F1カメラマン熱田護の「気合いで撮る!」

第73回:アメリカGPはスプリントも決勝もフェルスタッペン選手がダブル優勝! 角田選手も8位入賞&ファステスト獲得

 アメリカでの2戦目、COTA(Circuit of the Americas)です。

 土曜日のスプリントレース、日曜日の6番手スタートからのレース、両方とも優勝のフェルスタッペン選手。レースのときの強さ半端ないです。

 これで50勝目。これは歴代5位。4位はアラン・プロスト選手の51勝。3位はベッテル選手の53勝。まあ、今年中に3位になれそうな勢いです。

 2位はハミルトン選手だったんですが、レース後の車検で車体下部のスキットブロックが削れすぎで失格となりました。同じ理由で6位だったルクレール選手も失格。これは、ルールですから仕方ないです。

 パルクフェルメでうれしいんだけどなんつーか……という表情も多かったノリス選手が2位になりました。3位がサイン選手。

 ペレス選手が4位。

 でも、一貫して速さが見られなかったですね……今回も。次戦は地元メキシコですからね。

 レッドブルは、アメリカ用スペシャルカラーリング。アメリカっぽいデザイン。

 われらが角田選手! 今回はいいレースを見せてくれました。8位入賞でした。

 最終ラップにソフトタイヤを履いて見事ファステストラップも獲得して5ポイント追加。

 アップデートも効果あったのかな。

 リカルド選手が復帰しました。5レースぶり。

 笑顔が多かったリカルド選手でしたけど、まだ痛むのかな……ペースが今ひとつでしたね。

 今回のドラパレに使われたのはアメ車のオープンカーとフェラーリ。V8のドロドロって排気音とともに排ガスが臭い! いい感じでした!

 まあ、時代には逆行してますけど、僕は好き。

 でもね、異常気象のニュースとか見るとそうも言ってられんなあという気持ちもあります。

 今回は見学のローソン選手。日本のスーパーフォーミュラには出るのかな?

 ポールポジションのルクレール選手とサインツ選手のフェラーリ。今回はレースペースがイマイチでした。

 ハース。今回大幅なアップデート投入!

 期待されましたが、このサーキットとの相性はあまりよくなかったのか予選は14位マグヌッセン選手、16位ヒュルケンベルグ選手でした。

 レーススタートはピットレーンスタートを選択。レースは11位ヒュルケンベルグ選手、14位がマグヌッセン選手。メキシコはどうなりますかね。

 恐竜タワー(そう呼ばれてはいません)。その口のところに登れます。

 下を見るとこんな感じに見えます。風が少しあったので、ゆらゆらと揺れてました。

 お金を払うとどなたでも登れます。ちなみに、われわれカメラマンは、無料です、すみません。

 ネットではレッドブルの人事が話題になってますけれど、実際はどうなんでしょうね。

 面白おかしく話題を作ってクリック数を稼ぐという記事が多いのはどのジャンルでもそうなんですけど、チャンピオンが決まってしまっていますからね。余計にその傾向が顕著に出るのかもしれません。

 でも、マルコさんの年齢を考えれば引退を考えるというのも、さもありなんではあります。

 ガスリー選手のヘルメット、フランソワ・セベール選手というドライバーのカラーリングです。

 セベール選手はガスリー選手と同じフランス人ドライバーでした。アメリカのワトキンスグレンというサーキットで50年前の予選で亡くなっています。

 1コーナーアウト側の観客席。今年も満員でした。

 今年は3戦もアメリカでF1があります。あとはラスベガスだけとなりました。

 マーシャルさんの服装がオレンジ色ではなくブルーなんですね。

 ダラス・カウボーイズのチアリーダーさんたち。華やかさが増します。

 グリッドガールが消滅してから随分経ちますけれど、ここに男性が入ったり男性だけだったりしたときに華やかさが出るのでしょうか? 少なくとも、僕はそんな写真を撮りたいとは思わない……。

 グリッドガール復活しないよね……。

 ちなみに、日本のレースクイーンとF1のグリッドガールは役割が違います。

 オースティンはメキシコに近いので、メキシコからのお客さんがすごく多いです。ですので、ペレス選手の応援がすごい。来週のメキシコGPの予行練習みたいな感じでしょうか。

 今年一番過酷な取材の3連戦の最初が終わりました。水曜日にメキシコに移動します。

 頑張ろう!

熱田 護

(あつた まもる)1963年、三重県鈴鹿市生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。1985年ヴェガ インターナショナルに入社。坪内隆直氏に師事し、2輪世界GPを転戦。1992年よりフリーランスとしてF1をはじめとするモータースポーツや市販車の撮影を行なう。 広告のほか、「デジタルカメラマガジン」などで作品を発表。2019年にF1取材500戦をまとめた写真集「500GP」を、2022年にF1写真集「Champion」をインプレスから発行。日本レース写真家協会(JRPA)会員、日本スポーツ写真協会(JSPA)会員。