F1カメラマン熱田護の「気合いで撮る!」

第60回:ハンガリーGPの1位は、やっぱりフェルスタッペン! 決勝のお話と、予選Q3のアタックラップの比較写真もお届けします

 予選こそ2位でしたけど、レースが始まってしまえば、いつもの圧倒的スピードのフェルスタッペン選手でした!

 堂々の7連勝! 隙なし! 素晴らしい!

 そして、トロフィーですよね……。

 2位は、これがまた素晴らしい走りのノリス選手でした。

 高速サーキットのシルバーストーンがクルマの相性がよかったと思っていた僕が間違っていました。低速サーキットのハンガロリンクでも、マクラーレンは速かった。

 表彰台でお得意のドンしてからのシャンパンシャワーのご披露。そのドンの振動でマックス選手の1位トロフィーが破壊されていたわけですけど……。

 え! え!! え!!!!!! マジ!!!! って瞬間。

 ノリス選手はシャンパンが目に入ったのか? それとも反省??

 笑うしかないよね。

 すみません……って会話かな?

 600万以上とかいう情報もあるけど、ほんとかどうか分かりません。でも、高いことは確かですよね。

 おめでとうございます! 今季レッドブル12連勝!

 ホンダもそういうことなんだけどね。微妙な雰囲気は若干感じます。今回のフェルスタッペンの通勤車はフォードだったし……なんで撤退とか言っちゃったんだよ……。

 どんどん勝ちが進むにつれて、その想いは弱まるのか強くなっちゃうのか、自分でもよく分からんけどね。

 でも、胸にHONDAって書いてあるから、ホンダなんだよ。きっとそう。

 折原ゼネラルマネージャー、頑張っています。現場監督として貫禄も出てきたかな。

 今回の注目を一身に集めていた、復帰リカルド選手。予選13位。レースも13位。

 ぶっつけ本番で、スタートのゴタゴタで下がって上がってきたという印象の13位。さすがという感じでしょうか。

 アルファタウリのマシンに3番が付くことになろうとはね。

 FP1で乗り込んだ直後。変顔をしているわけではなく、ヘルメットのかぶり心地の動作の中での表情。

 でもリカルド選手だから、余裕で……というわけではなく結構緊張してましたね。そらそうですよね。リカルド選手も、ドライバー人生がかかっている大事なレースが始まったわけですからね。

 対する、われらが角田選手。いつもと変わらぬ感じですけどね。

 トストさんにとっては最後のシーズンです。

 FP1の序盤、大粒の雨が降り始めました。角田選手の目の前が、チャンピオン3人。

 金曜日の夜にドライバーズミーティングが終わって、ホスピタリティーに戻るところ。金曜日のFP2で4位という好発進。どことなくうれしそうな表情に見えます。

 予選は17位でした。レースで挽回したいですけど、ここは抜きにくいハンガロリンク。

 グリッドには、ご両親とマネージャーのマリオ・宮川さん。と尾張さん。息子にアドバイスかな。

 やっと撮れた3ショット。いい笑顔です!

 お父さんのアドバイスが効いたのか、ソフトタイヤを活かして11番手で戻ってきた角田選手。すごくないですか!

 入賞か!? って思ったんですけど、タイヤ交換に入るたびにどんどん順位が落ちていくという、なんとも残念ないつものアルファタウリ。終わってみれば15位。

 リカルド選手より後ろのリザルトとなってしまいました。内容はわるくないと思うんだけどなあ。

 リカルド選手は、未だ強敵でした。やるしかない!

 フェルスタッペン応援席の中にYUKI応援ボード。人気はワールドワイド。本人もうれしいと思います。

リアム・ローソン選手も控えているわけです。

 レッドブルの好調は、現在ほとんどフェルスタッペン選手1人で頑張っている感じ。ペレス選手の予選のパフォーマンスが上がりません。

 もちろんレースで追い上げて今回も3位まで挽回しましたけど、普通に走っていれば2位でしたからね。

 グリッドの風物詩みたいになっている、ニューエイさんのじ~~~~~~。

 FP1の雨。もうちょっと降り続いてほしかった。

 アルピーヌは、今回は周選手にやっつけられてしまいましたね。ガスリー選手もフラストレーションがたまるレースとなりました。

 白髪になったヒュルケンベルグ選手。

 以下、予選、Q3のアタックラップ。シケイン2発目の縁石。

 ヒュルケンベルグ選手。10位。

 ペレス選手、9位。

 アロンソ選手8位。もうね、前後の向きの変わり方が芸術。カッコよすぎ! 大好き!

 ルクレール選手、6位。

 周選手。なんと5位! 素晴らしい!

 ノリス選手、3位。

 フェルスタッペン選手、2位。

 ハミルトン選手、ポールポジション。

 サーキットが湧き上がりましたね! 静止画にすると派手さはないけれどスムーズで速い。

 F2岩佐選手の日曜日のレースは、6番グリッドからミディアムタイヤスタート。
よく追い上げて4位。

 土曜日のレースはスタートで頑張って2位表彰台獲得。ランキングは3位のまま、若干差が縮まったかな。

 返す返すも、予選の6位ってのが残念でしたね。スパに期待しましょう!

 F2、日曜日のレースを勝ったのは、ジャック・ドーハン選手。ご存知、お父さんは、レジェンドライダーのミックさん。久しぶりのいいレースでしたね。

 白幡メカからバトンを渡された、新木メカ。全戦じゃないけれど、F1メカニックデビューイヤーです! 頑張ってね!

 ノリス選手の活躍が目覚ましい感じがいたします。ピアストリ選手も徐々に速さが増しているように思います。

 いろんな意味で、夏休み前のスパが楽しみですね。

 僕は火曜に移動します。

熱田 護

(あつた まもる)1963年、三重県鈴鹿市生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。1985年ヴェガ インターナショナルに入社。坪内隆直氏に師事し、2輪世界GPを転戦。1992年よりフリーランスとしてF1をはじめとするモータースポーツや市販車の撮影を行なう。 広告のほか、「デジタルカメラマガジン」などで作品を発表。2019年にF1取材500戦をまとめた写真集「500GP」を、2022年にF1写真集「Champion」をインプレスから発行。日本レース写真家協会(JRPA)会員、日本スポーツ写真協会(JSPA)会員。