日下部保雄の悠悠閑閑

女神湖

iceGUARD 7&PROSPOEC Winter Driving Parkの集合写真。快晴の下に開催されました(そうです)

 凍結した湖で自分のクルマをドライブする、毎年恒例になっている女神湖のiceGUARD 7&PROSPEC Winter Driving Park、無事に今年も開催できました。1月中旬に急に暖かくなりヒヤヒヤしたが、当日は厳しい寒さが戻り、湖面もしっかり凍結していつも以上に良好なコンディションで迎えられた。

 以前にも紹介したが、Driving Parkはまだ運転を覚えたての頃の自分をイメージして企画したイベント。当時クラブの仲間で夏のスキー場の駐車場を借りてジムカーナでタイムを競った。クルマはラリー車かノーマル。ラリー車と言ってもサスペンションを変えてラリー計器を付けただけのシンプルなもの。お互いにクルマを取り換えながらワイワイと夢中になって走り回っていた頃で、速いタイムを出した人の走りを真似してみたり、先生は誰もいなかったがベストのコーナリングラインを見つけたり、ホントに身についたと思う。

 そんな体験を参加者も経験できるといいな、と思いつつDriving Schoolじゃなくて遊びの要素を強くしたParkを始めた。

女神湖センターからの湖上に降りた参加車たち。車種もさまざまです

 女神湖ではブレーキ/スラローム、円旋回、ハンドリングの3つのプログラムが組めるので、自由に選択してもらうスタイルだ。インストラクターがアドバイスをすることでドライビングの工夫に対するヒントになれば嬉しい。

コース外からインストラクターの無線でのアドバイス。無線の調子がわるかった皆さん、来年は改善します(だそうです)

 ここ数年の参加者はリピーターがほとんどで顔なじみばかり。このスタイルに慣れてもらっている。

 氷上は自車のスタッドレスタイヤで走る。氷は0.1ぐらいのμしかない。曲がらない止まらないの連続でなかなか思うように走れないが、それだけにどうすればいいか工夫する。雪があるところはグリップするが、何回か走っていると氷が磨かれてブラックアイス状態になる。

 超低速でも超高速で起こることが体験できるのが氷上のいいところだが、今年は雪壁も低く、コースアウトしても引っ張り出す手間がなく、フロントスカートへのダメージもない。

 皆さん楽しんで運転していたようです。

ハンドリングコースを走る前の簡単な説明。見るからに滑りそうな路面でしょ

 と書くと女神湖にいたようだが、実は体調を崩して東京でウジウジしてました。女神湖の運営チームから報告をもらってDriving Parkの状況を知ることができたけど、参加者に直接会えなかったのが残念。最後に電話をマイクにつないでもらい挨拶できたのがせめてもの慰めでした。

 イベントレポートとiceGUARD 7についてはCarWatchの別項で掲載されてますのでぜひお読みください。来年も開催できますように。

 翌週は体調も回復してしっかり女神湖に行ってきた。吹雪の中、トラクションコントロールがバンバン効くFF車での女神湖だったけど、2シーズン目のiceGUARD 7はたくましく走り切り蓼科に到着できました。

iceGUARD 7。235/45R18です
日下部保雄

1949年12月28日生 東京都出身
■モータージャーナリスト/AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員/2020-2021年日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員
 大学時代からモータースポーツの魅力にとりつかれ、参戦。その経験を活かし、大学卒業後、モータージャーナリズムの世界に入り、専門誌をはじめ雑誌等に新型車の試乗レポートやコラムを寄稿。自動車ジャーナリストとして30年以上のキャリアを積む。モータースポーツ歴は全日本ラリー選手権を中心に活動、1979年・マレーシアで日本人として初の海外ラリー優勝を飾るなど輝かしい成績を誇る。ジャーナリストとしては、新型車や自動車部品の評価、時事問題の提起など、活動は多義にわたり、TVのモーターランド2、自動車専門誌、一般紙、Webなどで活動。