F1カメラマン熱田護の「気合いで撮る!」

第18回:カナダ~日本~イギリスの旅

 モントリオールの街。地下鉄の入り口。

 フランス語圏ということもあり、どことなくフランス感はあります。

 木曜日の晩御飯は、サーキットから街中に戻ってきて、スーパーに行って仕入れました。

 いろいろ見たんだけど、やっぱりお寿司とかあると買ってしまうのでした。世界中の大きめのスーパーには最近お寿司コーナーがあります。

 あまり値段を考えずに買ってきた、このお寿司とサラダで、3500円くらいでした……たかっ……。

 肝心の味は……おいおいって感じ……。

 でね、世界中のいろんなスーパーでお買い物しているわけですけど、やっぱりね、日本のスーパーは素晴らしい!

 惣菜にしてもフルーツにしてもね、圧倒的においしいし、値段も安いし。質もいい!

 これは、自信を持って言えますよ! 日本は素晴らしいです!

 モントリオールの朝、ドライバー入り待ちのお客さん。

 日本車もたくさん走っています。

 サーキットに向かう道にある、オリンピックのときに建てられたであろう選手村あとのマンション。毎回、毎年、この間取りは住みやすいんだろ~か? と思ってしまいます。

 コース脇の草むら。30年ここに通ってますが、変化なし。

 僕らカメラマンの撮影場所は、コースマーシャルさんや、写真のような消防士さんと同じ場所。金網が切れている少ない場所を、お願いして邪魔しないように撮らせてもらいます。

 この方、モントリオールからクルマで4時間半のところから、このF1のために来ているそうです。今年で5回目。フランソワさんです。

 この仕事楽しいですか? という質問に、笑顔で、「こんなに近くでF1を見られるというのは特別なことだし、やりがいもあるよ、だから毎年楽しみにしているんだ!」ってことでした。

 角田選手の通勤車。ホンダ・MDX。ホンダさんが貸し出しているんでしょうね。

 土曜日の夕日。きれいでした。

 日本に帰るために、PCR検査が必要なので、いつものユーロフィンに行きました。

 やっぱり、感染後に初めて受ける検査だったので、ちょっと心配でしたけど、無事陰性の書類を出していただきました。

 日曜日のレース後。街中に行くシャトルバスがなくなってしまうので、夕日が残っている間に、慌てて撤収。

 モントリオールからロサンゼルス経由で帰国しました。

 これまで、空港に到着し、たくさんの関所を通過し、PCR検査をして結果待ちをして長いときは4時間くらいかかった入国のゴタゴタは、もうなくなりました。

 現在はMySOSというアプリに、帰国前のPCR検査の陰性書類を添付して、いくつかの質問に答えて送信し、審査があってアプリが青色になれば、空港に到着後は以前の通常時のような手続きで入国できます。

 ということは、前回の僕のような、陽性者もそのまま入国するということです。

 まあ、陽性になっても軽症ですむし、無症状の人も多いのでいいという判断でしょう。世界的には、この流れですし、これでいいと思います。

 あの大規模な、空港での検査体制を、増える旅行者全員に対して行なうのは実質不可能だし、これまでのあの少ない旅客数でもあんなに混乱していたわけですし、受け入れに対応する多くの人たちの人件費だって半端ない税金の投入があったわけですし。

 とても、あの状況を続けられないですし。

 なので結果、若干の市中で感染者の増加はあるのはやむを得ないでしょうね……。

 帰ってから、カツ丼を食べたり。

 銀座に行ったときには、久しぶりにじゃんがらラーメンに行ってきました。

 なんとなく、こんなだっけ? って感じました。お昼時に行ったのに、待ちなしで入れたということが不思議だったんですけど……。

 家でそうめんを食べたり。

 大吉と散歩したりして、あっという間の1週間でした。

 そして、イギリス、オーストリア、フランス、ハンガリーGPの35日間の旅に出発です。

 間に1週間あるんですが、航空券の高騰が本当に洒落にならんくらいの状況なんです……。ヨーロッパまでエコノミーで往復50万円とかですよ……。

 だいぶ前に購入していたので、僕のチケットはそんなに高くはないですけど……いや~~~困ったもんだ……。

 JALのラウンジで、お腹いっぱい食べられる幸せを感じつつ長旅に出かけるのであります。

 レッドブルの山本さんとホンダの本橋さんも一緒の飛行機でしたよ。

 僕の席は、一番後ろ。3席空いていたので、寝ていけたのが超ラッキー!

 80%くらいの搭乗者でした。

 飛行機の中では全員マスクですが、降りた途端、マスクなしの世界に突入です。

 荷物受け取り場です。Yahoo!ニュースにもなっていた、ヒースロー空港のスーツケースたち。そんなにものすごい数というわけではないけれど、行く先がバラバラなスーツケースがたくさん置いてありました。

 コロナ禍の間に、荷物の仕分けや空港職員の多くがレイオフになってしまって、急激な旅行者の増加に対応できなくなったということらしい。

 今回は、ロシアの上とか中東とかではなく、アメリカの上を飛んでロンドンまで飛んだらしいです。

 戦争、いつまでやるつもりなんだろう? 全く、誰が幸せになるんだろう?

 ロンドン、ヒースロー空港ターミナル3到着。日本と違って涼しい。

 今回のレンタカー。ヴォクソール・クロスランドってクルマ。

 ヤリスクロスみたいな感じなんでしょうか。まあ、なんてことないクルマです。

 ミルトンキーンズのいつもの宿に着いて、晩御飯は、いつもの中華のテイクアウト。金海、ゴールデンシー。

 牛肉玉ねぎとご飯とコーラで1500円。味は、中の下って感じ。

 朝ごはんは、宿でイングレッシュブレックファーストです!

 これは、やっぱりおいしい! 朝ごはんだけは、イギリスおいしいです!

 午前中にシルバーストーンサーキット着。晴れ間が出たり雨が降ったりとイギリスっぽい天気です。

 伝統のシルバーストーン。どんなレースになるんでしょうね。楽しみです。

熱田 護

(あつた まもる)1963年、三重県鈴鹿市生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。1985年ヴェガ インターナショナルに入社。坪内隆直氏に師事し、2輪世界GPを転戦。1992年よりフリーランスとしてF1をはじめとするモータースポーツや市販車の撮影を行なう。 広告のほか、「デジタルカメラマガジン」などで作品を発表。2019年にF1取材500戦をまとめた写真集「500GP」を、2022年にF1写真集「Champion」をインプレスから発行。日本レース写真家協会(JRPA)会員、日本スポーツ写真協会(JSPA)会員。