F1カメラマン熱田護の「気合いで撮る!」

第68回:レッドブル フェルスタッペン選手の連勝記録を止めたのは、フェラーリ サインツ選手! 最後の最後までドラマがあったシンガポールGP

 連勝記録が途絶えました……。

 レース後にパルクフェルメに戻ってきたフェルスタッペン選手。金曜日から一貫してスピードがありませんでした。

 僕は今年のフェルスタッペン選手+レッドブルは無敵なんじゃないかと勝手に思ってました。高速サーキットだろうが、低速サーキットだろうが合わせてくるんじゃないかと思っていました。

 予選11位から5位ですから素晴らしいんですけどね。ここは特殊なサーキットだからね……って後になってみればさもありなんと言うこともできるかもしれません。さすがF1とも感じました。

 セーフティーカー後に、あんなにどんどん下がっていくフェルスタッペン選手を最近見たことがなかったのでビックリでした。

 グリッドに向かう直前、笑みもたくさんありました。

 ドライバーズパレードでも、笑顔がたくさんありました。まあ、冷静に勝ちは諦めていたのかもしれません。

 鈴鹿は大丈夫と僕は思っています。

 ペレス選手。角田選手とぶつかり、アルボン選手に追突。なんとか結果を出さねばという焦りもあるのかな。

 角田選手。なんともね……。

 予選でフェルスタッペン選手に邪魔されてタイムが出なくて2アタックラップ目にオーバーランで15位。

 オープニングラップでペレス選手と接触、ラジエータを破損してリタイア。

 マシンは大幅アップグレードしてポテンシャルはアップしていたように思います。

 本人も言ってましたけど、マシンがいいときにうまく噛み合わないというレースが今年多い。鈴鹿で仕切り直しだね。

 ローソン選手は9位で初入賞。順調です。

 アルファタウリ、ニューバージョン。鈴鹿でうまく作用するといいな。

 勝ったのはサインツ選手。ポールポジションから優勝。おめでとう!

 セーフティーカーのタイミングでサインツ選手がタイヤ交換、コースに出てきたところにフェルスタッペン選手。個人的には一番盛り上がった瞬間でした!

 スタートからしばらくフェラーリの1−2。ちょっと前まではフェラーリ絶不調だったんですけどね。うまくサーキットに合わせたマシンを持ち込めたということですかね。

 アロンソ選手が入賞できず……。明暗別れたグランプリとなりました。

 2位! ノリス選手です。

 安定した速さがあります。素晴らしいです。

 いい表情していました。これからが非常に楽しみな選手です。

 リカルド選手。サポーターを外していることも多くありました。レースしたいでしょうね。

 マグヌッセン選手と小松さん。10位入賞。

 木曜日に小松さんと話していて、「マグヌッセン選手の予選のタイムをなんとかしたいという話を本人とじっくり話し合ったんだ」ということでしたので、その効果が出たのかな?

 素晴らしいレース結果だと思います。

 アルピーヌのフロントウイング新バージョン?? 違う??

 木曜日、松崎さんが全てのグリッドの路面のデータを取っていました。コツコツと小さなことの積み重ねが大事なんです。

 シンガポールフライヤーにも乗りました。ちょっと走行時間が写真映えの時間帯と違うんだよね……。

 ウイリアムズのガルフカラー。マクラーレンがモナコで走ったときの方が好きかな……。

 ラッセル選手、ラストラップにクラッシュ。残念。

 悔しいでしょうね。

 ガスリー選手は12番グリッドから6位入賞。素晴らしい!

 オコン選手はトラブルでリタイア。いいところは知っていたように思います。

 今回からLEDが新しくなったかも? 去年から?

 ドラパレでトヨタ・スポーツ800。日本車だから角田選手に割り当てられたんだと思うんだけど……。

運転していたオーナーに聞いたら、ホンダ・S600も持っているんだって言うし、ほかにも20台持っているとか話が終わらず……。

 さあさあ、次は日本GPですよ! 天気はどうかな?

 飛行機の時間が迫ってきて焦っています! では、鈴鹿でお会いしましょう!

熱田 護

(あつた まもる)1963年、三重県鈴鹿市生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。1985年ヴェガ インターナショナルに入社。坪内隆直氏に師事し、2輪世界GPを転戦。1992年よりフリーランスとしてF1をはじめとするモータースポーツや市販車の撮影を行なう。 広告のほか、「デジタルカメラマガジン」などで作品を発表。2019年にF1取材500戦をまとめた写真集「500GP」を、2022年にF1写真集「Champion」をインプレスから発行。日本レース写真家協会(JRPA)会員、日本スポーツ写真協会(JSPA)会員。