F1カメラマン熱田護の「気合いで撮る!」

第7回:メルボルン~イモラへの旅

 オーストラリアGPのサーキット内には楽しい雰囲気がたくさんあります。

 オーストラリアで見た車たち。シビック Type Rです。

 この車は、ペレス選手の通勤車でした。たぶん、メルボルンのホンダ広報車かな?

 デモランで走っていたISEKIポルシェ。カッコいい。

 アルピーヌ・A110。

 ポルシェ914/6。6気筒モデルですね。

 BMW 635 CSiかな?

 デ・トマソ パンテーラ。名前もカッコいいもの。

 フェラーリ・デイトナのレースカー。

 昔の車が世界的にも高騰しているようですが、カッコいいもんね。

 メルボルンで宿泊していた部屋にはキッチンが付いていましたので、少しだけ自炊しました。

 歩いて7分くらいのところにあったスーパーマーケットで食料品の買い出しをしました。

 サラダ、トマト、バナナ、オレンジジュース、卵6個、オリーブオイル、蜂蜜、食パン、ハム、塩、冷凍食品を3個でなんと7000円!

 物価がものすごく高い……。今、円安だからなおさら……。困るなあ……。

 ジャパニーズって書いてあってつい買ってしまったサラダ。

 ん~~~~ん。なぜ、日本風という名前なのか分かりませんでした……。

 これ、冷凍食品のパエリア。パエリアじゃなかった……。

 これ、冷凍食品のワンタン麺。う~~~ん……。

 あのね、日本の冷凍食品は、本当にたいしたもんだと改めて思いましたよ!

 これ、朝ごはん。

 目玉焼きは、去年からのセットアップがかなりいいものが見つかっていて、いい感じでしょ?

 これ、土曜の晩ごはん。

 正直な話、今回オーストラリアで食べた食事で一番おいしかった!

 返す返すも、ホンダさんのカツカレーがなくなってしまって厳しい食生活です……。どうしても、サーキットを出るのが遅くなってしまうので、レストランで食べることができないんですよね。

 PCR検査場。今回は2回行きました。

 日本人は帰国時にPCRの検査結果を持っていないと帰国の飛行機に乗せてもらうことができません。欧州の国の方々は必要ないので、すごく快適に旅をしています。

 なんでなのか分かりませんが、日本がしっかりしているのか、それとも既得権益があるのかなんなのか知りませんがいつまで必要なんでしょうか?

 新型コロナウイルスの日本持ち込みが確かに防げる確率は上がるけれども、絶対100%防げるわけではありませんし、自主隔離がなくなっていて、帰国後の公共交通機関を使った移動も24時間OKになっているわけで……。

 結局、ここで受けたPCR検査の結果の書類では、日本の厚生労働省が決めた項目を満たしていなかったので、月曜日に空港の検査場を予約したわけです。もう、そこまでのやり取りが非常に面倒だし、検査場のおばさんも本体の検査会社の人もよく分かっていなかったりして……。その、書類を得るために、多くの時間が割かれてしまいました。まあ、面倒です。

 いつものセキュリティーのおばさん、日曜日のあいさつは、シーユーネクストイヤーでした。

 来年も会えるかな。

 月曜のお昼過ぎに、空港のPCR検査場に行きまして、日本書式で検査結果をいただきました。

 確か2時間くらいで結果が出て、8000円くらいだっだかな。前も書きましたが、日本って時間もかかるし高い、なんでだろう?

 そして、シドニー行きの飛行機の時間まで6時間くらいあったので、同じターミナルの中華屋さんで、食べつつ電源も借りて仕事してました。

 その中華屋さんで食べたのが、これ。18ドルです。1700円でっせ!

 まあまあ、おいしかった。

 そして、これも。ワンタン麺。これも1700円でっせ!

 これは、おいしくなかった……。

 月曜の夕方にシドニーまでの国内線に乗って移動。

 シドニーの空港内にあるホテルに泊まって、深夜まで仕事をして2時間睡眠で翌朝6時くらいに日本行きのJALにチェックイン。

 シドニー空港のラウンジのパンがおいしかった。

 JALの機体を見ると、ホッとする。

 今回のシドニーから羽田便はほぼ満員。

 機内のアナウンスで客室乗務員さんが「この飛行機は186席のお客さまをお迎えできるのですが、今回は172人のお客さまに搭乗いただきまして、満席をいただきました。これはコロナ禍になってから初めてのこととなりました。本当にありがとうございます!」と話していました。

 だいぶ、戻ってきた感じがありましたね!

 羽田空港に到着して、抗原検査待ちの間も仕事をする尾張さん。もう、ほんと、すごいですよね。

 無事、検査結果は陰性でした。

 日本入国、今回は待ち時間など入れて90分くらいでした。羽田の方がスムーズかな。

 これは、神保町で食べた、メンチカツ&生姜焼き定食、850円だもの!

 日本て素晴らしいですよ!

 そして、エミリア・ロマーニャGPに向かう羽田空港での僕のスーツケース。

 なぜ、ガムテープなのか……。

 今回は火曜の深夜便でしたから、自宅でワンコの大吉と一緒に遊びながら出発の用意をしていたんです。

 そしたら、スーツケースの鍵がないんですよ、どこを探してもない。鍵を掛けて置いてあったので、鍵を探すしかないわけです。鍵は、3日前に掛けたので、間違いなく家にあるはず……なのにない。

 机の下も、大吉のケージの中も探しまくりました。でもないので、鍵をぶっ壊して開けたわけです。

 おかしい。ないわけがない。

「大吉、どっか持って行ったのか?」と聞いてもシッポを振るばかり……。

 羽田でチェックインして、ラウンジで晩ごはんを食べていたら、奥さんからメール。鍵はいつもの小物入れに入っていたということ……。

 そこ何度も見たんだけど……ちゃんと見てなかったんだ……。

 大吉、疑って申し訳ない……。なんだか落ち込むなあ……。

 ということで、ロンドン経由でミラノまで行きます。

 ミラノ、マルペンサ空港着。寒い。

 スーツケースも無事に出てきましたよ。

 ミラノからイモラまでは320kmくらい移動です。

 高速道路、約3時間の道のり。今回は尾張さんの運転です。

 途中のサービスエリアでランチを買いました。パニーニ。甘いパンとコーラのセットで1200円くらい。

 おいしい! さすがイタリア!

 高速道路でスーパーカー! 皆さん、分かりますか?

 料金所で並びます。運転しているのはおじいさん。

 マセラティ・ボーラです。

 むっちゃ綺麗でしたし、ちゃんとスピード出してビューンて行っちゃいました!

 チンタラ走っていないのがいいわ! カッコいい!

 イタリア初日の晩ごはんは、ホテルで紹介してもらったレストランに行きました。

 1951年からやっていると、メニューに書いてあったような気がします。

 小さなサラダとパスタ。パスタの名前は忘れましたが、そりゃあおいしかった!

 メインは牛肉。すごいおいしかった!

 パンナコッタとコーヒーをいただき、6600円。高いけど、おいしいからよし!

 今回がパドックのホスピタリティの初GPとなります。レッドブルとアルファタウリ。

 F1ぽい風景ですよね。でも寒くて天気わるい。

 もうトラブルでリタイアってのは避けなければいけません。

 好調フェラーリは、今回勝てるのか?

 多くのお客さんが期待しているのは、1-2フィニッシュでしょうね。

 ちょっとびっくりした……。

 ハースの小松さん。

 今回はどうでしょうね! 頑張ってほしいなあ!

 このあと走行開始。今回はスプリントがあります。

 天候が心配ですけど、雨なら雨がちゃんと降ってほしいなあ。

熱田 護

(あつた まもる)1963年、三重県鈴鹿市生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。1985年ヴェガ インターナショナルに入社。坪内隆直氏に師事し、2輪世界GPを転戦。1992年よりフリーランスとしてF1をはじめとするモータースポーツや市販車の撮影を行なう。 広告のほか、「デジタルカメラマガジン」などで作品を発表。2019年にF1取材500戦をまとめた写真集「500GP」を、2022年にF1写真集「Champion」をインプレスから発行。日本レース写真家協会(JRPA)会員、日本スポーツ写真協会(JSPA)会員。