F1カメラマン熱田護の「気合いで撮る!」

第73回:アメリカから、街もサーキットもペレス選手一色のお祭りのような雰囲気のメキシコへ!

 アメリカGP、COTA(Circuit of the Americas)から振り返っていきましょうか。

 恐竜タワー(そう呼ばれていません)からの眺めは、このサーキットの特徴がよく分かりますし、アメリカのデッカイ感じもよく分かります。

 その展望台。ガラス張りのところもあります。

 やっぱりどこか支柱が見えるところに集まっているのが面白い!

 初日しか会えなかったピレリの精。日焼けが気になったのかな……。

 年々、派手さが加わっていきます。場所は駐車場からパドックに向かうトンネル。

 古いベンツのウィンドウシェード。売っているのか??

 日曜日の朝が一番渋滞しました。

 土曜日の夜にはクイーンのコンサートもあったんですね。見たかったけど、そこに行く余裕がありませんでした。

 サーキット近くの空き地の臨時駐車場。毎日10ドルずつ値上がりして、日曜日は60ドル=9000円。高い? 安い?

 メディアの食堂。朝、昼、晩ご飯を出してくれます。今年は提供してくれる会社が変わって、少しだけおいしくなった気がしました。

 この真ん中のメニューは「温かいラーメン麺のサラダ」というわけが分からないネーミングの食べ物! 食べてみても、なんなのか分かりませんでした……でも、提供していただいて大変助かりました。

 ホテルでのあま~い朝ご飯が厳しく感じたので、在庫のカレーメシにしてみた。うますぎる!

 このかっこいいカップはサーキットの飲み物に提供されていました。アルミ製です。このカップ、アメリカの方々は飲んでは捨てて、どんどん消費していきます。

 前にも書いたけど、プラスチック容器の捨て具合は半端ない。消費大国って感じ。

 クルマにしても、たくさん走っているピックアップトラックのエンブレムには誇らしげにV8 5.7とか書いてあります。燃費など気にしていないんでしょうね。消費するから経済が回っていく。

 そうですよね。

 環境問題も考えていますよ~ってポーズに見えてしまいます。

 トンネルの入り口に書かれたジョン・レノンさんの言葉。

「最後には全てうまくいく、もしうまくいかないのなら、それは最後ではありませんよ」

 まあね。

 でも、うまくいかないこともありますよね。切り替えて、次いってみよ~ぜ!ことも大事じゃないでしょうかとも思いますね。

 前から2列目の席で仕事をしていたんですけど、ふと後ろを振り向くと誰もいないレース後のプレスルーム。いつものことですけど……。

 ガレージ裏では撤収作業真っ盛り。

 アメリカの方々は特に自分の住んでいる州や国が大好き。デカイ国旗が高速道路を走っていると目に入ります。愛国心がすごい。日本とは明らかに違いますね。

 日本は君が代を歌わない学校の先生もいるくらいですからね……。

 この写真はホテルのエレベーターの中にドンと飾ってあります。三重県! ってエレベーターの中に飾らないよね。

 月曜日にダラス空港近くのホテルまで移動。350kmくらいの道のりをゆっくりと移動。高速道路でずっといきます。

 道は広い、路面わるいところ多し、ゴミ散乱多し。

 上の写真は、煽っているな~~~ってわけじゃなく、牽引しているいんですね。モーターホームで移動して居場所を確保したら、でかいSUVで買い物に出かけるんだも~んって感じでしょうか。

 アメリカンドリームかな。

 はみ出すのも大丈夫なのがアメリカ??

 ダラス空港近くのホテルにチェックインしてお腹が減っていたので、隣にあったお店に行ってテイクアウト。2250円。おいしかった!

 ホテルに2日間いて部屋に閉じこもる予定なので、クルマ使わないし経費節減のためにレンタカーを返却。1.5リッターエンジンとは思えないくらいの低速トルク。低速しかないという感じ。

 アメリカンです。なんの不満もないけれど、魅力もないかな・・・

 3連戦なので、洗濯はしなければなりません。ホテルにあった洗濯機と乾燥機。それぞれ1ドル。

 久しぶりに安い! って感じました! 乾燥機も完璧に乾燥していたしグッドジョブ!

 部屋でひたすら原稿書きと写真整理。

 ホテルの朝ご飯。もうね。甘いんだもの……甘党の僕でも厳しい……。

 パンケーキは左の蛇口からドロドロとカップに満たして、右の焼く機械に流し込む、閉じてくるんとして2分半。ピーと知らせてくれます。

 水曜日の14時過ぎにダラスフォートワース空港からメキシコシティー空港に2時間40分の旅。爆睡しました。

 メキシコの街。夜に到着すると夜景がすごいんですよ。

 空港からホテルまでは、ホテルが用意してくれるシャトルバスで移動。ここではレンタカーは使いません。

 ホテルの飾り付けはチェコ一色! チェコGPって感じ。

 朝9時ごろサーキット着。

 小松さんとレッドブルの鈴木さん。このとき、初会話だそうです。会話の内容は……。

 朝ご飯はサーキットで。メキシカンな感じとなります。

 好調マクラーレン。勢いを感じます。

 ピットレーンにど~~~んとチェコヘルメット! 地元ファンはありがたいですね。

 チェコ、踏ん張りどきですね。

 パドックには恒例のお店が営業開始。

 顔が怖いっての! 頭が燃えてるし!

 タコス屋さんでしょ、やっぱりね、メキシコですから。無料です。

 こんな感じ。おいしかったですよ!

 でも、正直な話、先日オートポリスで700円で食べた焼きそばの方が100倍おいしい!

 天気は3日間いいみたいです。ささ、明日からどんな展開になりますでしょう!

熱田 護

(あつた まもる)1963年、三重県鈴鹿市生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。1985年ヴェガ インターナショナルに入社。坪内隆直氏に師事し、2輪世界GPを転戦。1992年よりフリーランスとしてF1をはじめとするモータースポーツや市販車の撮影を行なう。 広告のほか、「デジタルカメラマガジン」などで作品を発表。2019年にF1取材500戦をまとめた写真集「500GP」を、2022年にF1写真集「Champion」をインプレスから発行。日本レース写真家協会(JRPA)会員、日本スポーツ写真協会(JSPA)会員。