アウディ「A1 スポーツバック」 |
アウディのラインアップ中、もっともコンパクトなモデルとなるA1。全長4mに満たないボディーやプレミアム性はそのままに、ユーティリティを高めたモデル。それが「A1 スポーツバック」だ。
その一番の特長といえるのがボディー形状だ。A1は3ドア形状を採用していたが、A1 スポーツバックでは5ドア化されている。これに伴い、フロントドアを1302mmから1062mmと大幅に短縮。リアに関しても後席のヘッドルームを確保するためにルーフラインを延長するとともに、Cピラー前に小さなクォーターウインドウが追加された。
以上のように、ボディーに関してはかなり大きな変更が加えられているものの、サイズは全幅がわずかに5mmほど拡大されたに過ぎない。
インテリアも基本的にはA1と変わらない。高い質感を感じさせるインパネやシート、そしてシートカラーやエアコン吹き出し口のスリーブカラーを選べるコーディネートシステムなど、プレミアムモデルならではのこだわりを随所に感じることができる。
パワートレーンはA1と同じく、1.4リッターのTFSI ガソリン直噴ターボエンジンと、7速デュアルクラッチトランスミッション「Sトロニック」の組み合わせ。エンジンの出力は122PS/20.4kgmとA1と変わらず、アイドリングストップやエネルギー回生機構も備える。JC08モード燃費も17.8km/LとA1と同数値だ。ただし、4名乗車から5名乗車へ変更され、車両重量は20kgほど増加して1220kgとなる。
ボディーカラーはA1より1色少ない全9色。コントラストルーフカラーは4色で変わらないが、組み合わせは限定される。
グレードは標準モデルと「スポーツパッケージ」の2タイプ。後者にはスポーツシートやスポーツサスペンション、LEDインテリアパッケージ、パドルシフト付本革巻きステアリングなどが標準となる。価格は標準モデルが293万円、スポーツパッケージが308万円。
撮影車両のボディーカラーは、1台目はミラノレッド パールエフェクトに、ブリリアントブラックのコントラストカラーの組み合わせ。2台目はファントムブラック パールエフェクト。インテリアはシートがガーネットレッド/本革(ミラノ)のコンビ、スリープカラーもガーネットレッド。どちらも標準モデルにスポーツパッケージなどオプションを装着した車両となる。
リアの居住性を確保するためにA1よりキャビンが大きくなった。同時にサイドウインドーがアウディサルーン伝統の6ライトに |
1.4リッター直噴ターボのダウンサイジングユニットを搭載 |
10スポークデザインのアルミホイールはオプション。組み合わされるタイヤは215/45R16 | マフラーはデュアルテールパイプを採用 |
ボディーカラーはファントムブラック パールエフェクト |
ヘッドライトはウイング状のキャラクターラインが入ったもの。ラインにはLEDが仕込まれており、スモール時に白く光る。標準ではハロゲンだがオプションでバイキセノンも用意。バンパー下部に丸形のフォグランプをビルトインする |
LEDを多用したテールランプ。順に消灯、スモール、ブレーキ、バック、ウインカー、リアフォグの点灯パターン |
最下段にはESPのオン/オフやシートヒーター(オプション:レザーパッケージ)などのスイッチが並ぶ | クロノグラフのようなメーターパネル。中央にはDIS(ドライバー インフォメーション システム)用のディスプレイを配置 |
DISではトリップコンピューターやオートチェックシステムなどの情報が表示可能。平均時速や外気温、各種警告灯、平均燃費、エアコンによる燃料消費量などを表示するエコドライブアシスト機能も備える |
ダッシュボード上に6.5インチディスプレイを装備。開閉は手動式 |
ディスプレイ上ではカーナビの表示や各種設置状況の確認が行える | ||
ジェットエンジンのタービンをイメージしたエアコン吹き出し口。スリーブのカラーは5色から選択可能だ | シフトパネル前方にはカップホルダーが備わる | グローブボックス |
スポーツシートのシート表皮はファブリック/本革、シートカラーはそれぞれ3色の計6パターンから選択できる。撮影車両はオプションの本革仕様で、カラーはガーネットレッド | ドアトリムもシートと同じコーディネート。ツートンカラーのレザーに、効果的に配置されたメッキパーツのコンビネーションは高級感満点 |
運転席と助手席の間にはアームレストが備わる。内側は小物入れ |
サンバイザー裏にバニティミラーを装備。照明はルーフ側で白色LEDタイプ | 中央にはLEDを使用したマップランプ | A1と異なりリアシートは3名がけだが、ルーフが後方まで延長されているためヘッドクリアランスは11mm増加している。ヘッドレストは3名分用意されるがアームレストは未装備だ |
タップリとした容量のラゲッジルーム。6:4分割可倒式のリアシートを利用すれば、さらに容量を増やすことが可能だ | |
フロア下にはスペアタイヤを収納 | フロアボードは左右のラッチに引っかけるだけで固定でき、戻す際も引っ張るだけと便利 |
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http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/photo/
(安田 剛)
2012年 8月 27日