F1カメラマン熱田護の「気合いで撮る!」

第115回:ハンガリーGPはマクラーレン・ノリス選手とピアストリ選手が1-2フィニッシュ! チームごといろいろ抱えたままサマーブレイクに突入です

 ハンガリーGP。終わってみれば、やっぱりマクラーレンが速かった。

 終盤のマクラーレン2台のトップ争いは、パルクフェルメ撮影のためにガレージ裏で並んでいて撮影できませんでした。

 優勝したノリス選手にとってハンガリーのトロフィーは、壊さないようにしなければいけないという姿勢が見て取れました。床に置くとき、そしてシャンパンシャワーのとき、自分のトロフィーとピアストリ選手のものも裏によけてからのファイトでした。うれしそうでしたね。

 これで、首位のピアストリ選手が284ポイント、ノリス選手が275ポイントになりました。まだまだわかりません。

 フェルスタッペン選手は予選8位、レース9位で2ポイント。大苦戦でした。

 フェルスタッペン選手と角田選手のフロントウイングが違う仕様だったそうです。

角田選手、今回も苦戦。予選は16位、レースはPU交換をしてピットレーンスタート。

 チームとのコミュニケーション問題は続いているようですし、マシンへの信頼度も進んでいないように見えました。

 パルクフェルメでマシンを降りて、自分のマシンを見つめる姿。

 夏休み前のこのレースは、なんとかいいレースをしてスッキリとした気持ちでリフレッシュしてほしかったんですけど……。

 今回も、結果、ノーポイントに終わってしまいました。

 よかったことは、予選でフェルスタッペン選手とのタイム差が0.1秒だったことくらいです。結果を出すというのがいかに難しいか。

 なんとか、次こそはと思うんですけどね。

 今回のアロンソ選手の活躍は素晴らしかった。予選5位、レース5位で10ポイント獲得。FP1は背中の痛みで走らなかったんですけど、見事結果を持ち帰り。

 アストンマーティンのマシンはハンガロリンクでは速かった。ベルギーでは最下位。

 どこでも速いマクラーレン、サーキットによって得手不得手が出るチームがあります。

 ハース、マシンは速い。でもミスが出てしまって結果が出ないレースがここでも続いてしまいました。

 小松さんも、ドライバーも、エンジニアも、悔しさとフラストレーションを感じていると思います。

 いろんな要素が噛み合って初めて結果に結びつくのがモータースポーツ。だから、見ていても面白いんですけれど、ハースのレースを見ていると難しさも大いに感じます。

 難しい状況は、ハミルトン選手も同じ。予選で結果が出せない。レースではうまくいくときもある。

 マシンへの理解度なのか、それとも自分自身の問題なのか? 本人の気持ちはどうなのか。12位、ノーポイント。

 ルクレール選手、ポールポジションから序盤はトップを快走していました。

 レースは4位。悔しそうでした。

 ボルトレート選手が6位。

 最近、次々と成績を残すドライバーとして注目を集めています。ブラジルでどんどん人気出てきているんでしょうね。

 RBも調子を上げてきています。ローソン選手が8位で4ポイント獲得。

 ハンガロリンクが大改修。近代的なサーキットの施設が整った感じ。

 ただ、フォトグラファーズルームは狭く、コンテナの連結だったのが残念。

 Type R。RBのドライバー用。ドイツから運んできているんですね。

 レッドブルドライバー用のフォード。

 小松さん用、BMW。

 誰なのか知りませんけど、ピンクのRS6。

 ハンガリーの中華。木曜日に行ってきました。米が食べたくなってしまって……おいしかった。

 金曜日の夜はマック。ビッグテイスティーってセット。1622円。

 正直、おいしくなかった。日本のマックのが全然おいしい。

 今回のレンタカーはヤリスクロス。ベルギーでヤリスだったからその差が分かりました。

 乗り心地が、若干硬い。ので、ノーマルヤリスの方が好き。背が高いのが好きな人はいいと思います。

 F2、宮田選手。今回は金曜日の最初のセッションで走れなくて、ぶっつけ本番で予選。土曜日、日曜日と噛み合わないまま終わってしまいました。

 F1ドライバーの誰かのモーターホーム。

 今回は雨予報もあったんだけど、結局ウエットにはならず。フルフル詐欺。よくあることですけど、残念でした。

 さて、夏休みだ! 早く帰りたい!

 とりあえず、僕は帰ってすぐに、FSWに行ってハースのテストを取材します。またこちらで報告しますね!

熱田 護

(あつた まもる)1963年、三重県鈴鹿市生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。1985年ヴェガ インターナショナルに入社。坪内隆直氏に師事し、2輪世界GPを転戦。1992年よりフリーランスとしてF1をはじめとするモータースポーツや市販車の撮影を行なう。 広告のほか、「デジタルカメラマガジン」などで作品を発表。2019年にF1取材500戦をまとめた写真集「500GP」を、2022年にF1写真集「Champion」をインプレスから発行。日本レース写真家協会(JRPA)会員、日本スポーツ写真協会(JSPA)会員。