F1カメラマン熱田護の「気合いで撮る!」

第24回:フランス~ハンガリーの旅

 フランスGPのゴリラ。なんで、ゴリラなのか??

 ハンガリーまでの旅の様子を書きたいと思います。

 第1回フランスGPのときに走ったアストンマーティン。僕は、ここまで古いクルマは詳しくないのですが……。

 まあ、雰囲気は抜群にカッコよかった。今回、アストンマーティンのイベントでベッテル選手がデモランしたクルマです。

 ベッテル選手、今年で引退とハンガリーで発表されました。

 ファンが多いベッテル選手ですから、これから残りのレースをファンのために走ってくれると思います。日本でも大人気ですから、鈴鹿で思いっきり応援おねがします。

 2人乗りだそうです。左側にはメカニックが座るそうです。

 アクセルとか、前後のブレーキが別々とか、何やら運転するのが難しそうです。

 今回の宿のある街、ラ・シオタ(La Ciotat)。

 22時くらいだったかな、大勢の人たちが食事や散策状態の中、ヘロヘロになった僕と尾張さんが帰ってくる感じ。

 コロナ禍は過ぎ去ってはいないんだけど、過ぎたことにして楽しんじゃいましょう! って感じに思えます。

 左の建物の3階が僕のアパートです。

 その建物の階段の明かり取りの窓。階段は狭く、スーツケースとカメラバッグを部屋まで上げるのは一苦労です。

 洗濯機付きが、無茶苦茶助かります。

 朝の風景、街角のカフェで朝ごはんする人たち。

 狭くて、ちょっとした迷路のような旧市街。

 なんとなく、写真を撮りたくなっちゃいますよね。

 きれいに整備されているんですけどね。正直な話ですけど、ワンコのウンチに注意しながら歩かねばなりません。放置という文化は今でもあるのかな。

 掃除の人が回っているから、飼い主は拾うことをしない、フランスの文化……。まあ、注意です。

 パドックで配っていた、かき氷みたいな冷え冷えアイス。イチゴ好きですから、イチゴ味にしてみました。

 これ、あっっっっっっついコースから帰ってきて汗だく状態でいただいたんですけど、最高ですよ! 売り切れになってばかりいて、食べられたのはこの1回だけでした。

 かき氷屋さんの向かいにある、パン屋さんは朝、パンを配ってくれます。焼き立てなので、むっちゃおいしい。

 ショコラとクロワッサンをいただきました。むっちゃおいしかった。

 フランスですからね!

 木曜の晩ご飯は、マックに行こうぜということになり、帰り道の途中にあるマックに行きました。注文ボードに、日本人って表示。びっくりです。

 あまりにお腹が減っていて、帰り道途中にポテトを食べてしまったので減っていますが、なんとなく、ビックマックもポテトも日本の方がおいしく感じるのは気のせいか??

 パン好きなので、朝ごはんにバゲットを買おうと思って、グーグル先生に場所を聞き行ってきたパン屋さん。

 1つ、150円~200円くらいだったかな。

 深夜にサーキットから帰ってきてからの、自炊パスタ大盛り……。おいしいんだけどね、さすが、ちょっと飽きてきたかも……。

 朝ごはんのパターン。これに、パンかコーンフレーク。

 コロナ禍をジッと耐え忍んでから、今はどの国のグランプリもお客さんの数の制限は行なっていません。

 フランスは3日間で22万人の動員だったそうです。朝の渋滞。

 フォトグラファーズルームには、キヤノンさんのサービスデポ。ありがたいです。

 日曜日、レースが終わって……。深夜1時に、強制消灯……。

 一応、F1のメディアセンターのルールで、日曜日は最後の人が終わるまでメディアセンターは開けてあるはずなんだけど……。まあ、この時間まで残って仕事しているのは、僕と尾張さんだけなんだけどね。

 明かりが消えるって、一瞬にして寂しくなるんですよね。しばらくして、暗い中撤収です……。

 でね、真夜中に山を下りて、港町にヘロヘロになって戻ってきて、重いカメラバックを持ってアパートの前まで来たときに、あれ??

 iPhoneが……ない……あれ……え……!

 駐車場まで戻って、クルマの中を探してもない。

 じゃあ、プレスルームに置いて来ちゃったのか? 途中で落としちゃったのか?? プレスルームはもう鍵がかかっているので、そこから戻っても入れないし……。

 まあ、寝るか……って思っても、目覚ましもiPhoneさんに頼んでるわけだし、もしなくしたら、あれもこれも困るなあって感じ。

 まあ、寝ました。

 で、翌朝、方向ど音痴の僕が、iPhoneのナビなしで行くのも若干の不安はありつつ、やっぱり若干迷ったりして、サーキットに着いて、プレスルームに行くものの、全部鍵がかかっていて開きません。

 仕方がないので、事務所的なものがありそうなパドックの建物に行って、親切なおねいさんに「これこれしかじかで携帯電話を探しに来たんだけど、プレスルームを開けてもらえませんでしょうか?」と頼んでみたら、「私の持っているカードキーで開くかどうか分からないけど、行ってみましょう」と言ってくれて、ご同行いただき、無事に開きまして、机に行ってみたら、ポツンと置いてある僕のiPhone。

 なんだか、とっても嬉しかった! というときの写真がこれです。

 携帯電話って失くすと大変ですね……気をつけましょう!

 ほとんど、撤収作業が終わり気味なパドック。ブダペストに向けて出発した後です。

 振り向けば、無人のガソリンスタンドがサーキット内にあるじゃないですか! ほとんど空になっていたので、給油してみました。

 そしたら、リッター336円という……高!!

 サーキット出口付近にある看板。今年でフランスGPがカレンダーから脱落かもという情報もあり……。

 振り向けば、アルピーヌ。

 火曜日に、ラ・シオタからニースにレンタカーで移動。

 ニースのホテルに着いて、晩ご飯は大事に大事にしていた富山ブラックを初めて食べてみました!

 むっちゃ、おいしかった!

 なんで、こんなにもおいしいのかという超絶のおいしさでした!

 部屋で、ひたすら写真整理と原稿書き書き。

 そして、水曜日は移動日。まずニースからウイーンに飛びます。

 ウイーン空港のラウンジで……。

 1時間ちょいでブダペストに到着。空港がきれいになってます。

 どこの空港も同じような作りになってきてますね。

 ハンガリーに入国後の空港内のPCR検査場を一応確認。

 あのね、何事もなく帰国したいです。本当に。

 1日だけ借りたレンタカー。KIAです。

 まあ、エンブレムを取ったら、どこの国のなんというクルマなのか分からんですよね。似通ったクルマのデザインの真ん中をいっている感じかな。

 ゆっくり走る分には、乗り心地いいんだけど、高速道路に入ると、なんだかいけません……。

 ハンガリーは尾張さんがレンタカーの担当です。なんと、なんと、なぜか、おベンツさんです。

 A160のマニュアル6速。まあ、やっぱり助手席に乗っているだけでも、素晴らしい! さすがですよね。

 尾張さんも絶賛です! 尾張さんは、初ベンツ。

 やっぱし、ベンツはベンツです。一番安いやつかもだけど、いいものはいい。マニュアルってのもいいよね。

 夏休み前のハンガリーGPです。

 ここを無事に切り抜けて、日本に5週間ぶりに帰りたいです!

 夜にホテルのレストランで食べた、自家製パスタ、魚介スープ仕立て。これが抜群においしかった。1700円くらい。他の国に比べると、物価は少し安く感じますね。

 今日から走行開始です!

熱田 護

(あつた まもる)1963年、三重県鈴鹿市生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。1985年ヴェガ インターナショナルに入社。坪内隆直氏に師事し、2輪世界GPを転戦。1992年よりフリーランスとしてF1をはじめとするモータースポーツや市販車の撮影を行なう。 広告のほか、「デジタルカメラマガジン」などで作品を発表。2019年にF1取材500戦をまとめた写真集「500GP」を、2022年にF1写真集「Champion」をインプレスから発行。日本レース写真家協会(JRPA)会員、日本スポーツ写真協会(JSPA)会員。