F1カメラマン熱田護の「気合いで撮る!」

第36回:鈴鹿~オースティン

 日本GPから振り返ってみましょうか。

 トルコGPのときにガレージにあるこの白いレッドブルを初めてみたとき、きれいだなって思いました。

 こうしてまた見てみても新鮮な感じがしますよね。サンクスデイで走るんですよね。

 日曜日、2コーナー脇のスタンドのしたで雨宿りさせていただきました。

 寒かったですよね。風邪ひいちゃった人もいたでしょうね。だんだん風も出てきちゃったし……。

 でも、レース再開になったときの皆さんの反応を、このスタンドにいて直接感じられて感動しました。

 いつもご家族で応援していただけて感謝です!

 イオンモールで見つけていただき、しかもチャンピオンを重たいのにご持参してくださってありがとうございます。

 この方も、チャンピオンを持ってきていただいてました。たくさんの人に買っていただけて、うれしいです。

 やっぱり、2021年のシーズンは、特別な1年でした。

 角田選手のお父さんと妹さん。まあ、皆さん、似てますね!

 タックンと話した最初の会話が、じゃんけん調子いいじゃん! でした。

 今年はイマイチな1年になっちゃのかな? 来年こそ、いいシーズンにしてほしい!

 フォトグラファーズルーム内に毎戦カメラのサービスが来てくれるんですけど、日本GPにはもちろん本家のサービススタッフが来てくれています。

 センサー清掃や、最後のフェルスタッペン選手の記念撮影でレッドブルのシャワーをドバッと浴びちゃったカメラもきれいにしていただきました。

 ありがとうございます!

 みんなが撮っていたので、僕も撮ったんですけど、彼らのことを全く知りません……。すみません。

 月曜夜東京に戻って、借りていたType Rを返却に行ったら、本社に横断幕。

 本当におめでとうございます!

 日本でチャンピオンを決められたことは、ホンダにとってもうれしいことだったんじゃないかと思います。あとは、コンストラクターズタイトルだ!

 大吉かわいいでしょ。

 iPhoneを14proにしたんです。これまで11Proを使っていたんですけど、カメラ機能がすごくよくなりましたね。

 神保町に打ち合わせがあれば、やっぱり丸香です。

 かけ中に野菜天、920円。大好き。

 水曜日、羽田からアメリカに向けて出発。そんなに混んではいませんでした。

 JALのラウンジでランチ。食べ過ぎか……。

 でも、日本を離れると思うと、食べとかなきゃって変な焦りが出ちゃうんですよね……なんでだろ。

 飛行機の移動ってやっぱり好きにはなれないなあ~。

 これまで、ほんとたくさん乗りましたけどね、好きにはなれない。

 機内でシン・ウルトラマンと、とんびを観ました。とんびは泣いた、まじ泣いた……。

 羽田を離陸した直後。きれいだったので。

 機内では映画を見たり、パソコン出して原稿を書いたりしてました。

 ダラス・フォートワース空港に着いて、レンタカーを借りるときにカウンターで借りるクルマの駐車スペースの番号をもらうんだけど、そのクルマにキーがなくて、それを伝えにカウンターに戻って係のおばちゃんが、いやあるからよく探してっていうので、もう一度クルマに戻ったら、レンタカー会社の人が乗っていっちゃった後で、またカウンターに戻って、クルマがないのよ! って言ったら、あ~、今他の人の手続きしているからちょっと待って! って待てって言われて、しばらくしてほかの駐車スペースを書いた書類を渡されて……ごめんねとか一言もなし。

 まあ、そんなものかね……。

 そこに止まっていたのが、このクルマ。

 ダッジ・ジャーニー。

 6日間で約10万円……高い……困る……。

 アメリカ人大好きSUV。3.5リッターV6。でも、このジャーニー、今は廃盤になっているらしい。

 アメ車、そのものの、ボヨンボヨン。カックンアクセル。

 もう8万kmも走っていて、掃除もいき届いてなく汚く……。好きじゃない……。

 ダラスからオースティンまではずっと高速道路。時々、有料区間もありつつ330kmくらいの距離。3時間半くらいだったかな。

 アメリカって時差が厳しいじゃないですか……眠くてね。

 高速道路は、バーストしたバラバラになったタイヤとか落ちていたのが2回ほどありました。路面はあまりよくありません。

 高速道路脇にある、日本風に言うところのサービスエリア。どでかい。なんでもデカい。

 給油するところ、デカすぎ。

 毎年思うんだけど、今、世界中でカーボンフリーとか言っているんですよね。この国とか見るとね、燃費気にしているようなクルマは、テスラがちょっと見るだけ。ほとんどがV6とかV8のドロドロいいながら、信号をダッシュしていくデカいSUVやピックアップトラック。乗用車もそう。

 この数年で激変するんでしょうか??

 そうは思えないんですけどね……。

 日本のカーメーカーは、やっぱりアメリカで売れるクルマを無視できないというか主力としているわけですよね。どうなっちゃうんでしょうね?

 オースティンのホテルに到着してその夜くらいしか、ゆっくり晩御飯を食べられないので、アメリカに詳しいまっちゃんにお任せで、ステーキ屋さんに行きました。

 もう、お客さんでおおにぎわい。

 店内は満席で、しばらく待って席につきました。

 フィレステーキとエビのグリル。

 残念ながら、マッシュルームに濃い味があって、肉の味がしませんでした……今ひとつだったかな……。

 領収書です。メールで送られてきます。

 じゃんけんで負けてしまったので、70.13ドルは僕のカードから……。1ドル=150円ですから、11000円超えてますし。

 円安は、われわれには本当に厳しい。打開策はじゃんけんに勝つしかない状況です。

 思い起こすとですよ、円高のときは、輸出産業のクルマや電気メーカーとかは、1円上がると1日何億円がぶっ飛ぶから大変だ~ってニュースがたくさんありましたけど、今は、なんで、逆の報道がないのかしらん??

 まあ、半導体不足で製品が作れてないとかはあるんでしょうけどね。

 ホテルの朝ごはん。バナナとオレンジジュースはおいしかった。

 アメリカに来ると、コーヒーでデカフェが必ずある。

 スーツケースに入れてきた菓子パン。カップ麺も何個か持ってきました。

 安心。

 プレスルームにある食堂。

 今日のランチはパスタ。なんで、こうなっちゃうのかなって、パスタ……。

 でも、出していただけるだけありがたいです。

 今年もたくさんのお客さんでにぎわうCOTA。1コーナーに大きなアメリカ国旗。デカいの大好きアメリカ。

 天気予報だと、3日間雨は無さそうです。コンストラクターズタイトルが決まるのか!

 楽しみです!

熱田 護

(あつた まもる)1963年、三重県鈴鹿市生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。1985年ヴェガ インターナショナルに入社。坪内隆直氏に師事し、2輪世界GPを転戦。1992年よりフリーランスとしてF1をはじめとするモータースポーツや市販車の撮影を行なう。 広告のほか、「デジタルカメラマガジン」などで作品を発表。2019年にF1取材500戦をまとめた写真集「500GP」を、2022年にF1写真集「Champion」をインプレスから発行。日本レース写真家協会(JRPA)会員、日本スポーツ写真協会(JSPA)会員。