F1カメラマン熱田護の「気合いで撮る!」

第71回:日本GPから1か月英気を養って、アメリカGPからの3連戦に向けて出発!

 日本GPのときにお借りしたフェアレディZ。

 何度も書きますけど、かっこいい!

 東京に向かう帰り道の新東名のSA。高速道路をゆっくり走っても乗り心地いいし快適。

 エンジンがほとんど見えないけど、405馬力のツインターボエンジンが載っています。低速からモリモリトルクです。

 正直、これ以上馬力って要らないね。1000馬力あっても自慢にはなるかもしれないけど一般人には到底扱えない。400馬力でもそう思います。

 内燃機関エンジンの終焉が近いとすれば、超貴重なエンジンです。

 1週間借りてましたけど、返却したくなかった……。

 まだ多くのバックオーダーがあると聞いています。たくさんの人に乗ってほしい日本製スポーツカー。僕はオートマじゃなくてマニュアルがいいな。

 鈴鹿のイオンモールでグランプリさんの協力で、僕のカレンダーや写真集を販売させていただきました。多くの方に来場いただきありがとうございました!

 カレンダー、Amazonでも販売中です! まだの方はぜひ買っていただきたい!

 鈴鹿サーキットに、こんなうちわを作ってくれている人がいる! って、X経由で教えてくれた方がいました。なんとありがたいことなんでしょう!

 日本GPが終わってしばらくしてから、インスタにご本人から連絡ありました!

 すぐ後ろにいたのに気づけなくてごめんなさい! ありがとうございます!

 お仲間の皆さんですね! 楽しそうでいい感じ!

 レースと全く関係ないけど、オリジン弁当に久しぶりに行ってみたら、のり弁が291円って! 安い! そしておいしい! 日本て素晴らしい!

 って思うんですけど、でも長期的にみて安いってことは薄利ということ、イコール給料が上がらないってことですから、安いばかりが正義ではないですよね。

 難しい問題ですけどね。

 キヤノンさんの動画収録に行ったときにいただいたバームクーヘン。お気遣いありがとうございます。

 還暦か~~~~って、思うと自分が60歳ってね。もっと大人かと思っていた年齢です。

 おじいちゃんになっているわけです。

 孫、なごみちゃん。

 おじいちゃんだもの、60歳にもなりますよね。孫はかわいいって、ずっと皆さん言ってますよね。本当にかわいい!

 カタールGPをお休みしたので、ほんの少し時間ができて会いに行けました。

 フェルスタッペン選手のチャンピオン獲得の写真が撮れなかったのは残念だけれど、行かないと決めたのはシーズンが始まる前ですからね。どうすることもできませんからね。

 そしてSUPER GTの撮影のために、熊本に行きました。富士山の上を飛ぶんですね。

 熊本には1日早く行ったんです。

 その目的は、娘夫婦が阿蘇で牧場をやるんだと宣言して行っていたのでその様子を見たくてね。左が旦那さんのヒロくん。長身でイケメン。

 素晴らしくきれいな場所です。

 赤牛という牛。放牧して自由に過ごすという育て方。

 かわいいんですよね。

 雄大なという言葉がピッタリ。

 畜産という職業を選んだ都会から来た夫婦。いろいろ大変でしょうけど、頑張っていました。

 聞くと、阿蘇周辺も過疎化が進んでいるそうです。

 若い人は皆大きな町で暮らしたがる。農業、畜産を積極的にやろうという人は少ない。

「若い人がもっと積極的に関わってくれるような畜産を目指してやっていこうと思います」とヒロくん。

 そんな旦那の思いを理解して地元の皆さんと仲良くしている娘を見れてホッとしました。

 2人で頑張っていい牧場を作ってください!

 南小国町にあるそば街道で食べたそばがおいしくてびっくり。そば街道というのがあって、多くの観光客が訪れているそうです。

 たまたま行ったその夕方に、「海外からのお客さんのために特別に神楽をやるので見に行きますか?」と言われれば、写真を撮りたいです!

 日本の伝統を美しい景色、澄んだ空気の中で感じながら写真を撮りました。
刀は本物だそうです。

 素晴らしいひと時を過ごしました。

 熊本で借りたレンタカーは、ホンダ・N-BOX。

 前々回かな、岡山で借りたレンタカーがワゴンRでしたから、そんな感じかな~~~って乗ってみたらびっくり! 正直に言って、全然違う。

 レンタカーの軽をこれまであまり借りてこなかったので分からなかったんですけど、最近の国産車は、大まかに言ってどれも同じような感じかなって思っていたんですよ、でも、ほんと、N-BOXが素晴らしい!

 ちゃんと、サスペンションが動いて山道のギャップもいなしてくれるし、ブレーキやアクセルの踏んだ量とその効き具合もちょうどいい。CVTもちゃんと加速する。いや本当に軽として素晴らしい出来です。

 ホンダがF1をやっているからとかそんなの関係なしに、これは売れるわけだと思いました。外見は軽ってほとんど同じように見えるけど、中身はこんなに違うんだということにいい意味でびっくりです。

 Uターンしようと思ってバックしたら、草むらの中にある突起物でプシュッとパンク……。トランクを開けたら、パンク修理剤しか入ってなくて、パンクの穴は大きくてとても修理剤ではふさがらない……。

 途方に暮れていたら、ヒロくんが自宅のオデッセイを貸してくれて、SUPER GTの取材に行っている間にタイヤ交換をしてくれるということに。

 ご迷惑をおかけしました。やっぱり、テンパーでもいいからスペアタイヤを積んでほしいなあ~、走れなくなっちゃうもの。

 SUPER GTに向かうお客さんのクルマはワンボックスが少なかった。クルマ好きな人がこんなにいるんだと渋滞中うれしかった。

 僕は、このオートポリスのサーキットの撮影は過去何度も来ているのですが、レースでの撮影は初めてのような気がします。ですので、コース下見に行ってきました。

 小山美姫選手。彼女がF1の前座のWシリーズに出ていたときに何度か取材させてもらいました。

 今は、SUPER GTドライバーです。レギュラーで乗れるようになるといいですね。

 僕は、日本人のドライバーにどんどん世界に出ていってほしいと思うんです。これまでもいろいろなカテゴリーで挑戦しているドライバーはたくさんいます。実際には東洋人というだけで、チーム、オーガナイザーからも嫌がらせに似たことをされるという話もよく聞きます。

 ですので、実力で速い&英語力は当たり前、さらにどんどん降りかかってくる無理難題を突破する力も絶対に必要。ですから、ヨーロッパのレースで好成績を収めるというのは、島国から遠く出ていくというビハインドの何倍も大変なことなのです。

 でも、それをやり抜けばステップアップもできます。評価を得てF1まで上がってきてほしい。

 そしてアメリカへ。

 アメリカ、メキシコ、ブラジルの3連戦。ハードな旅程ですよね。

 4週間日本にいたので、飛行機に乗るのが億劫になってました。今回はダラスまで行き、レンタカーでオースティンに向かいます。

 ダラス空港ターミナル近くにある、レンタカーセンター。巨大です。

 指定された番号にあったのはヒョンデ。

 荷物を載せてナビをセットしてエンジンをかけたら、インジケーターに右のヘッドライトを確認してください! って出た。見ると、右が点灯してない。

 近くにいたAvisの人に聞いたら、じゃあ隣のこれ乗ってけば……って感じ。そんなんでいいのって感じだけど……。

 隣にあったのが、シボレーのマリブってセダン。こっちの方が好みだしいいかって感じ。

 乗り心地は、アメリカン。普通に走る。トランクはデカイ。

 調べると1.5リッターターボらしい。163馬力。もちろんオートマ。

 オースティンのホテル。すごく早くに予約したので安く泊まれた。でも、5泊で8万円くらい、例年のおおよそ倍。

 チェーン店のジャック・イン・ザ・ボックスでお昼ご飯。

 セットで1900円! でっせ! 痺れる!

 オースティンのホテルの無料朝ご飯。

 ホットケーキは自分で作る。甘い。うす~いアメリカンコーヒー以外全部甘い。

 レッドブルに星条旗の星。アメリカは大きなマーケットですからね。

 リカルド選手の復帰ですよ! どんな走りを見せてくれるのか楽しみです!

 ピット裏のホスピタリティーがちょっと豪華に2階建てになりました。

 明日から走行開始です!

熱田 護

(あつた まもる)1963年、三重県鈴鹿市生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。1985年ヴェガ インターナショナルに入社。坪内隆直氏に師事し、2輪世界GPを転戦。1992年よりフリーランスとしてF1をはじめとするモータースポーツや市販車の撮影を行なう。 広告のほか、「デジタルカメラマガジン」などで作品を発表。2019年にF1取材500戦をまとめた写真集「500GP」を、2022年にF1写真集「Champion」をインプレスから発行。日本レース写真家協会(JRPA)会員、日本スポーツ写真協会(JSPA)会員。