F1カメラマン熱田護の「気合いで撮る!」

第27回:ベルギーGP

 ベルギーGPです。フェルスタッペン選手が14番グリッドから見事な勝利でした。

 まあ、完璧な勝利。

 2位がペレス選手。4回目のレッドブル1-2であります。このサーキットとレッドブルの車体の相性もいいんでしょう。

 予選はぶっちぎりの1位。

 しかし、PUユニットの交換でグリッド降格して14番手からのスタートとなりました。ほかにも多くのドライバーがここでPU交換をしたので、ペナルティーでグリッドを下げていました。

 それにしても、フェルスタッペン選手の速さが際立ったベルギーGPでした。

 これで、ドライバーズチャンピオンシップ284ポイントでトップ、2位にペレス選手が上がって191ポイント、3位にルクレール選手が下がって186ポイントとなりました。現在、どんどん差が広がっています。

 まだ分かりませんが、鈴鹿あたりで、ドライバーズがコンストラクターズか、チャンピオンが確定とかなると嬉しいかもね。

 そして、なんとなんと!

 ホンダの吉野チーフメカニック・トラックサイドマネージャーが表彰台に登壇いたしました!

 これはね、僕個人的に無茶苦茶嬉しくて、表彰台のその姿を下で見たときは信じられなくて3度見した感じ。だってね、ホンダは撤退してレッドブル・パワートレインズになっていたわけで……。

 そんな状況だから、ホンダの人が表彰台に登壇するなんて想像すらできてなかったわけです。

 もうね、嬉しくて、涙出ましたよ!

今年、一番嬉しかった瞬間でした!

 ペレス選手からも、祝福のシャンパンです。

 後で、話を聞きました。

「チェッカーの後、ピットウォールに呼ばれて、ホーナーさんから表彰台に上がってくださいと急に言われました。表彰台に上がる前に、なぜ自分を上がらせてもらえるのかなということを考えていたんです。ホーナーさん、レッドブルがホンダ、そしてHRCを認めてもらったからこそ、僕を選んでもらったんだなと思ったんですそう思うと、込み上げてくるものがありましたね」。

「マックスのシャンパンが目に入ってしまって、僕もかけたかったんですけど全然命中しなかったです。でも、上から見た景色は、多くの関係者、お客さんの視線がこちらに向けられていて、荘厳な景色に感じました」。

 レッドブル担当のホンダの4人。

 どうでしょう。嬉しいです!

 だって、ホーナーさんが、今のホンダのパフォーマンスと信頼性、総合力を認めてくれて吉野さんの登壇を決めてくれたわけです。チャンピオンチームが認めてくれているということに、僕は深く感動しましたし、嬉しかった。

 HRC社長の渡辺さんが、グリッドにいらっしゃいました。四輪レース開発部の浅木さんと一緒にベルギーGPに来ていました。

 何か前向きなことがあればいいなと勝手に僕は考えています。

 レッドブルにとって現状は考えうるベストな状況であるに違いありません。チャンピオン街道をまっしぐらに突き進めているわけです。この状況を作り出すには、時間と途方もないエネルギーが必要なわけです。

 ポルシェと合意間近という話もありますけど……。

 金曜日にアウディの2026年からの参戦がアナウンスされました。

「今が参戦に最適なタイミングである」と、アウディは考えている時期に、チャンピオンであるホンダがなぜ撤退をしなければならないのか?

 カーボンニュートラル燃料を使った内燃機関+モーターというF1の未来がやってくるわけで、そこにホンダも参戦継続という選択は大いにあると思うんです。

 あくまでも、僕個人的な希望ですけどね。

 だって、もったいないですから。世界中の自動車メーカーの中で、モータースポーツの頂点であるF1でチャンピオンなんですよ!

 そこに至るまでの経緯はみなさんご存知だと思いますけど、並大抵のことではありません。メルセデス、フェラーリ、ルノーが本気になって戦っている中での1等賞を取る意味というのは、どれだけ貴重で尊いものなのかということです。

 人々のメーカーに対するイメージというのは、時間をかけながら醸成されていくものです。

 角田選手。レースは13位でした。

 スタートがチームのミスによってピットレーンスタートになり、レース中のピットストップで時間がかかってしまうとか……いろんなことが重なって、今回も噛み合いませんでした。

 でも、パフォーマンスはきっちりと見せられたのではないでしょうか!

 普通にレースできていれば、入賞はしていたはずです。噛み合うレースが必ず来ますからね。

 なんの話をしていたのかな?

 みんなを笑顔にできる才能。大切です。

 アルボン選手、10位入賞! 素晴らしい!

 レース後半の7位争い。オコン選手が7位、ベッテル選手が8位、ガスリー選手が9位でゴールでした。

 オールージュからラディオンまでの大改修。大きなスタンドもできました。懸念の安全性も大幅にアップしました。

 上の写真のグランドスタンドから1コーナー方向を見るとこんな感じ。アウト側のセーフティーゾーンが大幅に増えました。

 FP2のオールージュ、高速コーナー、クリップあたりでカウンターステアのハミルトン選手。観客席から、お~~~~~!という声が上がった瞬間です。

 F1ベルギーGPの将来が不安視されていましたが、レース直前に来年の開催が発表になりました。よかったです!

 やっぱり、スパ・フランコルシャンは必要だと思います。

 リカルド選手が、今シーズン限りでマクラーレンを出ることが発表になりました。ノリス選手に対して成績がツライ状況というのは確かです。

 来季、ほかのチームのシートを得て、笑顔を見せてほしいと切に願います。

 F2、岩佐選手。

 今回は予選で謎の失速をしてしまって、この週末で4ポイントを得るのみになってしまいました。なかなか、好調を維持するのは大変なことです。

 F2、佐藤選手。

 今回もという感じになってしまいました、クラッチトラブルもあったりして、ノーポイント……。なんとか、上手に週末を組み立ててほしい……。

 タチアナ選手が、F2復帰です! 今後を楽しみにしましょう!

 19位と18位でした。

 オールージュで撮影終わりに、熱田さ~んって声をかけてくれました。

 ドイツ在住の方だそうです。イタリアGPも観戦予定だとか。

 ありがとうございました! 楽しめたかな?

 多くのお客さんが入ってました。今年のGPは、どこも満員御礼状態です。コロナはもうないという雰囲気です。3連戦、次はオランダに向かいます。火曜日に移動予定ですよ!

 現在、夜中の1時過ぎのプレスルームです。宿に帰って寝ようかな・・・。

 では、また!

熱田 護

(あつた まもる)1963年、三重県鈴鹿市生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。1985年ヴェガ インターナショナルに入社。坪内隆直氏に師事し、2輪世界GPを転戦。1992年よりフリーランスとしてF1をはじめとするモータースポーツや市販車の撮影を行なう。 広告のほか、「デジタルカメラマガジン」などで作品を発表。2019年にF1取材500戦をまとめた写真集「500GP」を、2022年にF1写真集「Champion」をインプレスから発行。日本レース写真家協会(JRPA)会員、日本スポーツ写真協会(JSPA)会員。