F1カメラマン熱田護の「気合いで撮る!」

第38回:オースティン~メキシコの旅

 アメリカGPのメディア食堂。毎年、こちらで朝、昼、晩ごはんを提供していただきます。

 だいたい、サラダ、肉、デザートって感じです。

 木曜日にハースチームでバーベキューということだったんで、行ったらハンバーガーでした。これはおいしかったです。

 ハースのシェフは、元フェラーリのシェフです。だから、おいしかったんですね。

 今回はサポートレースで古いレースカーのレースもありましたが、F1の台数が集まらなかったのか、F2や、もっと小さなマシンと混走でした。

 何年か前に、ここで久保田選手が大活躍したんですよね。

 オースティンのガソリンスタンドで給油。テキサコってなんだかカッコいい。

 13.369ガロンで42.77ドル。リッター120円くらい。

 安い! 海外でなかなかない安い!

 毎晩、遅くにプレスルームを出て、パドックの裏を通るとこんな感じです。セキュリティーのおじさんだけいます。

 ホテルでの朝ごはん。僕が泊まれるような高級ではないホテルだと、だいたいの朝ごはんはこんな感じです。

 食べたあとは、全部プラスチックごみ。おいしくはない……。アメリカンな感じ。食器を洗うよりは、捨てるという選択。いいのかどうかは、分かりませんけどね。

 日曜日の朝。雲が出ていましたね。

 日本ほどではないけれど、朝のドライバー入りまちの方たち。

 アメリカでのF1人気が高まっているそうですけど、どんどん興味を持ってもらえる人が増えることは大歓迎。

 パドックの中に、なぜだかゴルフのドライバーで何ヤード飛んだかの競争ブースが設置されてて、その結果です。われらが角田選手は健闘したんじゃないでしょうか?

 どちらかが、有名な俳優のブラッド・ピットさんです。分かりますか?

 普段、あまりこういう写真は撮ってないんですけども、みんな撮ってもらってたので……つい……。

 レース後にアルファタウリのガレージの前で!

 この国旗をお借りして、ホンダの皆さんの集合写真を撮らせていただきました。ありがとうございました!

 日本からのお客さんかな?

 日曜の深夜のプレスルーム。僕とまっちゃんが最後……。

 しかも、僕のコラムが全然終わってなくて、ホテルに帰って作業しました。終わったのが明け方の5時半くらいでした……。

 月曜日は、お昼の12時にオースティンのホテルをチェックアウトして、ダラスの空港まで移動します。

 僕のリクエストで、ダラスまでの高速道路脇にあるIHOPでランチ。やっぱりね、ここのパンケーキはおいしい! 好きだなあ~IHOP。

 で、当然、じゃんけんです。負けました……。

 この金額にチップを入れると、4600円! 高すぎませんか!! 全くね……。

 IHOP、日本からは無くなりましたよね。残念ですよ。

 ダラスのホテルに入って、晩ごはんはどうするって話になり、そりゃあラーメンでしょっということに決定して、半分アメリカン人のまっちゃんにお店選びは任して、来たところがヒグマ。

 おいしいって書いてある。

 チャーハンを半分こ。というか、とても大盛り。

 僕はとんこつラーメンLを頼みました。看板に偽りなし、おいしかったです。

 じゃんけん、また、負けました……。どうして負けるのか、高いのばっかりだもの……。

 チップ込みで52ドル。7600円です……。

 いいっすか、ラーメン2杯とチャーハン1つだけですよ……。なんで、7600円やねん……困る……。

 火曜の午後便でメキシコまで飛びます。ダラスの空港は、それほど混雑はしてませんでした。

 ダラス~メキシコシティは2時間半の距離。満席でしたけど、ほとんど寝てました。

 ダラスのアメリカン航空のラウンジ。広くてきれい。

 メキシコに到着。入国審査は、ただパスポートチェックだけ。ものすごく簡単。コロナ関係の面倒な書類とか全く必要なし。

 メキシコシティの空気は薄いんです。標高2240m。富士山の5合目とほぼ一緒。

 階段を駆け上ると、しっかりと空気の薄さを感じますよ。

 路地裏は、ちょっと危ない雰囲気が漂います。

 毎年、骸骨があちこちに飾られています。死者の日に近いとか……。

 水曜日は1日、ホテルの部屋で写真整理と洗濯。

 晩ごはんは、大事に持ってきた宝物。本当にうまいのか?

 これが、びっくりのうまさでした! 素晴らしいです。本当に面倒なんだけど、本当においしかった!

 木曜日はメディアシャトルでサーキットに向かいます。

 途中には名物の大渋滞。

 サーキットは、着々と準備が進んでいます。

 いろんな準備なんだけど、妙なレースカーのようなものを表彰台に上げていました。

 ホンダの吉野さんと立ち話をしていたら、いつもの骸骨さんがきたので一緒に取ろうということになったら、持っていたのが11番! そりゃそうだ!

 吉野さんいわく、この高地の空気が薄いことに関して「ホンダとして難しいんですけど、きちんと対策できています」と力強いお言葉をいただきましたよ!

 リッチー・ギンザー選手がホンダが初優勝したこの地で、今年も勝てるのか!

 パドックの中にタコス屋さんです。無料です! 無料!

 なんて素晴らしいんでしょ!

 メニューです。

 上から3番目のグリンガ。おいしかったですよ!

 メキシコGP、どんな展開になるんでしょうね!

熱田 護

(あつた まもる)1963年、三重県鈴鹿市生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。1985年ヴェガ インターナショナルに入社。坪内隆直氏に師事し、2輪世界GPを転戦。1992年よりフリーランスとしてF1をはじめとするモータースポーツや市販車の撮影を行なう。 広告のほか、「デジタルカメラマガジン」などで作品を発表。2019年にF1取材500戦をまとめた写真集「500GP」を、2022年にF1写真集「Champion」をインプレスから発行。日本レース写真家協会(JRPA)会員、日本スポーツ写真協会(JSPA)会員。