写真で見るスバル「フォレスター」 |
10月25日にマイナーチェンジを受けたスバル(富士重工業)のフォレスター。グリルのデザインを見直すことで縦方向の繋がり感を意識させ、質感や力強さのあるデザインとしたほか、ルーフスポイラーは空力性能にするぐれる形状に変更。ホイールのデザイン変更や新ボディーカラーの採用など、エクステリアでもリフレッシュを図っている。
■新型エンジンを搭載した2リッターNAモデル
変わったのは外見より中身。これまでスバルの国内でのメインとなる水平対向4気筒エンジンは、1989年の初代レガシィで初めて採用されたEJ20型エンジンを使い続けてきたわけだが、今回まったく新規の水平対向4気筒エンジンとして開発されたFB20型エンジンを初採用している。従来新型の技術はフラッグシップであるレガシィからというのが多かったため、フォレスターから新型エンジンが搭載されるというのは異例である。
FB20型はエンジンの外寸はほぼEJ20と同寸法に抑えながらロングストローク化に成功している。さらにコンパクトな燃焼室、高効率の吸排気、ヘッド冷却性能の向上などにより燃費を改善、10・15モード燃費で15km/Lを達成している。現在のところNAのみの設定で、最大出力は従来と同じ109kW(148PS)/6000rpmながら、最大トルクは196Nm(20.0kgm)/4200rpmと5Nm向上している。2.0Xと2.0XS系に搭載される。
インパネ上部にソフトフィール塗装を施し、質感を向上。メーターデザインも変更され、エアコンには左右独立温度調整機能付フルオートエアコンを装備する | |
明るく落ち着きのあるインテリア | 撮影車はオプションの大型ガラスサンルーフを装備していた |
■2.5リッターターボエンジンを搭載したS-EDITION
今回のもう1つの大きなトピックが2.5リッターターボモデルの追加だ。2.5リッターターボと言えば、レガシィやインプレッサWRX STI A-LINEにも搭載するスバルの現在の主力エンジン。北米向けにFB25型も発表されているが、フォレスターに搭載されるのは従来からあるEJ25型エンジン。最高出力193kW(263PS)/6000rpm、最大トルク347Nm(35.4kgm)/2800-4800rpmを発生する。
「S-EDITION」と名付けられたこのグレードは、エンジンだけでなく、足まわりもスポーティに専用セッティング。さらに専用のフロントグリルやSTI製アルミホイール、内装にはブルーのアルカンターラとブラックの本革を組み合わせた専用内装をおごるなど、走りも質感も満足できるグレードとなっている。
■写真で見る バックナンバー
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/photo/
(瀬戸 学/Photo:高橋 学)
2010年 12月 9日