F1カメラマン熱田護の「気合いで撮る!」

第49回:ペレス選手がトップ獲得! またもレッドブルが1-2を決めた第4戦 アゼルバイジャンGP

 ペレス選手の優勝!

 土曜日のスプリントレースも勝って完勝です。

 レッドブルのマシンが他のマシンに対して圧倒的なスピードがあるのは決定的です。

 レース序盤、ルクレール選手を抜いて2位になったところ。

 レースペースは圧倒的でした。ルクレール選手+フェラーリのスピードはトップ争いに絡めるほどではありませんでした。

 ネバーギブアップと書いてあります。

 圧倒的チャンピオンのフェルスタッペン選手と同じマシンでどれだけやれるのか、自問自答の日々だと思います。毎戦、一体どんな気持ちで戦っているんでしょう? 負けてたまるか!

 パルクフェルメで、フィジオの人とあいさつ。ほっぺたをつねるのは夢じゃないよねってことかな? 嬉しそうでしたね。

 2人で話すところを見ていて、今回のフェルスタッペン選手は笑顔がたくさんありました。ある程度納得した2位という内容だったんでしょう。

 でも、ペレス選手のこの表情は、え! マジ! って感じの会話なのかな??

 レッドブルの1-2。2人の表情が和やかでよかった。

 スタート前。フェルスタッペン選手。

 今回のセーフティーカーのタイミングでピットインした不運と若干のマシンの扱いづらさ。いろいろと学ぶことがあったというコメントもありましたけど、長いシーズンで確実の2位のポイントを取ったということでしょうか。

 角田選手。予選8番手を獲得。

 チームの戦略でタイヤの使い方の的を日曜日のレースに絞った結果というのもありますが、きっちりと仕事をしました! 素晴らしいです!

 FP1の序盤に右リアを壁に当ててしまって戻ってきたところ。ちょっとびっくりしてしまいました……。

 心配してトストさんがピットウオールから見にきていました。

 今シーズンでチーム代表を辞する決断をしたトストさん。角田選手にとって、恩返しは好成績です。

 この高速サーキットでアルファタウリのマシンは厳しいという予想でしたけど、よいセットアップが見つかったんでしょうか。

 グリッドで笑顔を見せる角田選手。いい感じ!

 結果は10位入賞! 1ポイントを獲得。

 素晴らしいです。ミスなく完走できて完璧な仕事をしてくれました。評価はどんどん上がっているんじゃないでしょうか!

 アロンソ選手は4位! まあ、ほんとに素晴らしい!

 ランキングは3位です。嬉しい!

 小松さんのお仕事モードの表情。今回は残念ながらノーポイントでした。

 まあ、ハースのマシンとの相性はよくなかったということですね。

 3日間の天気はよかったです。

 去年のアゼルバイジャンGPの時に、僕はコロナに感染してしまって銀座のホテルで隔離生活をしていたんです。一番右の建物が建設中だったのがしっかりと完成し、輝いていました。

 にぎわっているパルクフェルメの中を体重測定に向かうガスリー選手。

 今回はいろいろ難しいレースでした。でも、マシンのパフォーマンスを見れば、アルファタウリから移籍したのは間違いではなかったと思います。

 F2の岩佐選手。ランキングトップで迎えた今回は、苦戦……。

 結果的にレース1、レース2ともノーポイントに終わってしまいました。

 今年はレースごとに速い選手、チームがよく変わります。そういう意味で、今回のダムスチームは外しちゃったのかな? ランキングは3位に落ちてしまいました。

 F1はもちろん、F2にいるほとんどのドライバーはみんな速い。チームの持っているセットアップの当たり外れで大きく順位が翻弄されます。

 次戦はイモラ。僕は期待しています!

 アレジさん。少しだけ立ち話をしました。

 ジュリアーノはどんな感じなのって聞いたら、「日本のレースのレベルはすごく高い。でもゆっくりとよくなっていると思うしトムスの館さんにはすごく感謝してます」って言ってました。

 土曜日のスプリントレースの赤旗中断の時にコースに現れた黒猫ちゃん。この後、マーシャルさんがコースから追い出しました。

 まあ、いつも通っている道が、今日はダメよって分からんものね。

 この猫は、何回も行った中華料理のテイクアウトの店の猫。ちゃんと餌ももらっていて、よく太っています。街中ではたくさん猫を見ます。

 ホンダの折原テクニカルダイレクター。本橋さんの後任の方です。今回はお話しできなかったので次回は突撃してみようと思っています。

 このシーンは、コース脇です。マーシャルさんが料理をしています。しかもF2のレース中……。

 まあ、いろんな国がありますからね。でも、レース中に料理をしているのは初めて見たかも……。

 今回のアゼルバイジャンGPのチケットは完売とのこと。以前はガラガラでしたから、知名度や人気が出てきたということでしょうか。いいことです。

 次戦はマイアミGPですね。僕はお休みします。

 前にも書きましたが、今年の航空券、宿やレンタカーの料金はものすごく高いです。ざっくりと言うと、コロナ以前の倍の経費がかかってきます。円安ということもあるし、コロナで厳しかった旅行業界が値上げしているということもあります。ですので、単発で開催されるGPはどうしても割高になってしまうので、致し方なくお休みしないといけない状況です。

 次回はイモラからの3連戦に行く予定です。マイアミは日本でテレビ観戦します。

 ではでは!

熱田 護

(あつた まもる)1963年、三重県鈴鹿市生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。1985年ヴェガ インターナショナルに入社。坪内隆直氏に師事し、2輪世界GPを転戦。1992年よりフリーランスとしてF1をはじめとするモータースポーツや市販車の撮影を行なう。 広告のほか、「デジタルカメラマガジン」などで作品を発表。2019年にF1取材500戦をまとめた写真集「500GP」を、2022年にF1写真集「Champion」をインプレスから発行。日本レース写真家協会(JRPA)会員、日本スポーツ写真協会(JSPA)会員。