F1カメラマン熱田護の「気合いで撮る!」

第61回:ハンガリーからベルギーへ。ハンガリーGPで選手たちがサーキットに乗ってきたクルマは……!?

 ハンガリーから振り返ってみますよ。

 ゴールドの人。暑い中ご苦労さまです。汗かくよね……。

 この写真撮ったあと、サンキューって言ったら、うなずいてくれましたよ!

 コース脇に、毎年増え続けるフェンス。安全のために致し方ないんだけど、確実に撮れる場所が減っていきますね……。

 パドックからの出口、ホテルへ帰るアロンソ選手。ここのところ、表彰台が遠くなってきちゃいましたね。

 フェルスタッペン選手の運転。ホンダではない……。

 レッドブルはフォード・マスタング マッハ-E。電気自動車。ホンダではない。致し方ない。

 アルファタウリ。Type Rです。ドイツの広報車かな。

 アストンマーティンはアストンマーティン。

 アルファロメオはステルヴィオとトナーレ。

 マクラーレンはBMW・X5? レンタカーですね。

 アルピーヌはルノー。

 メルセデスは電気自動車。

 フェラーリはフェラーリ。

 ハースはボルボ。

 メディアの駐車場に止まっていたGT-R。ナンバーが素晴らしい!

 金曜と土曜の晩ご飯は、中華に行ってテイクアウト。尾張さんのなじみのレストランらしいです。

 チャーハンと青椒肉絲。味は、まあまあ。

 でも、夜の10時ごろに行って、閉店ギリギリに滑り込んで、晩御飯を食べられるのは幸せです。

 市内からサーキットに行くのはM3という高速道路。関係者用に右の路肩を走れます。

 ゲート近くにはドライバーの入り待ちのファンの方々。

 今年、パドックから最終コーナー手前のコーナーに橋ができて、われわれカメラマンにとって撮影の移動が容易になりました。でも、カメラマンのために作ったわけではなく、ドライバーがトークショーのためにファンゾーンに行くために作ったんです。

 ドラパレ用のトラック。かっこいい。

 日曜の深夜。圧倒的最下位で真っ暗になったフォトグラファーズルームを撤収したのは1時前くらいかな。

 火曜にブダペストの空港からフランクフルトに向かいます。もう大混雑。

 天候のせいなのか分かりませんが、飛行機は1時間半くらい遅れて出発。僕は、フランクフルトに着けばいいだけなので、全然焦らず。座って寝てました。

 旅をするのに、飛行機に乗らなければならないわけですが、チェックインのとき、搭乗のとき、重いカメラバックを軽いですって顔してやり過ごすというのはフラストレーションですね。まあ、仕方ないんですけどね。

 フランクフルト空港に到着。

 当たり前に、誰もマスクしてません。今回の飛行機の中でマスクしていたのは、多分、僕だけ。

 空港内にディスプレイされているクルマ。電気自動車なのかな? 知らないメーカー。

 フランクフルト空港で借りたレンタカー。アウディ・Q2。アップグレードです! やった!

 初めて乗るQ2。ディーゼル、2.0リッター、4駆です。

 日本で売っているのはFFだけなのかな?

 なんと、24kmしか走っていない。新車です。ですから、新車のにおい。ちょっとうれしい!

 僕のiPhoneをつなげて、ベルギーの宿までナビを入れます。便利になりました。

 ほんと携帯電話でナビが使えて、クルマの画面に出せるって素晴らしい便利さ。

 ベルギーの宿に夕方到着。フランクフルト空港のレンタカー受付の横にあるタイ料理屋さんでチャーハンを買ってきて、味噌汁付きで食べて寝ました。

 水曜は、宿代を現金で払わなくてはならず、キャッシングしたり、晩ご飯をスーパーに買いに行ったりしました。

 その途中で、宿の人がルクセンブルグに行けばガソリンが安いという話をしていたのを思い出して、時間もあるので行ってみました。10km走ればルクセンブルグ入国であります。入国といっても、そのまま何もないんですけどね。

 あまり減っていたわけじゃないんですけど入れてみました。燃費は約13km/Lです。

 ディーゼルは230円/L。ガソリンは247円/L。他の国より30円〜40円くらい安いかな。

 ですから、国境付近には、ガソリンスタンドだらけです。

 日本にはなくなってしまったシェル。フェラーリのポスターが何枚もありました。

 こういう看板があるから、国境なんだなってのが分かる。ベルギーは街中50km/h、一般道は90km/h、高速道路は120km/h。

 田舎道が気持ちいい!

 あそうだ。Q2は、どうかというと、しっかりした乗り心地。ディーゼルエンジンが付いているということを車内でしっかりと感じさせてくれる振動や音。エンジンは力強く加速するけど、ディーゼルの加速。楽しくはない。背の高さからくる乗り心地は、今まで乗った同じような形のクルマの中では一番いいかも。

 でも、前のA6に乗った時も感じた、アクセルとブレーキのカックンが若干あるのが好きじゃない。新車なんで、どんどん角が取れてきている感じです。あと、スタイリングが好きじゃない。

 宿に帰って、スパのミネラルウオーターで日本から持ってきたコーヒーを入れて部屋で仕事していました。

 木曜日、サーキットは雨。

 週末、ずっと雨予報。

 メルセデス。

 レッドブルは開幕から12連勝がかかっています。ホンダにとっても12連勝。

 マクラーレンの11連勝を超えられるか! 超えてほしい!

 アルファタウリ内の戦い。今回も注目したいです!

 ハンガリーはリザルト上では負けちゃった角田選手ですけど、各ラップタイムでは負けてたわけじゃないので、うまくまとめれば、勝てるはずですよ!

 雨という不確定要素あるけれど、条件は皆一緒。チームの戦略も頑張っていただきたい。

熱田 護

(あつた まもる)1963年、三重県鈴鹿市生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。1985年ヴェガ インターナショナルに入社。坪内隆直氏に師事し、2輪世界GPを転戦。1992年よりフリーランスとしてF1をはじめとするモータースポーツや市販車の撮影を行なう。 広告のほか、「デジタルカメラマガジン」などで作品を発表。2019年にF1取材500戦をまとめた写真集「500GP」を、2022年にF1写真集「Champion」をインプレスから発行。日本レース写真家協会(JRPA)会員、日本スポーツ写真協会(JSPA)会員。