写真で見る
写真で見る フォルクスワーゲン「ゴルフ ヴァリアント」
(2013/12/25 13:00)
ゴルフ ヴァリアントがモデルチェンジして登場した。ハッチバックの7代目ゴルフをベースとしたものとなり、フロント、リア、サイドが一新された。
というのも、従来モデルのゴルフ ヴァリアントは6代目ゴルフが発売されたあとの2009年に登場したモデルだったが、5代目ゴルフがベースの2006年登場のヴァリアントから、フロントマスクなどを中心に変更したビックマイナーチェンジといったクルマだった。そのため、すべてのスタイリングが新しくなったという点でもひさびさの新型ということになる。
そのような背景は別としても、ハッチバックモデルのゴルフではラゲッジ容量がもの足りなかったり、ヴァリアントのすらっと長いスタイリングを希望しているユーザーにとっては、7代目ゴルフの基本性能を受け継いだワゴンモデルの登場がアナウンスされただけに期待して待っていたという人も多いと思われる。
価格の面では、ハッチバックのゴルフ同様にヴァリアントも戦略的。グレードは上位モデルで322万5000円の「TSIハイライン」、さらに269万5000円の「TSIコンフォートライン」の2種類が用意されており、価格差の小さなTSIコンフォートライン同士で比べると、ハッチバックモデルからわずか5000円高という価格設定になっている。
もちろん、たった5000円の差額でワゴンボディーを手に入れたというわけではなく、装備を細かく見れば、ハッチバックでは標準装備の「ACC(アダプティブクルーズコントロール)」がオプション装着になり、オートエアコンもヴァリアントではマニュアルエアコンに変更されるなど価格調整の跡が見える。ただ、廉価な「TSIトレンドライン」が用意されないヴァリアントだけに、少ない予算から購入が可能という点はありがたい。逆にTSIハイラインでは、ハッチバックではオプションのバイキセノンヘッドライトが標準装備されるなど、こちらでも細かな装備内容が異なっている。
そのほか、モジュール戦略の「MQB」プラットフォームを採用しており、エンジン、トランスミッション、サスペンションなどを共有するほか、フロントマスクやアルミホイールのデザインなども基本的にハッチバックのゴルフと同様となっている。
エンジンはTSIコンフォートラインが直列4気筒 DOHC 1.2リッター、TSIハイラインが直列4気筒 DOHC 1.4リッターで、それぞれにターボチャージャーを装着。従来型と排気量はほぼ同一だが、新しいエンジンとなっている点もハッチバックと同じだ。
ゴルフ ヴァリアントのボディーサイズは4575×1800×1485mm(全長×全幅×全高)で、従来モデルに比べて全長は同一で全幅が15mmアップ、全高は45mmダウン。全幅が拡大して全高が低くなっており、ラゲッジ容量は従来型の505Lから605Lにアップしている。
撮影車は「タングステンシルバー」のTSIハイラインと「トルネードレッド」のTSIコンフォートラインの2台。どちらもナビゲーションシステムを含む「ディスカバープロパッケージ」を装備。さらにTSIハイラインは「レザーシートパッケージ」、TSIコンフォートラインは「バイキセノンパッケージ」「セーフティパッケージ」をオプション装備している。