まるも亜希子の「寄り道日和」
行ってきました! 東京オートサロン2025
2025年1月16日 00:00
新年最初のクルマ業界のお祭り、東京オートサロン2025へ行ってきました! よく会う人も久しぶりの人も、ここで「明けましておめでとうございます」とごあいさつするのが例年のお約束のようになっていますが、ここ数年はコロナやインフルの脅威におびえながら、マスク姿でのごあいさつ。まだまだ、気が抜けないなぁと思いながらも、やっぱり人とクルマでごったがえす幕張メッセ周辺に近づくと、ワクワクしてきますね。
会場に入ると、あっちで立ち話、こっちでまた立ち話と、なかなか前に進めないのも例年通り。でもそこで、お互いの近況を報告しあったり、ご飯を食べに行く約束をしたり、目の前の展示車両を見ながらあーでもない、こーでもないと、楽しい時間が流れるのもオートサロンのいいところです。
ざっとひと通り見て回って、自動車メーカーもショップさんたちも電動化車両が多いと感じるのはここ数年の傾向ではあるのですが、今年はその中でも電動化技術をどう使い、どうやって独自の魅力を出していくか、そういった考え方が一歩先へと進んだ車両が目を惹きました。
たとえば今回の目玉の1つだったホンダ・プレリュードのプロトタイプ。私はすでにテストコースで試乗をさせていただいたのですが、その時はまだボディがカモフラージュラッピングされていたので、デザインがカッコいいのかどうなのか、今ひとつよく分からなかったんですよね。でもホンダブースに展示されている、ベールを脱いだプレリュードプロトタイプは、ロー&ワイドでプリッとしたリアビューがしっかりとスポーツスピリッツを感じさせてくれて、とてもカッコいいと感じました。土日に見にいった知人は、「今回のオートサロンでいちばん刺さった」と言っていたほど。
このプレリュードには、ホンダの2モーターハイブリッドであるe:HEVの次世代技術として展開されていくことになる、「Honda S+ Shift(ホンダ エスプラスシフト)」が搭載されています。これは聴覚・視覚・体感で訴えかける新システムとなっていて、e:HEVの特長であるモーター駆動とエンジン直結をシームレスに切り替える機能、高効率エンジン、2つの高出力モーターを駆使して運転状況に応じたエンジン回転数を緻密にコントロール。しかも、エンジンと発電用モーターが協調して変速を行いつつ、エンジンの原音に加えてASC(アクティブサウンドコントロール)がスピーカーからも音を提供するので、リニアで迫力のあるサウンドがものすごく高揚感をあおってくれるんです。短い時間でしたが、その楽しさはこれまでの電動化スポーツモデルの中でイチバンだと感じました。
そしてもう1台、興味津々だったのが日産ブースに展示されていた、R32型スカイラインGT-RのコンバートEV。これは、ボディだけR32として残しているのではなく、電動化技術を使ってガソリンエンジンのR32の走りを再現し、後世に残していこうという新しいチャレンジでもあります。伝説ともなっているR32の魅力を再分析するところからスタートし、2.6リッターツインターボエンジンのオリジナルの性能を電気モーターで再現するというのは、一筋縄ではいかなかったとのこと。単にパワーを整えるだけでなく、「なぜR32はこれほど運転が気持ちいいのか」というところを作り出すために試行錯誤したというのも、すごく興味を惹かれるところです。日産の方に「乗ってみたいなぁ」と言うと、「うーん、まだそこまでは難しいかなぁ……」というお返事でしたが、いつか試乗できる機会がくることを願っています。
ほかにも、ケーターハムのフルEVスポーツカーであるプロジェクトVもカッコよくて楽しみだし、フォルクスワーゲンのゴルフRも早く乗ってみたい! 今年から来年にかけて、またワクワクするクルマと出会えそうな予感でいっぱいになりました。あとは、ほっこりしたのが三菱自動車のデリカミニの化身として大人気となっているキャラクター、デリ丸。が47都道府県の名物に変身しているご当地デリ丸。私の出身地である千葉県は、なんとピーナッツをかぶっていてかわいい〜。全部集めたくなりますよね。あなたの地元はどんなデリ丸。でしょうか?
今回も若い世代やファミリーなど、たくさんの人で賑わっていたオートサロン。激動の自動車業界ですが、今年はいいニュースがたくさんあるといいですね。