まるも亜希子の「寄り道日和」

男のロマン!? 愛車のルーフキャリアと大格闘

MINI純正アクセサリーのルーフキャリアとルーフボックスを装着したばかりのわが家のMINIクロスオーバー。スキー道具一式と愛犬の荷物をたっぷり積むことができ、便利に使っていたのですが……

 男のロマンなのだと説得され、愛車のMINIクロスオーバーにルーフボックスを装着したのは2023年末のことでした。それまで私はちょっと抵抗があって、ずいぶんと渋っていたものです。大きな理由としては、重くなるし空気抵抗も悪化するでしょうから、運転感覚が変わってしまうのではないかということ。それに付随して、燃費もわるくなるのではということ。また、都心部の地下駐車場や立体駐車場は高さ制限が2.1~2.2mほどと低めのところが多いので、入れなくなってしまうのではないかという懸念があったこと。

 でもまぁ、ボックスにMINIと刻印されている純正アクセサリーだったので、装着した見た目がさすがにマッチしていたこともあったし、犬という家族を迎えたことで出かける際の荷物も増え、ルーフボックスがなければ積みきれなかった事実もあったので、私も納得したのでした。

 さらに装着後に運転してみて、3つのうち運転感覚の変化と燃費の悪化は、それほど気にならないことが確認できてホッ。とくに、東名高速や中央道を通ることが多いので、カーブが続く区間でフラフラするようになったらイヤだなぁと心配していましたが、そこは速度を控えめにすればぜんぜん大丈夫でした。

 ただ、最後の高さ制限で大問題が勃発! わが愛車には開閉可能なガラスルーフがついているので、開けたときにキャリアと干渉しないようにマージンをとっているからなのか、キャリアが高めの設定で、さらにボックスも高さのある形状だったので、もともと1.6mくらいだった全高が2.2mを超えるところまで高くなってしまったのです。

 それによって、私がいつも買い物に行っていたららぽーとやイオン、駅前の地下駐車場などはほとんど入れなくなってしまってガーン。そういえばこの純正アクセサリーを譲ってくれた人も、行きつけのスーパーに入れないことが判明して、一度使っただけで保管してあったのだと言っていましたっけ……。夫に文句を言っても、「そういう場所に行くときはロードスターで行けばいいじゃん」と開き直る始末。私もまぁ、それもそうかといちいち乗り換えて行ったりしてたのですが、やっぱり。やっぱり不便だ~! っと、ある日不満が爆発(笑)。こりゃ、大噴火が起こる前になんとかしなければと夫も危機感を覚えたらしく、探しに探して見つけてくれたのが、MINIクロスオーバーに取り付け可能なTHULEのルーフラックシステムでした。

 ただ、不安だったのはこのルーフラックシステムにMINI純正のルーフボックスがつくのか? ということと、ガラスルーフの開閉に干渉しないか? というところ。とりあえずこれまでのキャリアを外し、THULEを装着してみると、いやー、明らかに薄型で低いですね。ドキドキしながらまずはガラスルーフを開けてみると、大丈夫、しっかり開閉できてひと安心。さぁ、あとはルーフボックスがはまってくれれば……。

ルーフボックスとキャリアの取り外しは大人2人でも大変なので、駐車場の天井にベルトをつけ、持ち上げておきながらキャリアの付け替え作業を行ないました。これはなかなかナイスアイディアでした(笑)

 やりました! プロにお願いしてガッシリとボックスが装着されました。気になる高さはどこまで下がったのか、メジャーで測ってみると2.02mほどになっています! これで、2.1m以下と表示された駐車場まで入庫可能となり、再びららぽーとやイオンに出かけられるようになりました。これはかなりうれしいです。

 そんなわけで、もともと全高が高いSUVにルーフキャリアをつける場合には、最初から高さの計算をすることが大切ですね。今回の教訓です。

薄型のTHULEルーフラックシステムに付け替えた姿がこちらです。どうです? かなり低くなったのがお分かりいただけるでしょうか? なぜか、純正のものよりちょっと風切り音がうるさくなってしまったのですが、多くの立体駐車場に入れるようになって大満足です
まるも亜希子

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト。 映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、エコ&安全運転インストラクターなども務める。海外モーターショー、ドライブ取材も多数。2004年、2005年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。ジャーナリストで結成したレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表として、耐久レースにも参戦。また、女性視点でクルマを楽しみ、クルマ社会を元気にする「クルマ業界女子部」を吉田由美さんと共同主宰。現在YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」でさまざまなカーライフ情報を発信中。過去に乗り継いだ愛車はVWビートル、フィアット・124スパイダー、三菱自動車ギャランVR4、フォード・マスタング、ポルシェ・968、ホンダ・CR-Z、メルセデス・ベンツVクラスなど。現在はMINIクロスオーバー・クーパーSDとスズキ・ジムニー。