F1カメラマン熱田護の「気合いで撮る!」

第70回:待ちに待った日本GP、鈴鹿サーキットには3日間で22万2000人が来場! 来年4月にまた鈴鹿でお会いしましょう!

 さあ! 日本GPでしたね!

 予想通り、フェルスタッペン選手のブッチギリの優勝!

 特に、130Rで撮影していた予選のアタックラップに私、感動しました! もう、半端ないほかの選手とは違うラインでシュパッと現れたそのスピードに本当に声が出ました! すっごい、まじ、すごかった!

 そして、コンストラクターズタイトルも決定! ホンダの皆さん、おめでとうございます! その記念撮影に間に合わず、撮影できなかったことが悔やまれます……。

 スタート前のグリッドには、ホンダの三部社長さんとHRCの渡辺社長さんがいらっしゃいました。

 表彰台もうれしそうな表情のフェルスタッペン選手。

 なんというか、レッドブルのクルマのポテンシャルとフェルスタッペン選手の力を遺憾なく発揮した日本GPでした。

 スタート前にヘルメットをかぶる少し前。緊張感に包まれる空間です。

 スタート、後ろの方でアルボン選手とボッタス選手が接触したり、半分出ているハミルトン選手など、混乱したスタートでした。

 コース上に散らばったデブリを片付けて清掃するために入ったマーシャルさんたちの後ろからボッタス選手。コースに出るように指示を出したタイミングが早かった。

 見た目よりも、危険な感じではなかったようにも思いますけど、今後に注意ですね。

 迅速な清掃ありがとうございました!

 アロンソ選手の日本バージョンヘルメット。サムライですから!

 マクラーレンが速かったですね。

 2位にノリス選手、3位にピアストリ選手。ピアストリ選手は初表彰台!

 2人ともいいドライバーですね。

 角田選手……12位……。

 レース後のインタビュー中の表情。フラストレーションを感じている印象。たくさんのファンの前で思い通りのレースを戦えなかった、結果を残せなかった。

 悔しいでしょうね……。

 チームと共にいい方向に向かっていくように努力すること、レースストラテジーに翻弄された母国GPとなりました。

 見えるかな?

 決勝のレース直前のフェルスタッペン選手のマシンの正面で撮影していたら、メカニックさんが来て……「見てみろよ! ブレーキダクト! 日本国旗を付けといたから!」って。

 うれしいね! 思わず「ありがとう!」って言っちゃったよ!

 たまたま一緒になったフェルスタッペン選手とペレス選手。本来なら、レッドブルの1-2でなければならないですよね。予選から決勝レースも、うまくいきませんでしたね。

 S字でレースを見学していたベッテル選手。どうなんでしょう??

 レースしたいんじゃないかな。僕はそう思います。

 ルクレール選手が4位。フェラーリは鈴鹿では速さが発揮できませんでしたね。

 今年は天気もよかったし、お客さんもたくさん来場していただきましたし、よかったよかった!

 3日間で22万2000人の来場! 素晴らしい!

 レース後にファンにサインしに出てきたハミルトン選手。

 こういうシーンはほかのグランプリでも見かけます。こういうところは、ほかのドライバーにも見習ってほしいなあって思います。

 ペレス選手側の奥で無線を聞いて勉強中の岩佐選手。パドックでは一度も見かけなかった。どこにいたんだろう?

 田辺さんと小松さん。何を話しているんだろう。

 田辺さんは、昨年開催した写真展にもきていただきました。小松さんもきていただきましたね。

 山本さんと、元ウイリアムズの白幡さん。

 突然の発表でびっくりしたのが、トヨタドライバーの平川選手のマクラーレンリザーブドライバーの発表。

 土曜日には、豊田会長、平川選手、小林可夢偉選手と中嶋一貴さんも鈴鹿サーキットのマクラーレンのホスピタリティーで記者会見。

 なぜ、トヨタ? トヨタがPUを作ってマクラーレンに供給するの?? リザーブドライバーって、とりあえず、実車に乗ってからじゃないとね……とか、色々疑問炸裂する出来事でした。

 時間がなかったので詳しい話を僕は聞くことができなかったんですけれど、トヨタという会社がF1に興味を持ってくれていたことがうれしかったし、今後、今回の発表が日本のモータースポーツ界にとって近い将来に前向きなことに繋がるといいなというのが現時点での感想です。

 さて、サーキットでたくさんの方から「熱田さ~ん!」って声がけをいただきました。

 移動中とかで写真を撮れなかったり、気付けなかったりした場合もあったと思います。ごめんなさい! 次回はもっと大きな声で呼んでくださいませ!

 順不同で写真を載せますね。

 ブルーインパルスが飛んできてくれました。そして、今年の国歌斉唱の自衛隊の方の歌がすごく心に染みました。

 フェルスタッペン選手に始まり、そしてチャンピオン確定という素晴らしい日本グランプリとなりましたね。

 遠方から、この日のために頑張ってお金を貯めて来場したんですというファンの方もたくさんいらっしゃると思います。サーキットで実際に走っている姿、音、匂い、雰囲気を感じていただけると、またその素晴らしさを分かっていただけたかと思います。

 また、まだ実際に見たことがないという方には、ぜひ一度鈴鹿サーキットにF1を見にきてください!

 道中混むし、暑い、寒い、お金もかかる、けれども現物はテレビとは違います。ぜひ、来年見にきてください!

 終わってしまいましたね。でも、次はもうすぐです! 4月です!

 今シーズンもまだまだ続きます。

 次戦のカタールGP、僕はお休みします。なぜならば、取材費の高騰で行けないんです……致し方ないです。アメリカGPからは行きます!

 では、また!

熱田 護

(あつた まもる)1963年、三重県鈴鹿市生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。1985年ヴェガ インターナショナルに入社。坪内隆直氏に師事し、2輪世界GPを転戦。1992年よりフリーランスとしてF1をはじめとするモータースポーツや市販車の撮影を行なう。 広告のほか、「デジタルカメラマガジン」などで作品を発表。2019年にF1取材500戦をまとめた写真集「500GP」を、2022年にF1写真集「Champion」をインプレスから発行。日本レース写真家協会(JRPA)会員、日本スポーツ写真協会(JSPA)会員。