F1カメラマン熱田護の「気合いで撮る!」

第11回:マイアミ-ドイツ-フランスからスペインの旅

 まず、マイアミから。

 今回初開催となるマイアミグランプリのサーキットは、郊外のハードロックカフェスタジアムのまわりの駐車場にサーキットを作って開催されました。

 そのスタジアムの中はこんな感じ。今は、テニスコートが設置されてました。

 アメフトのシーズンには、ここに7万人のお客さんが入るそうです。

 スタジアムの中にあるメディアセンター。

 広い! デカイ! さすがアメリカ!

 インターネットもそれぞれのテーブルに有線が設置されていたし。寒いのを除けば快適でした。

 ケータリングも朝、昼、晩御飯を出してくれます。助かります。

 これは晩御飯。アメリカンです!

 これは、朝ごはん。フルーツ好きな僕はうれしかった!

 木曜日くらいは、外にご飯へ行こうよということになり、アメリカ=ステーキなので、ステーキ屋さん。

 ここは、チェーン店ですね。アウトバック、スバル?

 フィレステーキ!

 尾張さんにゴチになりました! ごちそうさま!

 パドックでは、暑いのでアイスコーヒーが無料で! というか、パドックの中は有料の食べ物などは出せないので……。

 このアイスコーヒーは、当然、アメリカンでした!

 メディア関係者に配られたお土産。

 スーツケースに入らなかったので、ホテルに置いてきちゃいました。

 マイアミGPが終わって、月曜日の空港。セキュリティー検査場の箱の中にバラの花……。

 なんてことないんですけどね……。なんとなく……。

 マイアミ空港のどでかい壁にどでかいピース&ラブ。

 世界的に、本当にそうあってほしい。一体、いつまで戦争やっているんだろうか。

 マイアミからフランクフルトに移動して1週間ドイツにいました。

 少し撮影して、あとはホテルで写真補正の日々。スーツケースに入れてあるお楽しみを食べながら、過ごしてました。

 ドイツのトイレで同じような環境が何件かありました。まあ、ドイツっぽいと言いましょうか……。

 水曜日に、フランクフルトからニースに飛びます。きれいな雲でした。

 ニースの隣町のカンヌかな?? 南仏って感じ。

 ニース・コート・ダジュール空港に到着。

 ニース空港のレンタカーオフィスで尾張さんと待ち合わせ。

 スペインなのになんでフランスのニースなのかという理由は、スペインとモナコの連戦じゃないですか。バルセロナとニースって600kmくらい離れてますけど、高速道路で行けるのでなんてことはないんですよね。

 レンタカーの返却は同じところにしないとバカ高いことになるので、ニースで借りてモナコが終わってニースに返却という作戦にしたわけです。

 日本の野球中継を見ながらの待ち時間、お疲れさまでした。

 待たせたなあ!

 尾張さんと旅程のはんぶんこで運転交代しながらバルセロナを目指します。

 ここで、今回の旅のクルマ紹介をしたいと思います。

 マイアミで借りた、フォルクスワーゲン・ジェッタ。

 昔のジェッタは小さかったですけど、アメリカのジェッタは大きい。

 乗った感じは、ドイツ車ではなくアメ車風の足まわり。静かで、乗り心地よく快適でした。

 まあ、個人的には、もっとシャキッとした方が好きですけどね。

 アメリカのガソリンスタンドでよくあるパターン。

 セルフなんだけど、日本のクレジットカードが対応してないことが多いので、いったんお店の中に行って、必要なガソリンの量以上の現金を払って自分のポンプナンバーを受付のおばさんに言います。

 この場合は20ドル。

 このレシートをもらって給油を開始。

 満タンになったところで、このレシートを持っておばさんに渡すと、お釣りをくれるというシステムです。

 ヨーロッパなどは、まず満タンにしてから、店内に行ってクレジットカードで精算ということが多いのですが、アメリカだと、そのまま精算せずに出て行っちゃうということなんでしょうか??

 まあ、その国それぞれですよね。

 ドイツで借りたのは、アウディ・A3 セダン 30 TFSI。

 30って書いてあるから、3000ccか? って思ったんだけど、違ってました。

 楽しみにしていたアウディ。

 内装の質感とかいい感じ。6速MTです。

 エンジンは1000ccの3気筒DOHCターボ、110PS。ダウンサイジングのエンジンということで話題になっていました。車重が1.3tです。

 新車でエンジンの当たりがついていなかったことを含めても、とっても遅い……。特に低速でトルクがないので、超なんだかなって気持ちになる。

 回転に応じて気持ちよく回るかといえば全くそのようなことはないし……。ガッカリ……。

 乗り心地も、このイメージのクルマにしては、ガツガツゴツゴツ、残念。

 せめて2000ccのエンジンの40を選んだほうが、このクルマにはいいと思います。

 どうして、このエンジンをA3に載せようと思ったんでしょうね。最近のレンタカーで一番残念賞です。

 期待が大きかっただけに、余計ガッカリ。

 ニースで借りた、プジョー・208。かっこいいよね。

 乗り心地は、さすがフランス車って感じでいいです! アメリカのふわふわとは違う、いい感じ。

 静かだし、室内のデザインもいいしね、ステアリングが小さくて硬い、タコメーターの表示が左回りという逆回転が面白い。

 2人分の荷物も後席倒して、十分に積めるし。

 エンジンはもちろん速くないけど十分。

 オペル・コルサもいいけどこっちもいいね。

 でも、フランス車ぽく、故障のコーションが昨日点灯しているのが、ほんの少し気掛かりではある……。

 ニースからバルセロナまで走って38L入りました。

 燃費は1Lあたり15kmくらいかな。そんなよくないかな。

 ガソリンは270円/Lでっせ! たけ~~~~~~!

 バルセロナに着いた夜は、2輪ジャーナリストの遠藤さんと、なんと、Moto2ライダーの小椋藍選手(真ん中)とMoto3の古里太陽選手(左から2番目)と日本食レストランに行ってきました。

 若いっていいね!

 小椋選手は第6戦のヘレスでポールtoウインで初優勝、現在ランキング2位!!

 古里選手はシーズン前のテストで転倒しけがをしてしまって第3戦から復帰し、現在頑張ってます。

 小椋選手はチャンピオン獲得して来季はMotoGPかな!

 古里選手は、けがを治して今年は経験を積んで、来季はMoto3チャンピオン獲得へ!

 楽しみにしてます! ぜひ、応援をお願いします。

 お寿司! だもの! おいしかったよ!

 やっぱし、日本食だよ!

 尾張さんが、大好きな菓子パンを持って来てくれましたよ!

 優しいなあ!!

 ヨーロッパラウンドの始まり。天気よし!

 ピットウォークにはたくさんのお客さん。いい雰囲気だ!

 このあと走行開始となりますよ!

熱田 護

(あつた まもる)1963年、三重県鈴鹿市生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。1985年ヴェガ インターナショナルに入社。坪内隆直氏に師事し、2輪世界GPを転戦。1992年よりフリーランスとしてF1をはじめとするモータースポーツや市販車の撮影を行なう。 広告のほか、「デジタルカメラマガジン」などで作品を発表。2019年にF1取材500戦をまとめた写真集「500GP」を、2022年にF1写真集「Champion」をインプレスから発行。日本レース写真家協会(JRPA)会員、日本スポーツ写真協会(JSPA)会員。