写真で見るBMW「535i」 |
ニューBMW 5シリーズは、BMWではアッパーミドルレンジの主力モデル。7年ぶりにフルモデルチェンジを受けた6代目に当たる。専門誌「オート・ツァイトゥング」での読者投票で、「今年一番美しいセダン」に贈られる「デザイン・トロフィー2010」を受賞したほか、国際的なデザイン賞である「レッド・ドット・アワード2010」を受賞している。
5シリーズセダンは、エンジンの異なる3モデル、4.4リッターV型8気筒ツインターボエンジン搭載の「550i」、3リッター直列6気筒直噴ツインスクロールターボエンジン搭載の「535i」、3リッター直列6気筒エンジン搭載の「528i」が用意される。ニュー5シリーズセダンには、より少ないエネルギーで、より高い性能を発揮するというBMW Efficient Dynamics(エフィシエント・ダイナミクス)の設計思想により、8速AT、直噴、BMWツインパワー・ターボ・テクノロジー(550i/535iに採用)、軽量化、マイクロ・ハイブリッド(ブレーキ・エネルギー回生システム)などが採用されている。
また、インテグレーテッド・アクティブ・ステアリングにより、走行状況に応じて後輪を最大2.5度の角度で操舵するほか、ダブルウィッシュボーン式フロントアクスルと、インテグラルVリアアクスルサスペンションにより運動性能と快適性を両立しているという。
535iでは、エンジンにBMW Efficient Dynamicsのテクノロジーを採用することで、同レベルの出力を持つ旧540iと比較して約40%の低燃費化を実現した(10・15モード)。トランスミッションは、全車で8速ATが組み合わせられる。
なお、BMW 528iセダンは、「平成22年度燃費基準+15%」および「平成17年排出ガス基準75%低減レベル(★★★★低排出ガス車)」を達成、BMWとしては初となる自動車取得税、重量税、翌年度の自動車税が一部免除されるエコカー減税対象モデル認定および、新車購入補助対象モデルの認定を取得予定としている。これらにより、528iでは、最大約43万円減額される。また、ニュー535iセダンは、13年超えの廃車を伴う場合の新車購入補助対象モデルとなる。
今回撮影したのは、5シリーズセダンのミドルモデルとなる3リッター直列6気筒エンジンを搭載した「BMW 535i」。価格は835万円。ボディーカラーは、チタン・シルバー。
先代から大きく変更されたエクステリア。やや尖ったデザインだった先代に比べ、新型5シリーズセダンでは、品を感じさせる外観となった。正面から見るとつり上がっていたヘッドライトも丸みを帯びた優しい印象となった |
後席は6:4の分割可倒式トランクスルーになっており、アームレスト部だけのスルーも可能 | |
トランクフロア下は、小さな小物入れスペース、右側にはポケットが用意される | |
トランク内の右側ポケット上にヒューズボックスがある |
ルームライト。後席用スポットライトも備える | リアシート |
リアウィンドウには電動サンシェードを備える。左が収納時、右が展開時 | |
後部座席のアームレストは、ドリンクホルダーと底の浅い小物入れを備える。右下はトランクスルー開口時 |
ステアリング左側スイッチはクルーズコントロール、右側スイッチはオーディオと電話用 |
センターコンソールのアームレストは観音開きの小物入れがあり、内部にはシガーソケットとオーディオ入力端子が用意される |
(平 雅彦(WINDY Co.) / Photo:礒村浩一)
2010年 6月 30日