなる。

 エクステリアデザインのキーワードは「タフさ(Strong)」と「俊敏さ(Agile)」。「お互いのよさや性質を活かしてありのままに結合する」という発想から生まれたスタイルとし、ボディー下部の「ビッグアーチドフェンダー」と呼ばれる張り出したフェンダーがタフさを、ルーフが後方に行くに従ってスロープするクーペライクなデザインのボディー上部が俊敏さを表現する。これにナイトラリーカーをイメージしたサークラーヘッドランプや、フェアレディZと同じデザインのブーメランリアコンビランプを組み合わせることで、全体的にスポーティな演出が施される。

 インテリアデザインのキーワードは「むき出しの機械感」と「生体的しなやかさ」。メーターリング、センターコンソール、センタークラスター、ドアスイッチパネルが機械感を、インストゥルメントパネル、ドアクロス、インサイドドアトリム、フロントシートが生体的なしなやかさを表現する。その中でもとくに目を惹くセンターコンソールは、バイクのタンクからシートに続くフォルムをイメージしてデザインされたもので、ジュークのインテリアでもっとも特徴的なアイテムと言えるだろう。

 2つめのポイントはジュークで新たに開発されたインテリジェントコントロールディスプレイで、これはドライバーとクルマの“コミュニケーション窓口”に位置づけられるもの。エアコンとドライブモードを1つのパネルで操作でき、ドライブモードは「ノーマル」「スポーツ」「エコ」の3パターンを用意。エンジン、CVT、エアコンを制御し、それぞれのモードに最適な走行特性を提供する。

 3つめのポイントはSUVの持つ運転のしやすさと、コンパクトスポーツカーの持つハンドリング特性を両立させたこと。フロントサスペンションには、中・大型車で用いられる高剛性の井桁サブフレームを採用し、サスペンションの剛性を高めるとともに静粛性、衝突安全性を向上させた。ジュークはマーチなどと同じBプラットフォームを使うが、デザイン自由度の拡大およびハンドリング性能の向上を目的に、トレッドを拡大。これにより、従来では車両全幅1695mm、タイヤサイズ195/60 R16が限界だったのに対し、ジュークは車両全幅を1765mmまで拡大したほか、215/55 R17(オプション装備)サイズのタイヤを装着できるようになった。

 エンジンはティーダ、ノートなどに搭載している直列4気筒DOHC 1.5リッターの「HR15DE」と同型式だが、中低速トルクの強化によるレスポンスと扱いやすさをテーマに、燃料噴射を1シリンダーあたり2本のインジェクターで行うデュアルインジェクターを量産車で世界初採用したほかさまざまな改良を加えることで、燃費の改良を図るとともに中低速域でのトルク増に成功した。10・15モード燃費はティーダやノートの2WD(FF)車が20.0km/Lなのに対し、19.0km/Lと遜色のない数値としている。

 グレードは15RS、15RXの2ラインアップで、その差はインテリジェントコントロールディスプレイやオートエアコンの有無など。価格は前者が169万500円、後者が169万500円。撮影車は15RXで、ボディーカラーは新色のメテオライト ブラウン。

エクステリアはメカニカルなフォルムと生命感のある有機的デザインを結合したデザインとした。ボディーサイズは4135×1765×1565mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2530mm。短いオーバーハングにワイドボディーの組み合わせが特徴
ヘッドランプとターンランプ/ポジショニングランプは別体とした。丸型ヘッドランプはラリーカーをイメージ。標準装備はハロゲンヘッドランプだが、15RXはオプションでキセノンが用意される
ボディーラインは実にふくよか ドアミラーはドアロック連動自動格納機能付き 15RXのみのオプション装備となる17インチアルミホイール。タイヤサイズは215/55 R17
フロントドアのハンドルはグリップタイプ リアドアのハンドルはリアピラーにビルトインされる リアフェンダーに張り出すブーメラン型のリアコンビランプはフェアレディZなどと共通デザインのもの
テールゲート右側に「XTRONIC CVT」のエンブレム テールゲート左側に「JUKE」のエンブレム 直列4気筒DOHC 1.5リッターは最高出力84kW(114PS)/6000rpm、最大トルク150Nm(15.3kgm)/4000rpmを発生
インテリアはメカニカルな造形と生体的なしなやかさを結合したデザインとした。撮影車両のインテリアカラーはレッド
インテリアでもっとも特徴的な装備のセンターコンソールは、レッドまたはガンメタカラーを用意。耐久性と質感を向上するためクリア塗装が施される トランスミッションは従来のベルト式CVTに副変速機(2段変速)を新たに設けたが、重量は従来と比較して約13%低減している バイクを想起させるシリンダーメーターとメーターバイザー
メーター内のディスプレイは瞬間燃費、平均燃費、航続可能距離、走行時間などの表示ができる
スキューバーダイビングで使われるフィンをイメージしたと言うドアクロスに、メカニカルなドアスイッチパネルを組み合わせる プッシュエンジンスターターは15RXのみのオプション装備 ステアリング右側のスイッチででドアミラーの収納や角度調整を行う。その下にETC車載器が見える
センターコンソール先端にある小物置き カップホルダーは2つ センターコンソール後端の収納スペース
ステアリング左側のスイッチでオーディオ、ナビ、ハンズフリーフォンのコントロールができる 助手席側のサンバイザーにはバニティミラーが付くが、運転席はなし HDD方式のカーウイングスナビゲーションシステムはオプション設定
左がブレーキペダル、右側アクセルペダル シート地はスエード調トリコット(15RX)で、シートセンターにハニカムパターンを採用する
リアシートは6:4分割可倒式
フロア下に車載工具や収納スペースを設けるラゲッジアンダーボックスを装備。容量は44L さらにその下にはスペアタイヤ
インテリジェントコントロールディスプレイの上部にある「AIR CON」「D-MODE」スイッチでモードの切り替えを行う。画面はAIR CON表示のもの D-MODE。表示はノーマルモードのドライブインフォメーション ノーマルモード。エンジン、CVT、エアコンはノーマル制御になる
ノーマルモードのトルク表示画面 スポーツモードではエンジン、CVTがスポーツ制御に、エアコンはノーマル制御になる スポーツモードのパワー表示画面
エコモード。エンジン、CVT、エアコンはエコ制御になる エコモードのエコレベル表示画面 エコモードのセットアップ画面
エコモードのドライブインフォメーション エコモードの燃費履歴。週平均で平均燃費情報を確認できる エコモードの燃費履歴。1日平均で平均燃費情報を確認できる

(編集部:小林 隆 / Photo:中野英幸)
2010年 6月 15日