特別企画

日産「ジューク」のデザインコンテスト「JUKE by YOU」に参加してみた

実車さながらの3Dモデルで車体デザインを楽しもう!

ジュークのデザインコンテスト「JUKE by YOU」は2014年12月19日23時59分まで開催

 日産自動車「ジューク」は、マッシブな個性あるデザインで人気のコンパクトクロスオーバー。このジュークの3Dモデルを使ってエクステリアデザインを楽しめるコンテスト「JUKE by YOU」が、日産の特設サイトで2014年12月19日23時59分まで開催中だ。

 同コンテストは、参加者が自由にデザインしたものをコンテストページから応募し、もっとも個性的なデザインをした人(1名)に応募したデザインのデカール加工を施したジュークをプレゼントするというもの。この「JUKE by YOU」に実際に参加してみたので、その模様をリポートしたい。

「JUKE by YOU」チュートリアルムービー

マイチェンでさらに迫力を増したジューク

 近年、コンパクトSUV市場が世界的に活気づいている。本格的な悪路を走るオフロード4WDではなく、街中をメインに使う車高がちょっと高いライトウェイトなモデルだ。クロスオーバーSUVとも呼ばれるジャンルで、中でも燃費のよい小型モデルが好評を博している。実際に日本国内でも増えていて、日常でよく見かけるようになっている。

 「運転する時のアイポイントが高い」「見栄えがよくカッコイイ」「適度な車高で人の乗り降りや積載性に優れる」など、人気の要因はいくつかありそうだが、個人的にはなんといっても見栄えがする割りに価格が手ごろで燃費もよい、というのが人気の大きな理由な気がする。

 ジュークもそんなコンパクトSUVの1つ。アグレッシブな迫力を全面に押し出したコンパクトクロスオーバーだ。今でこそ見慣れたが、2010年に発売された折には、これまで見たことのない個性的なデザインを実際に街中で目にして驚いたものだ。

 その発売から4年が経過した2014年夏にマイナーチェンジが行われ、グリルやバンパーのデザインが変更されるとともに、ドアミラーにサイドターンランプが組み込まれるなど、より存在感のあるデザインが与えられた。中でも、高い位置にあるポジショニングランプに新たにブーメランシェイプのLEDポジションランプが与えられたことは、デザインに大きな影響を与えている。ラリーカーっぽいヘッドランプと合わせて、より目立つデザインになった。

2014年夏にマイナーチェンジされたジューク。直列4気筒DOHC 1.5リッター自然吸気エンジン、直列4気筒DOHC 1.6リッターターボエンジン搭載車を設定し、価格は173万7720円~267万8400円
11月にはハイパフォーマンスモデル「ジューク NISMO RS」も追加。こちらは専用チューンの直列4気筒DOHC 1.6リッターターボエンジンを搭載し、最高出力157kW(214PS)/6000rpm、最大トルク250Nm(25.5kgm)/2400-6000rpmを発生。価格は343万4400円

 ここまでデザインに重きが置かれたモデルであれば、より自分好みの色を追求したくなるというもの。それを受けてマイナーチェンジ後は、これまで期間限定で特別仕様車のみに提供されていた、自分好みのジュークが作れるオプションの「パーソナライゼーション」が正規ラインアップに加えられている。ドアミラーとドアハンドル、ルーフスポイラー、スポーツストライプ、バンパーフィニッシャーなどで色が選べ、内装ではセンターコンソール、トリム、シート表皮のセットで色が選べる。実際にどんなパッケージや色が選択できるかは、「JUKE PERSONALIZATION」ページ(http://www2.nissan.co.jp/SP/JUKE/PERSONALIZE/)で試すことができるので、詳しくは実際にアクセスして確認いただきたい。

 愛車を新車購入したことのある人なら頷いてもらえると思うが、カタログを見ながら色や装備をアレコレ悩む時間がものすごく楽しいのだ。それが実に90パターンもの選択肢が用意されているとは、まさに悶絶モノである。まさに自分仕様の1台を作りあげる感覚が楽しめそうだ。

「JUKE PERSONALIZATION」ページ(http://www2.nissan.co.jp/SP/JUKE/PERSONALIZE/)。画面上で仕上げを確認することができる

エクステリアデザインコンテスト開催中

 この愛車をデザインするワクワク感をもっと手軽に味わってもらおう、と考えたのかどうかは知る由もないが、日産が面白いキャンペーンを展開中だ。「JUKE by YOU」というデザインコンテストがそれで、ジュークの3Dモデルを使って自由なデザインを楽しめるというもの。単にボディーカラーやオプションを選べるというものではなく、各種図形や用意されたステッカーなどを駆使してボディー各面を自由に描くことができるという本格的なものだ。

 まずは以下のリンクからサイトに立ち寄ってみて欲しい。Flashを使っていることもあり、スマホでは見ることができない。パソコンのブラウザでアクセスして欲しい。

JUKE by YOU
http://www2.nissan.co.jp/SP/JUKE/JUKEBYYOU/

 「GALLERY」というリンクをクリックしてみると、応募されたデザインを見ることができ、すでにたくさんの応募があって盛況のようだ。デザインは多種多彩で、中にはかなり時間をかけたであろう作品も見られる。

 ギャラリーを見るだけでもかなり楽しい。詳細を見てみたいデザインがあったら、サムネイルをクリックしていただきたい。マウスでドラッグしてグルグル回しながら全方向から鑑賞できる(ちなみに放置しておいても勝手に回っていく)。もっと近寄って詳細が見たいなら、マウスのスクロールで拡大/縮小も可能だ。カタログ写真より外観デザインがよく分かる。近未来ショールームみたいな気分が味わえるのだ。

 このキャンペーンはデザインコンテストになっていて、最優秀デザイン(1名)には、受賞したデザインで実車にデカールラッピングされたジュークがプレゼントされる。これは俄然やる気が沸いてくる。エントリーは2014年12月19日までだ。

「GALLERY」を表示させたところ。まさに百花繚乱。なかなかの盛況ぶり
マウスでドラッグして全周を見回しながら鑑賞。ここで感心するのは車体下に落ちたペイントのしずくが、ちゃんと使った色に対応していること
スクロールホイールで拡大/縮小も可能。実車3Dモデルはかなり精巧で、細部までよくできている

3Dモデルでデザインを楽しもう

 それでは、実際にデザインを楽しんでみることにする。トップページや「GALLERY」で「DESIGN YOUR JUKE」をクリックすれば、デザイン用インターフェイスが表示される。

 始める前にアタマの隅に入れておきたいのが、デザイン作業は投稿まで連続の一発勝負だということ。途中経過を保存しておくことができない。編集中にウィンドーを閉じると破棄されてしまうので注意が必要だ。

 また、図形など貼りつけたデザインパーツの編集は、一度確定すると再編集は不可。「UNDO」で操作をやり直すか(これは複数回も戻れる)、「reset」で最初からデザインし直すかになる。この仕様は難易度が高い。複数デザインの応募も問題ないので、イッキに仕上げて完成したらドンドン応募するとよいようだ。

 応募にあたっては、著作権侵害や広告目的、個人名を入れることなど禁止されている行為もある。これらの内容は「デザインガイドライン」ページに書かれているので、軽く目を通しておくとトラブルにならずにすむだろう。

デザインガイドライン
http://www2.nissan.co.jp/SP/JUKE/JUKEBYYOU/guideline.html

 まずはじめに「BASE COLOR」からボディーカラーを決めていくとイメージが決まりやすい。実車のジュークに用意されたカラーだけでなく、オリジナルカラー、パターンなどから選ぶことができる。このボディーカラーだけはほかのデザインを編集した後でも変更ができる。ほかのデザインと合わせながら色のバランスを見よう。

 最初からイメージが沸かない……、という人は「RANDOM」を押してみよう。いくつか用意されたデザインが全体に貼り付けられ、これをベースにしてデザインすることもできる。ただし、これでは入賞を放棄したも同然。あくまで雰囲気を味わうものだと思われる。

デザイン開始。けっこう本格的なインターフェイスだ。まずはベースカラーを決めてみる

 デザインパーツは、モノトーンのデザインから色を決めて使う「STAMP」と、フルカラーイラストの「STICKER」が用意されている。「STAMP」は汎用性が高いのでオリジナリティを出すデザインに使い、「STICKER」はインパクトがあるので要所に使うとかっこよい。

 「STAMP」には基本図形やライン、グラデーション、そしてイラストのシルエットがたくさん入っている。フリーハンドで描く機能がないので、主にコレを組み合わせてさまざまな形を描くことになるだろう。四角形を使ってボディーパネルのカラーを部分的に変更するという使い方も可能だ。

 デザインパーツは、周囲のハンドルを使って大きさと向きを合わせ、中央のハンドルを使って位置を移動させる。もちろん色の変更もできる。

四角い図形を車体に大きく描くことで、ボディーカラーを塗り分けることができる
塗り分けた状態をプレビューしてみたところ
「STAMP」の「図形」にさまざまな基本シェイプが入っている。大きさと向き、位置を決めて貼っていく。図形を組み合わせて目玉焼きの黄身を鋭意制作中

 上部のアングル切り替えで、左、右、前、後、上を切り替えながらペタペタと貼っていく。左右対称デザインなら「COPY」で合わせることができるので、どちらか一方のみデザインすればよい。それぞれの面で編集できる範囲が異なるので、操作しながらコツをつかもう。貼り付ける範囲は左の「AREA」で「前ドアだけ」などと編集範囲を制限することもできる。

 デザインといっても難しく考えることはない。スタンプのような機能がほとんどなので、直感でペタペタ貼り付けてみよう。子供でも十分楽しめるレベルだ。休日に家族で一緒に楽しんでみてもよいだろう。実際にセンスよく配置するのはけっこう難しいが、細部に凝らなければサクサクできる。

 「PREVIEW」を押すと、ギャラリーのようにマウスでドラッグして回すことで全体を確認できる。なにか1つデザイン作業をしたら、この機能で全体のバランスを確認するとよい。3Dデザインといっても負荷はそれほどでもない。パソコンのスペックは高くなくても問題ないので気軽に挑戦してみて欲しい。

「STAMP」の「モチーフ」にはデザインされた絵が入っている。大きさや向きを合わせて貼り付ける。移動には中央の「○」をドラッグする
「ライン」は車体を横断するデザインに使える。大胆に大きく貼り付けてみる
「テキスト」では英数字も打てる。1文字ずつ大きさを整えて貼り付ける必要がある
ちょっとした小技を紹介。編集するボディーパネルによっては貼り付けが連続されない部分がある。こういった部位にステッカーなどをまたがって大きく貼り付けたいケースでは、分割して同じデザインパーツを貼ろう。まず、下バンパー部分に貼ってみる。このようにリアゲート部には繋がらない
貼り付け後も同じデザインパーツが同じサイズになっているので、そのままの状態を保って足りない部分に位置合わせして貼り付ける
プレビューをして、角度を変えながら確認してみよう。うまく繋がって見えれば成功!
フロントもパネルが複雑に分割している。同じテクニックで右側面とも繋げて貼ってみた

それではいざ投稿

 「PREVIEW」で確認して納得がいく出来に仕上がったら、大きな「OK」を押して投稿作業に移る。データの保存ができないので、投稿することがデザインを残しておく唯一の手段だ。恥ずかしがらず、ぜひ投稿して欲しい。FacebookかTwitterのアカウントを持っているなら、投稿途中で連携アプリを承認させることでギャラリーにユーザー名とアイコンを表示させ、FacebookやTwitterにも投稿してフォロワーに知らせることができる。

 その際にリンクが得られるので自分のデザインへのアクセスも簡単だ。リンクがあれば、メールなどに貼り付けて友人に自慢することもできる。リンクの送付先はスマホでも大丈夫だ。スマホでリンクにアクセスすると、3Dモデルギャラリーではなく4方向からの画像ギャラリーページとして表示されるようになる。途中で止めれば、SNSへの投稿までで応募はしないという選択もできる。

 投稿後、ギャラリーに掲載されるのは、スタッフのチェックを受けてからになるので少し時間がかかる。投稿時に生成されたリンクには、即アクセスできる。

「PREVIEW」にて完成を確認したら「OK」をクリックして応募する
FacebookもしくはTwitterアイコンをクリックすると、連携アプリの認証画面に移る。認証させるとアイコンと名前が表示されるようになる
Twitterの場合、このような感じでツイートされる。リンクをクリックすると3Dモデルの鑑賞ができる
連絡先などをフォームに記入して送れば、応募は完了だ

 さて、少しは参考にして、楽しみつつデザインを作っていただけただろうか。こちらはすっかりハマって楽しんでしまい、調子に乗って4種もデザインを作ってしまった。

 秋の夜長の暇つぶしでもよし、気合いを入れて優勝を狙うもよし、実車さながらの3Dモデリングの完成度に感心するもよし、SNSの自慢ネタにするもよし。とにかく2014年12月19日までの今回のキャンペーンをぜひ楽しんでいただきたい。もしかしたらではあるが、最優秀となってジュークが貰えるかも知れないのだから。

 デザインラッピングした実車のプレゼントもとっても嬉しいけれど、ぜひともこのシステムで作ったデザインをオプションで注文できるようにしたら最高だ!! 痛車制作は敷居が高いが、こんな3Dデザインで購入時にデカールラッピングを発注できるなら、欲しい人がいるのではないかと思う。

 トップエンドモデル「ジューク NISMO RS」にデザインラッピング入れるとかなり目立つのでは、なんて妄想するのは自分だけじゃないはず。こんなクルマが街中をたくさん走ってるなんて、想像するだけでもワクワクするじゃないですか。

今回投稿したデザイン

 制作したデザインは以下のとおり。リンクから見ることができるので、ぜひ3Dモデルを回して鑑賞していただきたい。

サニーサイドアップ号

ローズガーデン号

スコルピオーネ号

夜桜号

村上俊一