F1カメラマン熱田護の「気合いで撮る!」

第35回:日本GP

 2年連続、ドライバーズタイトルを獲得! マックス・フェルスタッペン選手であります!

 ぶっちぎりの優勝でしたね! 素晴らしいレースでした!

 スタートです。

 ルクレール選手の方が若干前に出ています。でも1コーナーの進入では前に出てました。

 接触しないギリギリでアウトから抜くというカッコよさ! しびれました!

 パルクフェルメ。

 この時点では、チャンピオン獲得したかどうかは、分かっていなかったんですよね。

 ルクレール選手は終始浮かない表情。

 そして、HRCの浅木さんが表彰台に上がりました! シャンパンファイトが、ファイトしてましたね!

 どうですか! このおじさん、お兄さんの表情!

 いや~、この笑顔を見れただけでも、僕はうるっときますよね……。

 日本を背負って参戦しているホンダという企業の努力の集大成が結果として記録されるわけですけど、まあ、レッドブル・パワートレインズという名称ですけどね、僕個人的には、ホンダのPUですから……。

 やっぱり、半端ないことなんですよね。でも、やっぱりコンストラクターズタイトルを取ってからもっと喜びたいと語るのは、左から3番目の湊谷さんです。

 湊谷さん、今回ドライバーズチャンピオンを獲得できて最高にうれしいですが、ホンダとして、昨年取れなかった、コンストラクターズタイトル獲得というのも大きな目標なので、なるべく早く達成したいと思っています!

 早ければ次のアメリカで決めることが可能なので、ぜひ頑張ってほしいですね!

 一番右の田辺さんも久しぶりの現場でした。

 ホンダがタイトルスポンサーの今回の日本GP。

 バッチリですね!

 車体のロゴが変更になりました。

 以前は、HRCのロゴがもう少し後ろにありました。HONDAになって大きくなって、前にきて見えやすくなりました。

 HRCロゴはノーズに移動。

 こちらの方が、しっくりきます。

 前向きの変更です。どんどん、前向きに変更していってほしいですよ!

 角田選手。予選13位、決勝13位。

 だるまさんをバックに身支度する角田選手。

 日本人ドライバーとして、多くの注目を集めたわけです。

 観客席からも、サーキット内どこにいても角田という文字が目に入ります。

 うれしいことだし、憧れられる存在となりました。

 公募でヘルメットのデザインを決めたんですよね。和な感じでいいじゃないですか。

 残念ながら、今回もポイント獲得とはなりませんでしたけど、来年戻ってくるときはひとまわり成長してその走りを披露してほしいと思います。

 ウエットセッションが多かった今年の鈴鹿。

 最初の赤旗で長い時間中断しました。

 僕は、2コーナーの観客席から撮影しようと思ってコースから移動していたんですけど、屋根のあるところで待機させてもらってました。

 雨にずっと濡れて待っている間に体が冷えてきて、小さなお子さんは寒そうだし、つらかったですよね。少なくない人たちが、待ちきれなくて帰っていく方向に向かって歩いていました。

 あの状況ですと、残念ですけど致し方ないですね。

 それでも、最後再開になったときには、大きな拍手と共にお~~~って声も上がりました。うれしかったです!

 短かったけれど、レースが行われてよかったです!

 日曜日になってパドックにも警察と書いた腕章をしている方たちが現れました。

 岸田首相のお出ましです。初めてですよね現役の首相がF1に来るの。話題になるし、毎年来ていただきたいです。

 国内で最大人数のスポーツイベントですよね。

 ベッテル選手が大好きな鈴鹿サーキットでのラストレースです。

 スタートでスピンしてしまったけれど、追い上げて見事6位入賞という素晴らしいレースでした!

 今回のアライヘルメットのカラーリングは、アライヘルメットを買ったことがある人はピンと来るカラーリングです。ヘルメットを入れる箱のデザインです。

 ありがとうという、メッセージも入れてくれていました。うれしいですね。

 ホンダGPなのでホンダのマシンのデモランがありました。

 われらが佐藤琢磨選手はRA272に乗りました。まあ、絵になりますね、この人!

 山本選手はチャンピオンカーのNSX-GTに乗りました。

 この様子は、走る段取りをしているところ、楽しそうです!

 国宝級のマシンに乗るのも楽しそうで、見ているこっちも楽しくなってしまいます。

 デモランが終わったところで、バトンさんがピットウオールから、ナオキ~~~~!って叫んでました。

 チャンピオンの2人でしばし歓談していましたよ!

 琢磨選手は、ホンダの法原さんとあいさつ。2人は琢磨選手がジョーダン時代に一緒に戦った仲間です。

 5台のデモランでした。

 笹原選手もF1観戦。

 アルファタウリのガレージで角田選手の様子も見ていました。たくさん刺激をもらって、ますますF1に乗ってみたいと思ったそうです!

 ペレス選手も最後に見せ場を作ってくれましたよね!

 サーキットで声をかけていただいた方の写真を載せますね。

 iPhoneで撮影した方々は、旅編でアップしますのでしばしお待ちください。

 雨でいろいろあった日本GPでしたけど、チャンピオンも決まってフェルスタッペン選手の笑顔、ホンダの人たちの笑顔を見れていいGPだったと思います。

 観戦された方々、風邪ひいてませんでしょうか? また来年、鈴鹿でお会いできたらうれしいです!

 手を振って合図くれたみなさんもありがとうございました!

熱田 護

(あつた まもる)1963年、三重県鈴鹿市生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。1985年ヴェガ インターナショナルに入社。坪内隆直氏に師事し、2輪世界GPを転戦。1992年よりフリーランスとしてF1をはじめとするモータースポーツや市販車の撮影を行なう。 広告のほか、「デジタルカメラマガジン」などで作品を発表。2019年にF1取材500戦をまとめた写真集「500GP」を、2022年にF1写真集「Champion」をインプレスから発行。日本レース写真家協会(JRPA)会員、日本スポーツ写真協会(JSPA)会員。