F1カメラマン熱田護の「気合いで撮る!」

第20回:イギリス~オーストリアの旅

 イギリスGPのときの宿。アンさん&ジムさんのB&Bです。

 僕は昨年から宿泊してますが、とってもアットホームな雰囲気で、ジャーナリストやカメラマンも何人か宿泊しています。なるべくサーキットに近くて、安くて、快適な宿をどのグランプリも探すのですが、なかなか定宿となるまで探すのが大変ですね。

 2人が用意してくれる、フルイングリッシュブレックファースト。

 僕は大好きです。来年の予約もお願いしてきました。

 中華のテイクアウト。スペシャルフライドライスの晩御飯。1300円くらいかな。円安の影響ですね。

 これはおいしかったです。量が半端なく多かったんだけど、全部食べちゃった……。

 サーキットのメディアセンターでは、3食の提供をしてくれています。2~3年くらい前までは、有料だったんだけど今は無料です。助かります!

 ピザだったり。

 味の濃い、チキンカツとライスとかね。ありがたいです。

 飲み物エリアにある、缶コーヒー。Illyってコーヒー豆メーカーのやつなんだけどね……すごく……口に合わない……。

 缶コーヒーは、最近どこの国でも発売しているけれども、日本がNo.1ですよ!

 シルバーストーン内のドライバー待ちのファンの皆さま。

 スタンド裏にあったイギリスっぽいお店。

 100%イギリス製と言われてもね……チョコレートか??

 量り売りかな、100gで540円くらい。食べ過ぎに注意です。

 土曜日と日曜日は、朝の渋滞でした。渋滞なしだと、40分くらいで到着するんだけども、1時間と少しかかりました。

 まあ、致し方ないですね。

 サーキット周辺のキャンプサイトからみなさん、お気に入りの場所に移動します。

 メディアの駐車場には、チームのスタッフが乗ってきたバイクもあります。カワサキ、ハーレー、アプリリア、BMW、トライアンフなど。

 メディアセンターに、毎日くるワンコ。クンクン。

 カメラバックも、クンクン。怪しい匂いがないかクンクン。

 昔々、僕が成田空港に帰ってきてスーツケースが出てくる場所で、ワンコがクンクンしにくるじゃないですか。

 そのワンコが、僕の横でお座りしたんですよ! あれ??

 そして、荷物を受け取って、税関の審査をしに並んで、審査官の人が一緒に別室まで来てくださいとおっしゃいます……。

 そして、その別室で、「犬が反応したんですが、何か心当たりはありますか?」と審査官。

「心当たりと申しますと……2週間前に、この成田で犬の訓練で匂いのついたハンカチを足首に巻きましたけど……」と僕。

「え! あ! 大変申し訳ありません!! すみません! お時間をおかけしてすみません!! お詫びにボールペンどうぞ!」と審査官。

「いえいえ、ボールペンは大丈夫です、でも、2週間前の匂いがスニーカーに残っていて、それが分かるワンコはすごいですね!」と僕。

 ワンコはすごいというお話でした!

 キヤノンのサービスが来てくれています。

 昨年はコロナの影響でこのサービスはなかったんですが、今年は全部じゃないけど来てくれています。

 雨粒がセンサーに付いていて、清掃をしてもらいました。ありがとうございます!

 レースが終わって、月曜日のランチ。左から、尾張さん、ハースの吉田メカニック、F2の岩佐選手とステーキ屋さんに行ってきました。

 まあ、岩佐選手のお話は面白くて分かりやすくて楽しい。

 ブレーキの踏み方とか、ステアリングの切り方とか、タイヤの使い方とか、筋肉の付け方とかね。F2でレースできそうな気持ちになる勘違いをしてしまいそうなくらいのお話。だから、尾張さんもこんなポーズになってしまうわけです。

 今年のレースは、ここぞというときにチームのミスだったり自分のミスだったりでいいポジションを得ることができないレースが続いています。レース2での表彰台、優勝でランキングの上を狙いたいです。

 吉田メカの話も、タイヤ交換の難しさとか、ハースチームのお話とか、やっぱり現場で作業する人たちの話は面白い。

 楽しいひとときをありがとうございました!

 ランチを食べた後は、ヒースロー空港近くのホテルに移動です。レンタカーを返却前に給油。

 27.9L入って、なんと8710円! リッター310円という……。怖いな……。

 満タンにして、レンタカーを返却。

 火曜のお昼くらいの飛行機なので、ホテルからヒースロー空港のターミナル3までは、ホテルで予約したタクシーで向かいました。

 ホテルのレセプションで聞いた料金は17ポンド、約2700円。これでも十分高いんだけども、乗った後で、空港のチャージがとか、提携してない会社だとかドライバーのおっさんが言い張る。あ! これは。ぼられるパターンだ……と分かっても、乗った後だからどうしようもなく……文句は言いつつも払った料金は27ポンド、約4300円!

 ベンツの白タク……もう、イギリス嫌いだもん……。

 空港内はたくさんの旅行客。マスクはなし。

 同じ飛行機で、ウイリアムズの白幡メカを発見。イギリスでは、コロナはもうなんでもなくなったから、マスクはなしでいいんですとのこと……。

 まあね……。

 ヒースロー空港の端っこにずっとある、コンコルド。よく見ると、だいぶくたびれてきています。

 まあ、ここにずっと置いてあるだけだけだからね……。

 ロンドンを飛び立ったところ、遠くに見えるのは……火事?

 ぽこぽこ雲がきれいでした。ロンドンからウイーンまで2時間半の飛行時間。

 ウイーン空港着。コロナによる旅行の規制は全くなし。通常に戻りました。

 ウイーン空港に着いたのは、17時くらい。レンタカーを借りて、定宿まで250kmの道のり。iPhoneのナビアプリで向かいます。

 90%くらい高速道路です、最高速は130km/hですけど、トンネルとか工事で100km/hとか80km/h規制がありますから、しっかりと減速します。

 昨年は、速度違反の罰金が3か所くらいきましたので、今年は頑張ってナシにするぞ!

 後ろ向きのカメラで速度違反を計測されて、忘れた頃にレンタカーを借りるときのクレジットカードで問答無用で課金されます。1kmでもオーバーすると来ますので、オーストリアに行かれる方は注意してくださいね。

 高速道路、一般道、あちこちにあります。最近ヨーロッパ全域、そんな感じです。

 今回のレンタカーは、フォルクスワーゲンのT-Rocです。

 たぶん、1.5リッターガソリンエンジン、6速MTです。

 僕、基本的に背の高いクルマは好きじゃありませんって、何度か書いたんですけど、このクルマはいいです!さすが、ワーゲンですよね。乗り心地もポジションも、アクセル、ブレーキなど全部違和感なく、スッとなじみます。

 でも、ゴルフに乗ったら、ゴルフのがいいんだろうなとは思いますけどね。

 それと、レンタカーの価格、特にここが高くて1週間で13万円! ですぞ!

 どういうこっちゃ!

 去年までだったら半額以下でした……。

 この先も、航空券、宿泊費、どうなっていくんでしょうね。

 宿に着いたのが遅かったので、晩御飯は貴重な在庫の中から、この2品。すっごい、おいしかった! 右のラーメンが絶品でした!

 あちこち一緒に旅を重ねていたので、容器がだいぶひしゃげていますけど、味は一緒ですからね。

 海外で食べるインスタント関係は、日本で食べる3倍増しのおいしさに自動的になるので助かっています。

 もう、10年近くここに宿泊してます。水曜日は洗濯機も借りたり、僕の名前も覚えてくれているし快適な宿です。

 水曜日には、近くのスーパーでお買い物。

 買ってきたもの。全部で28.5ユーロ、約4000円……。高いし……。

 まあ、何しても、何買っても高い……。

 大好きな、ペペロンチーノ。茹でて、混ぜるだけ。すごいおいしかった!

 充実の朝ごはん。これも毎年変わらずです。僕が蜂蜜好きなので、毎年出してくれます。

 サーキット近くのキャンプ場。

 サーキットビルディングに入ったところにディスプレイされているアルファタウリ号。

 毎年ここのメディアセンターの飲み物コーナーには、レッドブル各種が完備されています。飲み放題ですけど、そんなに飲めないですよね。

 さすがレッドブルリンクと思います。

 木曜日のレッドブルリンクの天候は安定しません。雨がざっと降ったり、やんだり、明日以降も同じような予報が出ています。気温も20℃から23℃くらい。

 どんなレースになるのか、楽しみです!

熱田 護

(あつた まもる)1963年、三重県鈴鹿市生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。1985年ヴェガ インターナショナルに入社。坪内隆直氏に師事し、2輪世界GPを転戦。1992年よりフリーランスとしてF1をはじめとするモータースポーツや市販車の撮影を行なう。 広告のほか、「デジタルカメラマガジン」などで作品を発表。2019年にF1取材500戦をまとめた写真集「500GP」を、2022年にF1写真集「Champion」をインプレスから発行。日本レース写真家協会(JRPA)会員、日本スポーツ写真協会(JSPA)会員。