F1カメラマン熱田護の「気合いで撮る!」

第93回:メルセデスのラッセル選手&ハミルトン選手で1-2かと思いきや!? 夏休み前になんだかもやっとしたベルギーGP

ベルギーGP、スパフランコルシャン。夏休み前のグランプリを制したのは、ハミルトン選手でした。

トップでチェッカーを受けたのはチームメイトのラッセル選手。会心の勝利をむちゃくちゃ喜んでいました。

のですが、表彰式の後のマシンの車検で、その重量が1.5kg足らず失格……。

 なんということでしょうか……。100%チームのミスなんでしょうね。

 残念無念でしょうね。しっかりとしたタイヤマネジメントでハミルトン選手を抑えて勝ったわけですし。お客さんにしても、あれま……って感じですよね。

 前回のハンガリーGPのチームオーダーもがっかりだけども、今回の失格も残念です……。

 パルクフェルメでは、若干ムッとした雰囲気だったハミルトン選手。

 ハミルトン選手はグリッド3番手からのスタート。調子はよかったんですよね。

 スタートは、ケメルストレートに行きました。お客さんの雰囲気が素晴らしい!

 一体どうしたんだって感じのフェルスタッペン選手。

 ポールポジションのタイムをたたき出し、ICE交換でグリッドは11位からスタートして5位(最終的に繰り上げで4位)。いつものフェルスタッペン選手のキレが見られませんでした。

 これまで得意としていたスパで5位が精一杯というのは、レッドブルの速さに陰りが見えました。

 パルクフェルメでペレス選手と話す姿がなんとも・・・

 予選の難しいコンディションの中では、フェルスタッペン選手の技でもぎ取った1番時計だったということです。

 木曜日のカコミ会見での笑顔の角田選手。

 グリッドは最後尾から、PU関係全部交換で60グリッド降格だったんですね。

 でも、レースを見てみてもペースはよくなかったように見えました。マシンのセットが決まらないままのレースって感じでした。

 夏休みは少し日本でゆっくりして、リフレッシュして後半戦に臨んでほしいです。

 リカルド選手は、絶好調とは言えないけれど、そこそこのペースで11位ゴール。繰り上げで10位となり、1ポイント獲得。

 ローソン選手。夏休みの間に、ペレス選手のシートが安泰なのか、はたまた交代になるのか……。

 ホンダの折原さん。今回初めてレッドブルのウエアを着用しているのを拝見しました。普段はRBのウエアなんですよね。

 聞いたら、レッドブルのガレージに入るときは着替えるんだそうです。まあ、そういうことですね。

 F2宮田選手、日曜日のレースで7位入賞でした! 6ポイント獲得。

 予選で10位以内に入ることができれば全然違う結果になるのは間違いなさそう。それぐらい、コースに慣れると速さを見せてくれているんです。

 今回は古いF1のデモランがありました。一番上のフェラーリのV12の音がぶっちぎりで素晴らしかった!

 1番上と2番目のフェラーリって違う日の写真なんだけど、ドライバー一緒の人かな? まあ、あり得る。

 小松代表の通勤風景。

 ホスピタリティーにたどり着くまでに多くのジャーナリストから質問攻めに合うのでなかなか先に進めません。でもまあ、それも仕事のうちということでしょうか。

 ハースのカプチーノをいただきながら、今回もお話をうかがってきました。

 ユベール選手への花束。ここで涙を見せる方もいて、あのときのことを僕も思い出しました。

 あの当時とはレイアウトが違っているのですが、僕はこの写真の右側で撮影していました。そのときの音がいまだに忘れられません。つらい思い出です。

 このサーキットの一番の見せ所のコーナーですが、危険であることには変わりありません。

 レースというスポーツをやる以上、事故というのは避けて通れないのも事実。

 ユベール選手だけでなく、オートバイや他のカテゴリーのレースでたくさんのレーサー、ライダーがここで亡くなっています。

 これ以上、つらい事故はないようにと祈るしかありません。

 F2のパドックの裏にあるバー。ずっと昔からここにあります。

 スタート前にマーシャルさんがお客さんを盛り上げます。いい雰囲気です!

 オールージュ。赤い川という意味。

 本当に、オールージュの下を流れています。

 確かに赤い。鉄分が多いからだそうです。魚とかはいそうもありませんね……。

 宿の近くの風景。まあ、ものすごい田舎です。

 今回は、アパカレー5個持ってきました! 大変助かりました!

 1セットは小松さんにあげました。

 まあ、なんでも高いので食費を抑えるためには必要だし、何よりおいしいんだもの。時間も、気にしなくて済むしね。

 ただ、スーツケースが重くなるから、飛行機に乗るときにエクセス取られないかドキドキするのが難点ということはある……。

 今回のレンタカーはシュコダのカミック。カッコわるいけど、乗ると素晴らしいクルマです。

 なんと、7速オートマチックトランスミッション、これが素晴らしい。

 乗り心地、直進性、静粛性。バッチグー!

 宿はベルギーなんだけど、去年も行ったルクセンブルグまでクルマで15分くらい。

 ガソリンを入れに行ってきました。60円くらい安い。リッター261円。

 スパフランコルシャン。僕は大好きなコースです。もちろん、写真を撮るということに関してです。

 その理由は、アップダウンがあり、走行するクルマとの距離も近く、天候の変化もある。

 おそらく40回以上は撮影にきています。最初は1984年のオートバイのグランプリ。スペンサー選手やローソン選手が走っていました。懐かしい。

 さあ、夏休みです! 楽しみだ!

熱田 護

(あつた まもる)1963年、三重県鈴鹿市生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。1985年ヴェガ インターナショナルに入社。坪内隆直氏に師事し、2輪世界GPを転戦。1992年よりフリーランスとしてF1をはじめとするモータースポーツや市販車の撮影を行なう。 広告のほか、「デジタルカメラマガジン」などで作品を発表。2019年にF1取材500戦をまとめた写真集「500GP」を、2022年にF1写真集「Champion」をインプレスから発行。日本レース写真家協会(JRPA)会員、日本スポーツ写真協会(JSPA)会員。